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2024/06/18

デヴィッド・ギルモア、9年ぶり新作『邂逅』より娘ロマニー参加の「Between Two Points」MV公開

 2024年9月6日に発売となるピンク・フロイドのボーカル&ギター、デヴィッド・ギルモアによる9年ぶりのニュー・アルバム『邂逅』から第2弾シングル「Between Two Points」とそのミュージック・ビデオが公開された。

 「Between Two Points」は、ザ・モンゴルフィエ・ブラザーズによる1999年の曲の美しいリメイクで、デヴィッド・ギルモアの娘、22歳のロマニー・ギルモアがボーカルとハープで参加している。

 ギルモアは、「あの曲はリリースされて以来ずっと僕のプレイリストにあるんだ。割と最近になって1、2人にこの曲の話をしたけれど、ヒットしたと思っていたのに、誰も知らなかった。ロマニーにやってみてくれと頼んだんだ」と語っている。

 ギルモアが家族と“フォン・トラップト・ファミリー”として2020年と2021年のロックダウン中に全世界のオーディエンスに向けてライブ・ストリーミング演奏を行っていた頃、ロマニーは歌とハープを担当しており、デヴィッドはふたりの声が家族にしかできない形で融合することに気づいた。同じ頃、デヴィッドとロマニーは「Yes, I Have Ghosts」という曲でコラボレーションを行った。この曲は新作『邂逅』のCDにボーナス・トラックとして収録される。

 デヴィッドは、「ロマニーがこの曲にまさにおあつらえ向きの脆さと若々しさを持っていることに気づいたんだ。実は僕たちが歌ってくれと頼んだとき、娘は宿題のエッセイを半分まで書いた途中で、電車を捕まえないといけない状態だったんだが、“わかったわ。1回だけ歌うからマイクをオンにして”と言ってくれた」と述べており、その時に最終ボーカルの90%ができたという。

 ザ・モンゴルフィエ・ブラザーズのマーク・トランマーは、この新しいバージョンに大いに魅了されたそうで、「僕たちの曲のデヴィッドとロマニーによるバージョンは、アレンジとプロダクションが素晴らしい。最高のカヴァーはみんなそうだけど、オリジナルから枝分かれしながらもそのスピリットを保っているんだ。ロマニーのロジャー・クイグリーの歌詞のボーカル・フレージングやハープ・プレイはどちらも本当に美しいね。デヴィッド・ギルモアの特徴的なギターがまったく新しい一面を加えてくれている。デヴィッドとポリーが世の中に数ある曲の中から僕たちの曲をカヴァーすることにしてくれたことに今も驚いているよ」と語っている。

 「Between Two Points」のビデオは、英ロンドンとマンチェスターで撮影が行われ、デヴィッドがギター、フィーチャリングとしてロマニー・ギルモアがボーカルとハープを担当している。ビデオの監督を務めたギャヴィン・エルダーは、「ロマニーはこの曲を並外れたレベルの儚さ、脆さで、抑えを利かせて演奏している。デヴィッドとロマニーの間には繊細かつ深い感情が通い合っている。それを手持ち撮影のカメラでとらえることによって、ビデオの中で緊張感を強調したんだ」と話している。

 ロマニー・ギルモアのボーカル&ハープとゲイブリエル・ギルモアのバッキング・ボーカルと同様、本作に貢献したミュージシャンは、ベースのガイ・プラットとトム・ハーバート、ドラムのアダム・ベッツ、スティーヴ・ガッド、スティーヴ・ディスタニスラオ、キーボードのロブ・ジェントリーとロジャー・イーノ、ストリングスとコーラスのアレンジを行ったウィル・ガードナーなどだ。アルバム・ジャケットのイメージは、アントン・コービンが撮影とデザインを手がけている。

 デヴィッド・ギルモアはこの秋、古代ローマ時代の競技場遺跡チルコ・マッシモや英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、米ロサンゼルスのハリウッド・ボウル、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンなどでライブを行う予定だ。


◎リリース情報
アルバム『邂逅』
2024/9/6 RELEASE
SICP-31722 2,970円(tax incl.)
https://SonyMusicJapan.lnk.to/LnSCD

Photo: Anton Corbijn

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