2013/07/16
昨年、3rdアルバム『HO17』を全曲フリーダウンロード配信、ライヴ会場ではCD-R配布と、国内アーティストとしては異例のスタンスでの活動も大きく話題となったHOLIDAYS OF SEVENTEENが東京・新宿MARZで自主企画イベント【HOLIDAY OF JULY】を開催した。
この日はavengers in sci-fi、THE KEYSらが出演し、彼らのアクトで既に会場の熱気は十分といった様子。20:40を過ぎた頃、ステージ前のスクリーンが上がり、ジ・アヴァンランシェスの「シンス・アイ・レフト・ユー」をSEにバンドが登場。この公演にもサポートギターに山本慎也(you you you all the same)を迎えた5人の編成だ。
軽く挨拶をして早速「Hey, Scissorman」からスタート、軽やかに速攻を決めるようなパワーポップは爽やかさを感じずにはいられない。黒縁メガネと蝶ネクタイがトレードマークとなったヴォーカル+ギターの三浦太郎も序盤から全身を使ってパフォーマンス。2曲目「Baby Baby」ではこちらもお馴染みとなったキーボードの山下蓬が中央に飛び出して、演奏よりもキレが良いのでは?と疑いたくなるようなダンスを披露する。冒頭から全員できっちりオーディエンスの満足度を上げ、「Prom/ss」、「The Chaotic Girl」と続く。“和製ウィーザー”の異名をそのままに泣き虫ロックのマナーの中でちょっぴり切ないメロディがバンド名である“永遠の17歳”を思い出させる。
挨拶的なMCを挟んでこのイベント名でもある会場限定盤『HOLIDAY OF JULY』から収録曲2曲を披露。「Always Fantasy」では前に出演していたTHE KEYSのつなかわ和行が「トロピカルで良い」と語っていたようにこの季節にぴったりのサウンドと跳ねるようなアレンジが印象的。もう1曲「When The Morning Comes」ではバラードな展開で大陸ロックを力強く鳴らす。
もちろん話題作『HO17』の楽曲を中心に置いたセットリストなのだが、フリーダウンロードだけあってこの収録曲の反応が良い。バンドも「音はタダでいい、だけどライブにたくさん足を運んで欲しい」と公言しているだけあり、手拍子やコーラスなどもオーディエンスと息の合った掛け合いを見せ、ライブでのパフォーマンスの力の入れ方は相当なものだと感じる。身体が踊りたくでうずうずしている山下も、クールに低音部を支えるベースの碇も、パワフルにグルーヴを打ち鳴らす伊藤もそして、エモーショナルに叫ぶ三浦も、その分この時間を思う存分に楽しんでいる。その様が見るものを惹きつけるのだろう。
三浦のMCで「普通のことかもしれないけど、これが僕らのやりたいこと。」とあったが“やりたいことをやる”その難しさと重要さを再認識しながら“17歳のあの頃”がフラッシュバックする一夜となった。
また、今回の【HOLIDAY OF JULY】は熊本、福岡、大阪でも開催。そして、アンコールで披露したのが「September」と言うことで、次回の自主企画イベントシリーズは9月に【HOLIDAY OF SEPTEMBER】と題して開催される。同じく会場限定盤の第2弾もリリースされるとのこと。
◎会場限定盤リリースツアー【HOLIDAY OF JULY】
7月13日(土)新宿MARZ セットリスト:
01.Hey, Scissorman
02.Baby Baby
03.Prom/ss
04.The Chaotic Girl
05.Always Fantasy
06.When The Morning Comes
07.One Night, One Girl
08.Remember
09.A Boy Of The World
10.You&Me
11.Is This Love
12.100times
13.Letter
En-1.September
◎ライブ情報
【会場限定盤リリースツアー HOLIDAY OF JULY】
7月19日(金)熊本・NAVARO
7月21日(日)福岡・KIETH FLACK
7月23日(火)大阪・Drop
【会場限定盤リリースツアー HOLIDAY OF SEPTEMBER】
9月23日(月・祝)東京・渋谷o-nest
9月28日(土)広島・福山Cable
info:ho17.com
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