2023/12/30 12:00
感情爆発系ダンス&ボーカルで注目を集め、和製ジェニファー・ロペスとも称されるMeik。アン・ルイスの楽曲カバー「WOMAN」をリリースしたばかりの彼女が、12月16日に東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブ【Meik ~Winter Live 2023~ This is Meik】を開催した。
<マイケル・ジャクソンを彷彿させるソロダンスで幕開け>
静寂の中にひとりステージに現れ、センターに置かれたタップボードに上がったMeikは、シンプルかつ情熱的な打楽器のリズムに乗せて、世界的タップダンサー・HIDEBOH直伝のタップダンスを黙々と踊り始める。黒いハットを深くかぶり、純粋にステップの力だけで観る者を魅了する姿は、彼女が深く敬愛するマイケル・ジャクソンのようだ。そして、ギター、キーボード、ベース、ドラムスといったフル編成のバンドメンバー&ふたりの女性ダンサーと共に「楽しんでいきましょう! いけんのかぁー!?」と叫びながら「LOVE ~愛はディスコ~」「パーティーガールズ」「今夜はメイク・ミー・ラブ・ユー」とお馴染みの痛快なダンスチューンを畳み掛けていくのだが、その冒頭から振り切れた情熱的なパフォーマンスとグルーヴィーなバンドサウンドに、会場中の誰もが歓声をあげながら楽しげに体を揺らしていく。
そのMeit'z(Meikファンの呼称)たちの姿に喜びながら「今回初めてなんですよ、生バンド。熱くない? ずっとやりたかったduoでワンマンライブが出来てめちゃくちゃ嬉しいですし、何よりステージに出てきて皆さんの顔がズラァ~っと見えてめちゃくちゃアガってます。ありがとう。今日はWinter Liveということで、冬の曲を持ってきました! 盛り上がっていきましょう!」と語ると、白い雪が降り注ぐ空の下で愛する人を想って踊る姿をイメージさせる「Dance Forever」を歌いながら、「今日はみんなと心から踊りたいです!」と絶叫するMeik。その後も「Body to Body(亜蘭知子カバー)」「Super Duper Love」と多種多様なキラーチューンをエモーショナルに歌い踊っていくのだが、あまりの熱量の高さに呼応したこちらの体までびしょ濡れになる。
<心情吐露~理想的な音楽コミュニケーションの形>
そんな情熱のエフェクトに高まり続けてきたライブだが、中盤にMeikが本音を吐露するMCがあった。
「コロナ禍があって、ワンマンライブがなかなか出来ない期間が1,2年続いたんですよ。で、久しぶりに有観客のワンマンライブを再会したときにビックリするぐらい人が減ってたんです。……こんなにも悔しいんだなって正直思いました。それでもずっとこうやって支えてくれている人、そのときから来てくれている人、今日初めて来た人。そのひとりひとりのおかげで今日もライブが出来ています。そして、何より私が嬉しいのは、声を出せるワンマンライブが出来るようになったこと。もちろん私が皆さんに元気をあげる立場ではあるんですが、皆さんの動きや笑顔や声がステージ上に立つ私にとって物凄くパワーになるんです。だから、今こういう状況でワンマンライブを出来ることが本当に嬉しく思います。本当にありがとうございます」
そう語ると、これまで自分を支えてくれたMeit'zのみんなに愛を込めて「It's Time」「Shining Star」をアコースティックサウンドに乗せて届けていく。「一人ぼっちだって 強がってばっかで 本当は不安でしょうがないんだよ」──それでも「大空高く 輝く太陽へ 手を伸ばそう 強く掴もう 夢に向かって」と前を向いて歩き出していく生き様は、Meikの人生そのもの。そして、Meikの音楽に共鳴してきた者たちの人生でもある。「ナミダ落ちてきた夜は 月が太陽に変わるまで 輝く夜空に願い事を ぎゅっとかけた あの星はShining Star」──この描写もMeikとそのファンを幾度となく突き動かしてきたフレーズ。彼女は今夜も自らのストーリーを歌い、我々はそのストーリーに自らのストーリーを重ねて、またひとつ前へ進んでいく。これほどまでに理想的な音楽コミュニケーションの形があるだろうか。
そんなMeikとMeit'zの絆を改めて深め合ったあとは、最新シングルバンバーを。アン・ルイスの大名曲「WOMAN」をロックからR&Bにリアレンジし、Meikらしく生きる強さを表現したカバーが生披露された。これもまた彼女の人生と強烈にシンクロするナンバーで、誰もがそれに鼓舞されている面持ちでステージを真っ直ぐに見つめていた。
心の深いところでMeit'zと繋がり合ったあとのライブは凄まじく、彼女のネックレスが吹っ飛ぶアクシデントも起きるほどで(ちなみに、前回のワンマンライブではヒールを壊していた(笑))、本編クライマックスの「有機体」「Timing(ブラックビスケッツカバー)」「Just Move Your Soul」「Let's Go」「Alien」の畳み掛けは、「これを体感してじっとしていられる人類など存在するのか?」と思うほどの、Meik史上最大級の超爆発的なスパークを生み出していた。
<誕生日に渋谷TOKIO TOKYOでのワンマン決定!>
そして、完全にリミッターが壊れたMeit'zたちのアンコールを受けて再登場したMeikは、2024年8月17日に渋谷TOKIO TOKYOでのワンマンライブが決定したことを発表! この日はMeikの誕生日であり、彼女は「ワンマンライブを誕生日の日にするのが初めてなんですよ! 大好きな皆さんと誕生日を一緒に過ごせることが何よりも嬉しく思いますので、ぜひ来て下さい!」と大喜び。また、本日のライブ会場であるduoにおける、かつて所属していたグループ・J☆Dee'Z時代の思い出を振り返ると、その当時もduoで歌っていた「だいすき(岡村靖幸カバー)」をタイトル通りの想いをみんなに届けるべく披露する。イントロから叫ばれる客席のオイオイコールを受け止めながら、Meikが心底嬉しそうに満面の笑みで歌い踊るもんだから、会場中がキラッキラしたグルーヴに包み込まれていく。そこへ間髪入れず畳み掛けられる「Let It Spin」でもって、MeikもMeit'zも踊り狂いながら【Meik ~Winter Live 2023~ This is Meik】は大熱狂の渦に包まれた状態で大団円を迎えた。
「ありがとうございましたぁー!!」──ひとつひとつのライブに全身全霊で臨み、この日も過去最多の全19曲でもって完全燃焼してみせたMeik。その熱量は年々増し続けている。2024年はどんな大爆発を起こしてくれるのか、今から期待は高まるばかりだ。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【Meik ~Winter Live 2023~ This is Meik】
12月16日(土)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE セットリスト:
01.LOVE ~愛はディスコ~
02.パーティーガールズ
03.今夜はメイク・ミー・ラブ・ユー
04.Dance Forever
05.Body to Body(亜蘭知子カバー)
06.Super Duper Love
07.It's Time
08.Shining Star
09.WOMAN(アン・ルイスカバー)
10.Feeling Good
11.ONE STEP TODAY
12.Don't U Dare
13.有機体
14.Timing(ブラックビスケッツカバー)
15.Just Move Your Soul
16.Let's Go
17.Alien
En1.だいすき(岡村靖幸カバー)
En2.Let It Spin
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