2023/11/27 10:30
ドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』が返り咲き、2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2023年10月6日にリリースされた『フォー・オール・ザ・ドッグス』は、11月17日に新曲6曲を追加したデラックス盤『フォー・オール・ザ・ドッグス・スケアリー・アワーズ・エディション』がリリースされたことで各ポイントが上昇し、1位に初登場した10月21日付以来6週間ぶり、2週目の首位を獲得した。
デラックス盤のリリース効果により、今週の集計期間(2023年11月17日~11月23日)にアルバム・ストリーミングが141,500(99%増加)、アルバム・セールスが2,000(884%増加)、トラックによるユニットは1,500(456%増加)にそれぞれ上昇し、累計145,000ユニット(102%増加)を獲得した。追加された6曲を含む週間ストリーミングは、全29曲で数1億9,023万回を記録している。
2位は、先週に続きテイラー・スウィフトの『1989 (テイラーズ・ヴァージョン)』が同位をキープ。前週から14%減少の138,000に下降したが、初登場から4週連続で10万ユニットを突破している。
続いて今週3位にはドリー・パートンの新作『ロックスター』が初登場して、エミルー・ハリスとリンダ・ロンシュタットとの共作アルバム『トリオ』(1987年 / 最高6位)、『ブルー・スモーク』(2014年 / 最高6位)に続く3作目のTOP10入りと、自己最高位を更新した。
『ロックスター』の初動ユニットは128,000で、その内訳はアルバム・セールスが118,500、アルバム・ストリーミングが8,000、トラックによるユニットは1,500だった。ストリーミングが集計に加わった2014年12月以降の週間ユニットとしては、自己最高記録を更新。また、週間セールスもルミネートが集計を始めた1991年以降、1993年に『スロー・ダンシング・ウィズ・ザ・ムーン』が登場2週目(1993年3月20日付)で記録した50,500枚を2倍以上上回る、自己最高売上を更新している。
本作は、クラッカー・バレルやダラー・ゼネラル、ホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN)といった従来とは異なる小売店で販売されたこと、スタンダード・バージョンとカバー・アートの異なる3種の計4種類でリリースされたCDの売上により、セールスを伸ばした。3種のCDには、3曲のボーナス・トラックが収録されたHSNバージョン、11月19日と11月23日に行われたフットボールの試合でパフォーマンスを行い注目を集めた、ダラス・カウボーイズ・バージョンとテネシー・ボランティアズ・エディションがある。
アナログ盤は、Amazon、バーンズ・アンド・ノーブル、ターゲット、ウォルマート、独立系ショップやロックの専門店、公式ウェブサイトなどで販売された、限定盤含む計10種がリリースされていて、公式サイトでは3曲のボーナス・トラックを収録したデラックス・デジタル・ダウンロードと、CDかLPを含むTシャツがセットになったデラックス・ボックス・セットも販売されている。
『ロックスター』は、カントリー・シンガーとして知られるドリー・パートンにとって初のロック・アルバムで、2022年に【ロックの殿堂】入りを果たした彼女が、パット・ベネター、マイリー・サイラス、メリッサ・エスリッジ、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ、エルトン・ジョン、レーナード・スキナード、ポール・マッカートニー、クリス・ステイプルトン、リンゴ・スター、スティーヴン・タイラー、スティング等の豪華アーティストを招集した、オリジナルとカバー曲で構成された全30曲の意欲作となっている。
続いて今週4位には、韓国のボーイズ・グループ=ENHYPENのミニ・アルバム『ORANGE BLOOD』が初登場して、『MANIFESTO : DAY 1』(2022年 / 最高6位)、『DARK BLOOD』(2023年 / 最高4位)に続く3作目のTOP10入りを果たした。
『ORANGE BLOOD』は、初週アルバム・セールスが87,000、アルバム・ストリーミングが3,000(468万回)を記録して、合計90,000ユニットを獲得した。セールス87,000枚の内訳は86,000枚がCDによる売上で、限定盤を含む複数の種類が販売された。
5位は、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(68,000ユニット / 1%減少)が同位をキープ。テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(56,000ユニット / 9%増加)は7位から6位に上昇、先週1位に初登場したStray Kidsの『ROCK-STAR』(51,000ユニット / 77%減少)は7位にランクダウンした。
テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(51,000ユニット / 16%増加)が先週の14位から8位、同じくテイラー・スウィフトの『フォークロア』(45,000ユニット / 22%増加)も18位から9位に、それぞれ売上を伸ばしTOP10に再びランクインした。シザの『SOS』(44,000ユニット / 1%増加)も、先週の12位から10位に返り咲いている。スウィフトの『ミッドナイツ』『ラヴァー』『フォークロア』などチャートインした多くのタイトルは、集計週にホリデー・ショッピングのプロモーションや、ブラック・フライデーのキャンペーンが始まったことにより売上が大幅に増加している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月1日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『フォー・オール・ザ・ドッグス』ドレイク
2位『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』テイラー・スウィフト
3位『ロックスター』ドリー・パートン
4位『ORANGE BLOOD』ENHYPEN
5位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
6位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
7位『ROCK-STAR』Stray Kids
8位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
9位『フォークロア』テイラー・スウィフト
10位『SOS』シザ
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