2010/10/25
JOSH GROBANというアーティストは、確実な成功を約束された音楽業界における貴重な存在だ。クラシック音楽の教育を受け、神々しい歌声、甘いマスク、そして礼儀正しさを備えた人好きのする青年は、ファンからパンティーを贈られるのではなく手編みのセーターを受け取るような人物だ。そしてポップ・ミュージック界における予測のつかないトレンドの変化にも、十分慣れ親しんでいる。
そんなGROBANが直近でリリースしたアルバムは2007年のクリスマス作品『NOEL』で、全米アルバム・チャートで1位を獲得して現在までに500万枚のセールスを記録。彼がこれまでにリリースしたADULT CONTEMPORAY寄りのアルバム累計売り上げは、実に1,960万枚にものぼっている。
より安定した嗜好を持ったアダルト層にアピールする作品を作るGROBANは、リスナーの忠誠心に満ちたサポートに支えられており、劇場やアリーナでのツアー活動、『OPRAH WINFREY SHOW』、『TODAY』、『GLEE』などの人気番組への出演などを通じて、静かながらも着実にメインストリームにおける商業的成功を築き上げてきた。
そんな29歳のGROBANはこのほど劇的な変化を決断し、これまでマネージャーを務めてきたBRIAN AVNETと袂を分かち、METALLICAやMUSEなどを手掛けたことでも知られるQ PRIMEと新たにマネージメント契約を締結。また長年プロデュースを手掛けてきたDAVID FOSTERを始めとする面々とも離れ、BEASTIE BOYSやJOHNNY CASH、DANZIGなどをプロデュースしてきた“ヒゲの禅マスター”ことRICK RUBINとタッグを組んだ。
そしてこの改革によって出来上がったニュー・アルバム『ILLUMINATIONS』が、11/15にREPRISE RECORDSよりリリースされる運びとなった。これまでの作品以上にGROBAN本人が共同ソングライターとして制作に関わっている点にも注目したい。また、ゴシック・ロックのカルト的スターNICK CAVEによるナンバーという異色の楽曲も興味深い要素だ。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
<ライブレポート>LUNA SEA、35周年ツアー第2弾で『IMAGE』と『EDEN』を再演
2
【ビルボード】藤井 風「死ぬのがいいわ」「満ちてゆく」で3冠 Lotus Juice/高橋あず美、XGが2か国で首位
3
<インタビュー>中島健人 プロジェクト “HITOGOTO”で大事にした「他人事にしない」ということ、その根底にある信念
4
<インタビュー>みのミュージック×GEN(04 Limited Sazabys)×ピエール中野(凛として時雨)夏フェスについて語るコラボ対談 presented by ジャックダニエル
5
ザ・ビートルズ、アナログ盤ボックス・セット『ザ・ビートルズ:1964 U.S.アルバムズ・イン・MONO』リリース決定
インタビュー・タイムマシン
注目の画像