2013/07/12 11:00
5週目のNo.1に輝いたロビン・シックの「ブラード・ラインズ」。夏らしいナンバーが並ぶ7月20日付HOT100チャート。
首位に到達した6月22日から、ダウンロード数が伸び続け、5週で200万ダウンロードを突破した「ブラード・ラインズ」。全世界トータルでは500万枚以上をセールスしていて、落ち込みをみせる気配はなく、ブルーノ・マーズの「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」、マックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」の6週タイに、次週並ぶことは間違いなさそうだ。この曲のヒットを受けて、当初予定していたアルバムのリリース日を早めることが確定し、アルバムチャートでも初のNo.1を獲得するか、ということにも注目が集まる。
ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」が3週目の2位停滞となり、ファレル・ウィリアムスが7月のシングル・チャートを制覇しているが、次週マイリー・サイラスの「ウィー・キャント・ストップ」と交代する可能性が高い。「ウィー・キャント・ストップ」はPV解禁後からデジタル・セールスとストリーミング数が急増して、今週も両ポイントが伸び続けている。また、4位に停滞中のイマジン・ドラゴンズ「レディオアクティブ」は、エアプレイが強い。次週、再びTOP3に返り咲きする可能性も高く、登場50週目でTOP10内にランクインする初のシングル曲として、殿堂入りするのも目前だ。
その記録に続くのが、今週で40週目を迎えたフロリダ・ジョージア・ラインの「クルーズ」。カントリーチャートでは、20週連続のNo,1獲得目前で、2013年上半期最も売れたカントリーソングに選ばれている。
今週TOP10入りを果たしたのが、女優のアナ・ケンドリック。彼女にとって初のTOP10ソングで、28週目にしてのTOP10入りと、イマジン・ドラゴンズやフロリダ・ジョージア・ラインに続くロングヒットに至っている。ユニバーサルの新作ミュージカル「ピッチ・パーフェクト」で自身が披露しているナンバーで、1993年にブルックス&ダンがリリースした「ユア・ゴナ・ミス・ミー・ホエン・アイム・ゴーン」のリメイク。
先立ってTOP10入りを果たしたアナ・ケンドリックに続き、TOP10以下では強豪がポイントを伸ばして上昇中。初のTOP10入りを狙う、レディー・ガガ大プッシュのエレ・ポップ界の新人、ゼッド「クラリティ」(13位)や、TOP10入りは常連となったマルーン5の「ラヴ・サムバディ」(15位)、そして3曲連続のNo,1を狙う、マックルモア&ライアン・ルイスの「セイム・ラブ」(14位)が今後勢いをつけて食い込んできそうだ。5曲目のTOP20入りを果たした、カルヴィン・ハリスの「アイ・ニード・ユア・ラブ」(20位)や、リミックス・バージョンをリリースした、マライア・キャリーの「ビューテフル」(17位)の動きにも注目したい。
初登場一番人気は、50位にデビューしたシアラの「アイム・アウト」。ニッキー・ミナージュをゲストに迎えた、新作『シアラ』からの2ndシングルで、その美貌とセクシーなダンスを活かした近代的なビデオも好評、ストリーミングやセールスを伸ばして、アルバムリリースまでに上位に組み込むだろう。続いて67位には、ラッパーの2チェインズがランクイン。1,2位を独占中のファレルと共作した「フェッズ・ウォッチング」が好発進している。74位にはファンテイジア、89位にはアルバム・チャートで2位にランクインしたワーレイの新曲がデビューするなど、今週はブラック勢の活躍が目立っている。
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