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2024/02/12

The Biscats主催【ROCKABILLY FESTIVAL】3年目も大成功! 高橋ジョージ「ロード」大合唱やOTTO(BLACK CATS)追悼も

 BLACK CATSやMAGICのメンバーとして日本ロカビリー界を牽引してきた久米浩司の娘であり、2020年代に新しいロカビリームーヴメントを起こすべく奔走中のMisaki率いるハイブリッド・ロカビリーバンド、The Biscats。ロカビリーの日である2月8日、3年目3度目となる主催イベント【ROCKABILLY FESTIVAL 2024】(以下ロカフェス)を開催した。

<Good Spirits、ダイヤ・ピアノ・サンタ、THE KING CATS──ロカフェス常連組の強烈なアクト>

 日本のロカビリーカルチャーを集結させたこのイベント。会場の渋谷 duo MUSIC EXCHANGE内には、GOOD ROCKIN'、SAVOY CLOTHING、SHIGEMI KAT CUT、原宿 Jack's、BLUE VELVET'Sといった店舗が出店しており、DJ RAW-HIDEが畳み掛ける新旧ロカビリーナンバーの選曲も素晴らしく、例年にも増して老若男女のロカビリーファンが大きな賑わいを見せていた。そこへ現れた主催者・The BiscatsとMCを務めるロカビリー芸人・TAIGAが「がんばロカビリー!」の掛け声と共に開会宣言すると、ロカフェスの大常連であるオールディーズダンスチーム・Good Spiritsがトップバッターとして、BLACK CATS「ジニージニージニー」などの名曲に合わせて明るく踊り倒し、会場を一気に温めていく。

 その後もロカフェス3連連続出演組が次々と登場。ブギウギピアニストのダイヤ・ピアノ・サンタが、1950年代のアメリカを想起させるブギウギやお得意のヨーデル、The Biscatsのモノマネ(?)漫談などでみんなを笑顔にすれば、久米浩司(dr)や山口憲一(g)、The Biscatsのサウンドプロデューサーでもある真崎修(vo)といった伝説のロカビリーキングたちが集結したバンド・THE KING CATSは、ベースにThe BiscatsのSukeを迎えた形で「今年はね、イケイケでいくよ」と、エルヴィス・プレスリー「HOUND DOG」や久米浩司メインボーカル曲「Tear it up」、ビル・ヘイリー「Hi! Bill」などありとあらゆるロックンロールクラシックで会場を扇情。相変わらず円熟味と色気の半端ない強烈なアクトで魅了してくれた。

<浅草ジンタ、The Biscats、高橋ジョージの異種交流アクト! ロカビリー仕様の「ロード」披露で大合唱>

 また、浅草を拠点にグローバルな活動を行っているロックバンド・浅草ジンタは、初登場ながら艶やかなボーカル&ウッドベースとホーンセクション、ギター、ドラムといった分厚い音像でもってエキサイティングなアクトを展開。「ロカビリーも我々の音楽もルーツは同じだから」と、エジャニカと称する古き良き時代の日本のロマンも感じさせるオリジナル楽曲群、敬愛するシーナ&ザ・ロケッツへの追悼の意を込めた「SWEET INSPIRATION」カバーなどを披露し、ロカフェスに新たな風を吹き込んでいった。そして、大トリとして満を持して登場したロカフェス主催者・The Biscatsは、昨年夏のリリース以降新たな代表曲となっている「ノッてけ!Sunday」や「Lingerling Scent」「ハートのエース」といったキラーチューン、さらにGood Spiritsの女性ダンサーたちを従えた「Sweet Jukebox」と、ロカビリー新時代を牽引していく存在に相応しいグルーヴィーなアクトを畳み掛けていく。

 そんなホットな空間へ「本日のスペシャルゲストをお呼びします!」と高橋ジョージを招き入れると、客席から「ジョージ!」と叫ぶオーディエンスたち。「自分は18歳になる途中で、ロカビリーをやりに東京に出てきたわけですよ! 今日はね、何十年か経ってやっと本家本元のロカビリーフェスティバルに参加させて頂けるということで、本当にありがとうござます!」とゴキゲンな高橋は、The Biscatsと共に舘ひろし「朝まで踊ろう」カバーに始まり、TROUBLE(THE 虎舞竜の前身バンド)の為に今は亡きジョニー大倉が手掛けた「サタデイ・ナイト・ブギ」、いちばん好きなロカビリーバラードゆえ「Misakiちゃんに歌ってほしいなと思って」とデュエット形式で披露したテディ・ベアーズ「つのる想い」と、多種多様な名曲たちをしあわせそうな表情と歌声で届けていく。

 さらには、日本中から集まった観客たちとコミュニケーションを取りながら「そろそろさ、The Biscatsもブレイクしよう! 皆さんの力でThe Biscatsをボカーンとブレイクさせましょう! よろしく!」と応援の言葉を告げ、日本人であれば誰もが知る大ヒット曲「ロード」をロカビリーアレンジで披露。誰もがビートに乗りながら「何でもないような事が幸せだったと思う♪」と会場中一体となってシンガロングを響き渡らせるという、他では体験できないであろう貴重な光景を創造してみせた。「どうもありがとう!」

<天国へ逝ったOTTO先輩に胸いっぱいの愛を込めて──>

 「格好良かった! 泣いてる人もいますね。200万枚売れた曲を一緒にやらせてもらえるなんて……ヤバかったね」と感無量のThe Biscats。そして「平日にも関わらずこうしてたくさん集まって頂き、本当にありがとうございます。素敵な出演者やショップの皆さんも……感動してきちゃった。こうやって主催のイベントが出来ることは決してあたりまえじゃないので、これからも感謝の気持ちを忘れずに、来年もぜひ開催したいと思っています。来年はついに土曜日なので、みんな来てくれると嬉しいな。今日は本当にありがとうございます!」と感謝の言葉を告げて、約4時間にわたるロカフェスの最後を熱狂の渦にして締め括るべく「ブルーベリーナイト原宿」「Teddy Boy」「take away」「Hot and Cool」といった(Misakiいわく)ぶっ飛びセトリをお届け。どの出演者のファンも渾然一体となって歓喜乱舞する、この上なくハッピーな音楽空間を生み出していく。

 さらに「今日はロカビリーの日じゃないですか。ロカビリーの日本代表と言ったら、BLACK CATSですよね。先日、そんなBLACK CATSのOTTOさんが天国へ逝ってしまいました。すごく落ち込んだんですけど、私たちがロカビリーをもっともっと広めて大流行させなければならないなという使命感を今は持っております。今日はOTTOさんのことを想ってほしいなと思ったので、1曲やろうと思います。OTTOさんが歌っていたあの曲を──」と、父であり、BLACK CATSのドラマーである久米浩司を招き入れると「From Black to Pink」をラストに披露。今年開催のツアーの富山公演で「よかったよ」とOTTOに言ってもらったというこの曲に、胸いっぱいの愛を込めて歌い奏で、3度目となるロカフェスの大団円を迎えてみせた。これは日本のロカビリー史における歴史的な1ページとも言えよう。

 なお、The Biscatsはこのロカフェスの翌日9日に【The Biscats TOUR 2023~2024 「ノッてけ!J-BOP SUMMER」】ファイナル公演を同所にて開催。夢のような音楽体験を経たThe Biscatsがどんなステージを繰り広げてくれるのか。そして、ここからロカビリームーヴメントを再び巻き起こすべくどんなストーリーを歩んでいくのか。ぜひ注目してもらいたい。
 
取材&テキスト:平賀哲雄
カメラマン:山田久美子

◎イベント情報

ワンマンライブ【The Biscats SPECIAL LIVE「ロカビリーナイト」】
2024年8月10日(土)LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
OPEN 17:00 / START 18:00
チケット:
全席指定 7,500円(tax in)
18歳以下 1,000円(tax in)
オフィシャル最速先行抽選販売:
2月18日(日)23:59まで
https://w.pia.jp/t/thebiscats-t/
ファンクラブ先行抽選受付:
2月18日(日)23:59まで
https://fanicon.net/fancommunities/4318

◎リリース情報

6thシングル『純愛クレイジー』
2024/4/3 RELEASE

配信シングル『あなたへ』
https://thebiscats.lnk.to/anatae

◎The Biscats オフィシャルYouTube
https://youtube.com/c/TheBiscatsChannel
◎The Biscats オフィシャルHP
https://thebiscats.com/
◎The Biscats オフィシャルX
https://twitter.com/BiscatsStaff
◎The Biscats オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/biscats_staff/
◎The Biscats オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@biscats_official
◎The Biscats オフィシャルWeb Shop
https://thebiscats.base.shop/

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