2013/07/10
映画『利休にたずねよ』の完成報告会見が10日、東京都内で行われ、出演者の市川海老蔵、中谷美紀、田中光敏監督が登壇した。
本作は、山本兼一氏の同名小説を映画化。大胆な仮説の下に希代の茶人・千利休の美の本質に迫る。
利休役について海老蔵は「監督と原作者から『ぜひ利休役をやってほしい』と手紙をもらい、お会いした。利休とはイメージが全然違うのになぜ僕なんですかと聞いたら『パッションだ』と言われた」と笑わせ「利休の固定観念を外していくという意味では僕が演じて良かったのかもしれない」と語った。
一方、利休の妻を演じた中谷は「10代のころからお茶のCMに出ていたので茶道に興味があった。演じられてうれしかった」と語り「平成のろうぜき者(海老蔵)が利休を演じると聞いて、本当にできるのかという声もあったようだが、海老蔵さんは素晴らしかった」と明かした。
また、本作には2月に亡くなった市川團十郎さんが利休の茶の師匠の武野紹鴎役で出演し、親子共演を果たした。海老蔵は「体調が悪いのに、資料を集めてこだわって役作りをしていた。ひょっとして父は、完成した映画が見られないということを感じていたのかもしれない」と感慨深げに語った。
最後に海老蔵は「芸術は普通のところから始まったという視点が新鮮なのでぜひ若い人にも見てもらいたい」とアピールした。
映画は12月7日から全国東映系公開。
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