2023/08/19
感情爆発系ダンス&ボーカルで注目を集め、和製ジェニファー・ロペスとも称されるMeik。亜蘭知子の楽曲カバー「Body to Body」をリリースしたばかりの彼女が、8月10日に東京・渋谷club asiaにてワンマンライブ【Meik~Summer Live~2023 Keep On Funky】を開催した。
<4年前に明るい未来を夢見た地へ再び「戻ってきました!」>
「渋谷ァァァ!」と登場するなり絶叫するMeikと、それに呼応するように「オイ!オイ!」と叫び倒すMeit'z(Meikファンの呼称)。そのまま「有機体」「Just Move Your Soul」「Dance Forever」と冒頭からただならぬ熱量でダンサーたちとキラーチューン連発。彼女が全身全霊で歌い踊るのはいつものことだが、それにしてもこの日のパフォーマンスはいつも以上に鬼気迫るものがあった。
「戻ってきました、asia! 4年前にここでのワンマンライブを埋めてですね。でも、コロナ禍でいろいろ上手くいかなかくなってしまった中で、4年越しにここに戻ってきたことは私の中で物凄く意味があって。(客席を見つめながら)この景気がすごく嬉しいです! 出てきてビックリしました。ありがとうございます!」
club asiaでのライブを大成功に収め、その勢いに乗って駆け上がろうとした明るい未来。それがコロナ禍によって大きく変えられてしまった。リリースもライブも予定通りに出来なくなってしまい、あの日描いた夢は幻となってしまったかのように思えた。それでも、彼女はコロナ禍の収束を待ち焦がれながら、可能な範囲でライブを積み重ね、その規模を少しずつ拡大し、観客の声出しが可能になった今、再びこの地に戻ってきたのである。
あまりにも長く感じられた4年。それでも諦めなかった4年。絶望と希望に翻弄されながら辿り着いてみせた今日。当然、歌にもダンスにも通常の何倍も熱が宿る。
<J☆Dee'Z時代の大好きな楽曲も披露「私の大切なキャリア」>
そんなMeikにとって特別な意味を持つ本公演。履いていたヒールがぶっ壊れるほどのエモーションで歌い踊っていた彼女は、その熱量をさらに上げるべく「今日は初の試みで、Funky Disco Timeを用意してきました。みんな、ここを昔のディスコだと錯覚を起こしちゃうから。もしかしたら「あっ!」って驚くような楽曲も登場するかもしれないです。いけますか!」と、その前振りに相応しい「LOVE ~愛はディスコ~」からなんとJ☆Dee'Z(※Meikが2014~2016年まで在籍していたダンス&ボーカルグループ)の「Party Up」「DISCO WINNER」といったナンバーまで特別に披露。当時から追いかけていたファンはもちろん、会場中の人々が共にこの空間をダンスフロアへと染め上げていく。
「私は自分の小さい頃から積み上げてきたキャリアに物凄く誇りを持っているんですね。EXILEのバックダンサーをやっていた時代、そして、J☆Dee'Zでデビューして活動してきた数年間。これはぜんぶ私の大切なキャリアです。ちょうど4年前にもここclub asiaでJ☆Dee'Zの「だいすき」をやったんだけど、私はJ☆Dee'Zの曲を歌うことを物凄くポジティブに捉えていて、自分のやってきたことにしっかり誇りを持ちたいなと思ったので、今日も歌わせて頂きました。大好きなんですよ、この2曲!」
自分の歴史とも向き合いながらMeit'zを歓喜乱舞させていく彼女は、その後も「今日はさ、みんなで声つぶそうよ(笑)。いったんぶっ潰れましょう!」と煽りながら「Super Duper Love」「ONE STEP TODAY」「Let's Go」と完全燃焼へ向けたセットリストを用意。共に歌い踊らずにいられないライブをノンストップで創造していく。
<渋谷・duo MUSIC EXCHANGEでの次回ワンマン決定>
4年分のあらゆる感情をすべて爆発させたい。この日のMeikからはそんな溢れる想いが終始感じられ、本編最後のブロックも「コロナ禍からだいぶ明けてきてさ、声出しがOKになって、こんなに有難いことってない。ステージに立つアーティストは、皆さんの声や熱量が物凄くパワーになるんです。そして、こっちはそれ以上のパワーをはね返して、みんなもそれに負けじとはね返してくれる。みんなでそういうライブを一緒に創り上げていきたいんです! なので、最後の最後までみんな飛ばしていかない!? 声を聴かせてちょうだい!」と煽りつつ、それに呼応したすべてのMeit'zの叫びを聴きながら「Don't U Dare」「Timing(ブラックビスケッツカバー)」「In Da World」といった至極の爆アゲアッパーチューンを畳み掛けていく。
そんな感情が肉体を凌駕するレベルのパフォーマンスを繰り広げた彼女は、ギラギラした表情のままいったんステージをあとに。すると、スクリーンにて次回のワンマンライブが渋谷・duo MUSIC EXCHANGEで開催されることが発表される。これに大歓喜のみんなの前へ戻ってきたMeikは「こうやって次のワンマンライブが発表できることって物凄く嬉しいことで、本当に皆さんのおかげなんです。いつも来てくれるから。ありがとうございます!」と感謝の言葉を。そのうえで「私はグループ時代からずっと言っているんだ。目指せ、武道館って。絶対にこの夢は叶えたいと思っています。そして、その向こう側にも行きたい。ここで留まっているアーティストじゃないと自分で思っています」と臆さず宣言してみせた。
飽くなき希求を胸に、国内外で高い評価を得ている「Body to Body(亜蘭知子カバー)」でも本家に勝るとも劣らない厚みあるソウルフルなボーカルで響かせ、オーラスは「Let It Spin」で残ったすべてのエネルギーを大放出しながら愛すべきダンサー&Meit'zと歌い叫び、踊り狂ってみせた。Meikについて「感情爆発系ダンス&ボーカル」と毎回称させてもらっているが、このキャッチコピーがここまで似合うアーティストもいないと改めて感じた夜。この熱情がここからどんな未来を描いてみせるのか。今後も要注目である。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【Meik~Summer Live~2023 Keep On Funky】
2023年8月10日(木)東京・渋谷club asia セットリスト:
01.有機体
02.Just Move Your Soul
03.Dance Forever
MC
04.Boom Boom Baby ~愛はまだわからない~
05.Feeling Good
MC
06.LOVE ~愛はディスコ~
07.Party Up(J☆Dee'Zセルフカバー)
08.DISCO WINNER(J☆Dee'Zセルフカバー)
09.パーティーガールズ
10.Alien
MC
11.Super Duper Love
12.ONE STEP TODAY
13.Let's Go
MC
14.Don't U Dare
15.Timing(ブラックビスケッツカバー)
16.In Da World
En1.Body to Body(亜蘭知子カバー)
En2.Let It Spin
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