2024/07/16 18:00
2024年7月20日に日比谷野外大音楽堂にて単独での無料イベントを行なうことを発表したばかりのいぎなり東北産が、ファンクラブ(FC)イベント【第4回いぎなり東北ファン倶楽部の集い】を、7月13日にKANDA SQUARE HALLにて開催し、その公式レポートが到着た。
今回のFCイベントは、まもなくパリ五輪開幕ということもあり、ファン参加型の運動企画などを実施。そして8月のお盆の時期に東京近郊で9日間連続フリーイベントの開催が新しく発表された。
FC会員との“お楽しみ会”的なテイストで、これまで3回行なわれてきた【いぎなり東北ファン倶楽部の集い】。今回は、地元・仙台での開催となった前回からは9か月ぶり、また昨年7月以来1年ぶりの東京での実施となった。
いぎなり東北産の「狂くるどっかーん」が流れる中、皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)でぎっしりと埋まった会場にメンバーが登場する。ちなみに今回の彼女たちの衣装は、本イベントにて行なわれる運動企画にもちなんでスポーティーなスタイル。メンバーも自分たちの格好をファンに披露しながら「かわいい!」とお気に入りな様子だった。
まずは、彼女たちのライブパフォーマンスからスタート。「みなさん、楽しむ準備できてますか? タオルとか拳とか回す準備できてますか?」と、リーダー・橘花怜が客席に呼びかけると、「Burnin’ Heart」の重厚なイントロが流れ出す。「Yo!Yo!Yo! いぎなり東北ファン倶楽部、みなさん盛り上がっていきましょう!」と伊達花彩が煽れば、オーディエンスはタオルやペンライトを激しく振って回しての盛り上がりを作り出す。さらに熱量高まるフロアに「東京アレルギー」を叩き込むと、「青春修学旅行」では、いぎなり東北産の“伝家の宝刀(?)”がステージへと運ばれる。それは悠久の時に蘇りし純白のmakura。そう、この日は同曲の正規使用アイテム「枕」を用いた枕投げを実施。観客も我先にと客席に投げ込まれた枕を求め、そしてステージへと投げ返す。KANDA SQUARE HALLには、見事なまでの枕投げする光景が広がっていた。
さらに、久しぶりの披露ということもあり、客席から「おおーっ」という驚きの声も起こった「微妙」。ロックサウンドとデスボイスがホールを揺らして、ライブコーナーは一旦終了し、イベントは企画パートへと入っていく。バラエティに富んだ企画を“ゆるさ”とともに楽しめるのは、いぎなり東北産のFCイベントの醍醐味だ。たとえば今回でいえばイベントMC。これまで、いぎなり東北産に縁がある芸人さんにお願いしていた進行も、今回は自分たちで行なうことに。しかも、ステージ上でくじを引いて「MC」と書かれた当たりが出た人がMCを担当するというゆるさだ。
「オーマイーガー!」
北美梨寧が「MC」の紙を引き当て、思わずつぶやく。一方で他のメンバーは、普段の北美の様子から口々に「頼もしい」「安心できる」と発言したり拍手を送っていた。
かくして始まったトークコーナーの最初は、7月6日に山形・リナワールドにて開催されたいぎなり東北産10周年イベント【TOHOKU9】をオフショットとともに振り返る『いぎなりTOHOKU9フォトアルバム』という企画から。リハーサル時に撮影されたメンバーの姿や本番で印象的だったシーンなど、ファンにとって初見の写真ばかりがスクリーンに次々投影される。
「トーホク・ラブ・ストーリー~恋はいつも突然に~」で、みうお君とユナちゃんが乗った馬の写真が表示された際には、「スタッフさんからは事前に『ゴーカートを借ります』って言われてたんだけど、前日のリハで見たら馬だった……。」と、葉月結菜が“馬の真相”を口にする。また今年初投入されたガトリング砲タイプの放水銃の写真では「“来年は9台設置お願いします。”ってスタッフさんに言っておいた。」と、2025年の夏にも必ずや行なうであろう10周年イベントに向けて放水能力の強化を宣言する。さらにイベント最後にメンバー全員で子供用プールに入っている写真が投影されると、「なんでみんなでプールに入るようになったのかがわからない。」と、彼女たちは笑いながら、「このプールも(伊達)花彩さんが“滑り台ついているプールにしてください。”ってスタッフさんに言って用意してもらった。」と、小道具準備の裏側を明かした。そしてこのコーナーを通して、吉瀬真珠は「本当に楽しくて、本当に素敵な思い出になりました。」と9周年イベントを総括した。
ちなみに余談だが、いぎなり東北産はステージで使う小物から、今回のFCイベントだとスクリーンに投影されたスライドの表示に至るまで、本人たちが積極的にスタッフに要望だけでなく改善案までを提示する。「皆産が観た時にどう思うか。」「どうすれば面白いか。」「どうすれば伝わるか。」「どうすれば客席から見やすいか。」といった点について、皆産が想像するよりもはるかにメンバーひとりひとりが細かくて強いこだわりを持っているグループでもある。
さて次の企画は、この夏の世界的なスポーツイベントであるパリ五輪が開幕まで2週間を切ったということで、五輪への想いも馳せつつの運動企画『いぎなりンピック』だ。さっそく、チーム分けのために、MCが審判となり、くじ引きでメンバーを4人ずつの2チームに分ける。なお、全部で2種目用意されたこの運動企画には、勝ったチームに賞品として東京ドームシティアトラクションズの1dayパスポートを用意。しかし、ここでMCの北美梨寧が、何かを思い出して「ひとつ言っていい?」と話を切り出す。
「大昔に配信で運動会やったじゃん? あれで花怜と梨寧が『夢の国のパスポート』を賞品でもらったんだけど、まだもらってない……。」
過去の企画での特典不履行という突然の告白に衝撃を受ける他のメンバーと観客。ところが、即座に「もらった……。」と返したのは、北美の話に出てきたもうひとりの権利保持者である橘花怜と、なぜか吉瀬真珠。そして橘は「もらってるよ……? で、私と真珠で行った。」と、北美からしたら青天の霹靂のような告白が行なわれる。
話を整理すると、どうもこの夢の国へのパスポートはペアチケットだったらしく、それぞれにペアチケットをもらえたものだと思った橘花怜は、吉瀬真珠を誘ってディズニーに行った。だがしかし、実際は橘が北美と行くように運営側が用意したペアチケットで、これをふたりに渡したのではなく、橘に渡してしまったことで、いろんな誤解やボタンの掛け違いが起こってしまったらしい。
いずれにせよ、いろんな初めての事実が明らかになっていく中で北美はショックを受け、「今日から花怜のメンバーカラーはピンクじゃなくて黒ね!」と口走るなど、スタッフも含めて誰もがまったく想像していなかった話で大混乱。会場ではそんな様子に爆笑につぐ爆笑が起きていた。
気を取り直して、最初の競技は『曲が止まれば投げられる! ダンシング玉入れ』。いぎなり東北産の曲が流れたらそのフリを踊り、流れていない間のみ玉入れができるというこの競技は、今、小学校の運動会で大人気とのこと。ステージには玉入れのかごと玉が運び込まれ、運動神経はあながち悪くない……かもしれない律月ひかる、安杜羽加、伊達花彩、橘花怜の“チームあながち”と、葉月結菜、吉瀬真珠、桜ひなの、藤谷美海の“チームかろうじて”は、1dayパスポートをかけてさっそくこの競技で激突する。
北美のホイッスルを合図に『ダンシング玉入れ』スタート。勝負事になると、ついつい本気になってしまう彼女たちなので、曲が流れるとダンスをちゃんと踊り、玉入れには全力投球。そんな姿がなんだかシュールにも映ってしまい、客席もメンバーも苦笑するが、一方でかごに入った玉の数は両チーム拮抗。最終的にはいぎなり東北産の中で運動神経がよく、バスケ経験者でもある安杜羽加がいたことから(?)“チームあながち”が勝利を収めた。
「私たちの心がひとつとなり、たくさんの玉をかごに入れることができて、とても喜ばしいことだなと思います。“あながち”とは言いましたが、とても素晴らしいチームでした。今後ともよろしくお願いします。」
律月ひかるによる勝利チームコメントののち、続いての種目『ビーチボール玉転がしリレー』へ。これはステージ上のメンバーが後ろ向きでビーチボールを客席に投げ込み、観客は、客席後方に待つチームメンバーまでビーチボールを後ろに転がしていく(飛ばしていく)という客席参加型の競技だ。
このゲームで勝負がつくとあって気合いが入る両チーム。客席後方でビーチボールを待ち受ける役割を担う“チームあながち”の橘花怜と伊達花彩、そして“チームかろうじて”の桜ひなのと藤谷美海は、ステージを降りて客席の間を移動。観客に手を振ったり「頑張ろうね!」と声をかけながらポジションにつく。
北美の合図で『ビーチボール玉転がしリレー』がスタートすると、メンバーも客席も大興奮で、ビーチボールの飛んでいく方向に視線を向けながら声を上げる。ただ、各チーム2個ずつ、計4個ビーチボールを用いての競技だったため、どのボールが一番早く後方のメンバーの手に届いたのかの把握が不明瞭な事態に。一旦、後方メンバーもステージへと戻り、結果は、しっかり確信をもっての1位が藤谷美海、2位も自信満々で伊達花彩。3位と4位は曖昧だったものの、とりあえずなんとなく3位っぽかったので手を上げてみた桜ひなのが3位。そして4位は橘花怜という、まさかの挙手制での確定となった。
2種目を終え、最終集計の結果、賞品の東京ドームシティアトラクションズの1dayパスポートを獲得したのは、律月ひかる、安杜羽加、伊達花彩、橘花怜の“チームあながち”。安杜羽加は目録を受け取って「マジサイコー。夏を満喫したいと思います。」とギャルなコメントで喜びを表現していた。
運動企画の後は、FC会員から寄せられた質問に答えるコーナーへ。「だんだん大人になっているメンバーの皆さんですが、最年長のひかるんから見て『みんなまだまだベイビーちゃんだな』と思うことはありますか?」という質問には、「結構、おベイビーちゃんでしかない。」と、一蹴。「ひかるにとってメンバーは一生そうだろうなって思う。たとえば反抗期とかもそれぞれあるから、普通にひかるが『かわいいねー。』とか言っても、(安杜)わかりんとかは『うるさい!』って。でもそういうところも『はいはい。』って思っているし、そういう時期もかわいいなって思います。」とお姉さんな回答をする。「まだ反抗期なの?」と訊かれた安杜は、「違うわ!んなわけねーだろ!」とつい反抗的な言葉づかいをしてしまったがために、「はいはい。」とさっそく律月にあしらわれ、その他全員から“反抗期の22歳思春期ギャル杜”として認定されてしまっていた。
そのほか質問コーナーでは、「FCイベントで今後やりたいこと」や「いぎなり東北産のメンバーがスタッフについた嘘や黙っている秘密を教えてほしい」といった質問に答えたり、メンバー間のキャラ交換の実演(メンバーのモノマネ)という無茶振りに応えた。
本イベントのラストは、再び歌のパフォーマンス。しかし、単なる歌唱で終わらないのがFCイベントというもので、「沼れ!マイラバー」では、メンバー間でパートをシャッフルしての歌唱にチャレンジする。この手の企画だと、事前に練習や準備をしておくのが当たり前なのだが、いぎなり東北産はそんなもの一切なし。そもそも、誰がどのパートを歌うかすらステージ上にて初めて明かされるというガチンコ企画だ。
なお、リハーサルで「パートシャッフル発表後から歌唱するまでの間、歌詞の確認といった準備時間はどのくらい必要?」とスタッフから訊かれたものの、メンバーは「もし歌詞とかぐちゃぐちゃになってもそれがリアルだし、観ていても楽しいだろうから準備時間は短くていい。」と回答。実際、歌唱時は客席に降りて、客席の皆産と近い距離でコミュニケーションをとりながら(桜ひなのパートを歌うことになった伊達花彩が、ファンに頼んで歌詞をカンニングさせてもらったりしながら)のパフォーマンスとなったが、歌詞がわからなくても、それはそれでスペシャルバージョン。いつもと違うメンバーが歌うあざとかわいいフレーズや台詞には大きな歓声が起きて、観客も大満足なチャレンジになったようだ。
ライブパートの最後は、撮影可能曲として「服を着て、恋したい」を披露。可愛い姿を皆産のカメラやスマホに残してもらってFCイベントを締めくくった。
今回MCとしてイベントを回した北美梨寧はエンディングに感想を求められて、「正直、『(いつもイベントでMCをしてくれる葉月)結菜はすごいな』って思ってたんですけど、……まあ私もMC余裕でした(笑)」と、ジョーク交じりにコメント。笑い声は上がりつつも、とはいえメンバーも観客も北美のスムーズな進行への納得と感謝の拍手を送る。マイペースだったり、フリースタイルだったりのいぎなり東北産の中で、ちゃんと台本に沿ってイベント進行できるメンバーを発掘できたのは、スタッフにとっても収穫だったのではないだろうか。
また、このイベントで一番のびのびと楽しんでいた伊達花彩は、「FCの人たちは“どうせ”東北産のこと好きじゃん? だから、フェスとかだと私は借りてきた猫みたいになるけど、FCイベントだと『ま、いっか!』って思って(自由にのびのびできて)、すごい楽しかったです!」と、最年少の悪ガキ感たっぷりに応えていた。
なお、この日行なわれたFCイベント夜公演の最後には、「TOHOKUちゃんぷるー」の初披露も予告された7月26日かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールにて開催される『東京ワンマンライブ ~年末への前哨戦~』以降、この夏のいぎなり東北産のイベントについての新しい発表がなされた。いぎなり東北産は8月10日から18日までの9日間にわたって連日フリーイベントを関東近辺にて実施。日程と実施地域は以下の通りで、詳細な時間および場所は追って発表となる。
「ファンクラブというコンテンツがあって、みなさんと特別な関係でいられるのがすごい嬉しいなと思います。お盆の9日間連続フリーイベントの発表もありましたが、お仕事の方とかもいるかもしれないですが、全部、夏のせいにして、東北産と一緒に楽しんでいただきたいと思います。ぜひお待ちしています。」── 安杜羽加
「いろんなことをしてやりたい放題なのが東北産のファンクラブイベントの特徴だと思うんですけど、本当にやりたい放題すぎて、マジでなんていうか、それをニコニコと受け入れてくれるみなさんも、いい意味で“普通じゃないな”って思って。そして、こんな刺激的なファンクラブイベントがあったら他のところとか行けないよねーって思いました。8月には会える機会を9回連続で作ることができて嬉しいです。今年の夏は私たちはそんなにフェスに出てるわけじゃないから、この連続イベントでたくさんみんなと夏の思い出作って、年末のパシフィコ横浜公演に向かって一致団結していきたいと思います。皆産よろしくね。」── 桜ひなの
Text & Photos:Yosuke TSUJI
【毎月都内近郊フリー巡業】八月場所
日程&開催地域:
8月10日(土)大宮
8月11日(日)立川立飛
8月12日(月)神奈川県
8月13日(火)松戸
8月14日(水)むさし村山
8月15日(木)錦糸町
8月16日(金)お台場
8月17日(土)渋谷
18日(日)豊洲
【毎月都内近郊フリー巡業】七月場所
2024年7月20日(土)東京・日比谷野外大音楽堂
<1部>open 13:15 / start 13:45 ※桜ひなのは、都合により1部公演をお休みとさせていただきます。
<2部>open 16:00 / start 16:30
【東京ワンマンライブ ~年末への前哨戦~】
2024年7月26日(金)東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
<1部>open 14:45 / start 15:30
<2部>open 17:45 / start 18:30
チケット:
全席指定席 7,900円(tax in.)
着席指定席 7,900円(tax in.)
学生指定席 6,900円(tax in.)
※お一人様4枚まで
※未就学児のお子様は、保護者1名に対しお子様1名まで膝上観覧可能。お席が必要な場合は有料。
※<着席指定席>着席で鑑賞していただきます。
※<学生指定席>学生(中学生/高校生/専門学生/大学生)を対象としたチケットです。入場時に学生証をご掲示していただきますので、必ずご持参ください。
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