2024/02/07 09:00
ディープ・パープルが1972年に発表した『マシン・ヘッド』が、3枚組CD+Blu-ray+アナログ盤仕様のスーパー・デラックス・エディションとなって2024年3月29日に発売される。
1968年のデビューから現在に至るまで、その輝かしい活動を通して音楽史に影響を与え続けるディープ・パープル。ハード・ロックにおけるベートーヴェンの交響曲第五番「運命」とも呼ばれる名曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で、ロックンロールが登場して以来最高の出来と称されるギター・リフをこの世に解き放った。同曲を収録した『マシン・ヘッド』は、世界中の数えきれないほど多くのバンドにインスピレーションを与え続けている。
今回、Warner RecordsとRhino Entertainmentは、この作品の遺産=レガシーに敬意を表し讃えるべく、新たなミックスや未発表ライブ音源などを収録した豪華エディション『マシン・ヘッド:スーパー・デラックス・エディション』をリリースする。3枚のCDと1枚のアナログ盤、そしてBlu-rayからなるボックス・セットとなり、海外では3月29日に発売される予定だ。日本盤の発売も予定されており、詳細は後日発表となる。
今作のハイライトは、ドゥイージル・ザッパによる新たなステレオ・ミックスやドルビーアトモス・ミックスを含むアルバム『マシン・ヘッド』の様々なバージョンが収録されている点だ。他にも1974年当時のクアドラフォニック・ミックス(4chミックス)音源や最新リマスター音源などが収録されており、このコレクションに深みと豊かさを加えてくれている。なお、本コレクションのリリースに先がけ、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のドゥイージル・ザッパによるリミックス・ステレオ・バージョンが配信さている。
さらには魅力的な2つのライブ・パフォーマンス音源も収録されている。1つ目は、1972年3月9日に英ロンドンにあるパリス・シアターでレコーディングされたパフォーマンスで、【マシン・ヘッド・ツアー】中のステージでの存在感をとらえた音源だ。そして2つ目が、1971年4月にスイスのモントルー・カジノで行われた彼らのパフォーマンスをレコーディングした未発表ライブ音源だ。同年12月に同じ場所でアルバム『マシン・ヘッド』をレコーディングする予定だったが、レコーディング・セッション開始直前に会場が全焼、別の場所でのレコーディングを余儀なくされた。このレマン湖畔での出来事は、楽曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で後世に語り継がれることとなった。
モントルーでの未発表ライブ音源は、オーディエンス録音によるもので、1969年発表のアルバム『ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ(原題: Concert for Group and Orchestra)』収録の「チャイルド・イン・タイム」や1970年発表のアルバム『イン・ロック(原題: Deep Purple in Rock)』収録の「スピード・キング」、そして1971年発表のアルバム『ファイアボール』収録の「ストレンジ・ウーマン(原題: Strange Kind Of Woman)」といった、アルバム『マシン・ヘッド』以前の作品で発表していた楽曲を聴くことができる。
1972年に発表し、全英アルバム・チャートをはじめヨーロッパ各国で首位を獲得、全米でもトップ10ヒットを記録し、ここ日本でもアルバム・チャート6位を記録するなど世界的に大ヒットを記録した『マシン・ヘッド』。今作に収録されている新たなドルビーアトモス・ミックス音源と2024年版ミックス音源は、この名盤に新鮮な没入体験をもたらしてくれる。
オリジナル・テープを使用してこの新たなミックスを手掛けたドゥイージル・ザッパは、今作に掲載されているライナーノーツの中で「これは、“どうやってこんなことを思いついたんだ?”と思うようなレコードの一つだ。ギターやキーボードにはクラシックの影響が見られるけど、同時にブルースの要素もあるし、ちょっとしたファンキーさもある。そして、史上最高のキラー・ボイスを持つシンガーがいる。コマーシャルで一般的な音楽とは聞えないような形でこれら全ての要素が一つの作品として組み合わされているにも関わらず、人々を興奮させる素晴らしい作品になっている。このレシピは、魅力的すぎるほどさ」と語っている。
◎リリース情報
アルバム『マシン・ヘッド:スーパー・デラックス・エディション』
2024/3/29 RELEASE
※日本盤の詳細は後日発表予定
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