2013/07/03
Billboard bizにて、フランス発の音楽ストリーミングサービス『Deezer』が『Foursquare』とパートナーシップを結んだことが発表された。
『Foursquare』は、自分が訪れたスポットに「チェックイン」をすることで友達と居場所を共有したり、保存したりすることのできるソーシャルネットワークサービス。全世界で3000万人のユーザーがおり、日本でも2億4000万チェックイン、スポット情報としては160万か所が登録されている。
DeezerとFoursquareが連動するサービスは、Foursquare上でDeezerページにlikeをしたユーザーが7か所以上コンサート会場にチェックインをすると、自動的に3か月間Deezer Premium+(*)を利用できるようになるというものだ。
Deezerは現在182か国で利用できるが、このサービスは現在フランス、イギリスなどのヨーロッパとやブラジルなど15か国での展開にとどまっている。
このプロモーションのターゲットは日ごろからコンサートに足繁く通う音楽好き達であり、彼らを聴き放題サービスに引き込み、3か月の無料期間終了後に有料会員に移行してもらうことが目的である。Deezerが設けた「7か所以上のチェックイン」は一般的ユーザーにとってハードルが高く、彼らはコンサートにあまり行かないし、登録型のサービスに月10ポンドも払うこともない。
Deezerとしては、よりコアな音楽ファン層に対してアプローチできる。Foursquareとしては利用者が増え、ユーザーが様々な場所を登録、チェックインをする機会が増えるため、両社の思惑は一致しているといえる。アメリカでは新規のスポット情報の登録はかなり落ち着いてきているが、ブラジルやトルコなどの新興国では急速に増えてきているという。
Sportifyの対抗馬として注目を集めるDeezerだが、コンサートに行く機会を増やし、ウェブ上で音楽を聴きたい放題を楽しむO2Oのビジネスモデルを確立しようとしているようだ。
*広告無し、無制限聴き放題、オフラインでの再生、モバイルアクセスが可能になる有料会員プラン。月額10ポンド。
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像