アンドレ3000は笛の音色を強調したソロアルバム『ニュー・ブルー・サン』で記録を塗り替えた。このラップとフィンガースナップを含まないアンビエント・ジャズ・コレクションは、アンドレによる20年以上ぶりの新作ラップアルバムを期待していた一部のアウトキャストのファンを失望させたが、同じ米アタランタ出身のMC、クエイヴォには明らかに大きなインパクトを与えたようだ。

　クエイヴォはこの2週間で、自身のインスタグラムで旋風のように中国や日本などアジアを訪ねた体験を記録している。最近投稿された動画のひとつの中で、彼はアンドレの後を継ぐことに前向きであることを匂わせた。笛の腕前を披露する露天商人を見ていたクエイヴォは、カメラの外の人物に向かって「これを買ってくれる？これが欲しい。笛が欲しい」と尋ねた。商人は冷静にクエイヴォの後ろで笛を奏で続けた。

　同じ投稿では、クエイヴォがラップする姿がモニターに映っている映像もあり、まだ未公開の新曲のミュージック・ビデオだと思われる。今週初め、クエイヴォはクラシックカーのとなりで分厚い札束を持ってくつろぐ写真、裸の女性の体の上で寿司を食べる写真、ミュージック・ビデオで着用したと思われる黒い着物を身にまとった写真、道場にて拳で板を割る動画などを投稿した。また、故テイクオフのシャツを脱いでクエイヴォにプレゼントした日本人ファンに対して、クエイヴォは「トウキョウ・オフ」と口にして亡くなったミーゴスのメンバーを追悼した。

　また、クエイヴォは先日、新しい料理本『Huncho Farms Cookbook』を感謝祭に合わせて無料リリースし、困っている人々に食料品などを配布した。