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2023/08/03

【米ビルボード・アルバム・チャート】NewJeans『Get Up』初登場1位、映画『バービー』サントラが2位に続く

 韓国の5人組ガールズ・グループ=NewJeansの『Get Up』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『Get Up』は、昨年8月にリリースされた『NewJeans』に続く2作目のEPで、Billboard 200ではチャートイン、首位獲得いずれもグループ初の快挙を達成した。なお、本作からはソング・チャート“Hot 100”に3曲がランクインしている。

 韓国のガールズ・グループによる首位獲得は、2022年10月1日付で1位に初登場したBLACKPINKの『BORN PINK』に続く2作目で、女性のみで構成されたグループとしては、過去15年間でこの2組(2作)しか達成していない。それ以前に女性によるグループで首位を獲得したのは、2008年4月5日付で1位に初登場したダニティ・ケインの『ウェルカム・トゥ・ザ・ドールハウス』だった。

 『Get Up』は、今週の集計期間(2023年7月21日~7月27日)にアルバム・セールスが101,500、アルバム・ストリーミングが24,500、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計126,500ユニットを獲得した。週間ストリーミングは全6曲で3,439万回を記録している。

 多くのK-POPアルバムと同様に、『Get Up』も特典の異なる数種類のパッケージで販売されたCDが売上全体の99%を占めていて、デジタル・ダウンロードの売上はわずか1%だった。現時点ではCDとデジタル・ダウンロードでのみ購入可能で、アナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。

 『Get Up』は一部英詞を含む韓国語をメインとしたアルバムで、英語以外の言語で首位を獲得した史上20作目、2023年ではTOMORROW X TOGETHERの『The Name Chapter: TEMPTATION』(2月11日付)、カロルGの『Mañana Será Bonito』(3月11日付)、Stray Kidsの『★★★★★ (5-STAR)』(6月27日付)に続く4作目のタイトルとなる。

 また、収録曲が10曲未満の作品が首位を獲得したのは、前述の『The Name Chapter: TEMPTATION』(5曲)以来約6か月ぶりで、2023年では現時点でこの2作しか達成していない。

 続いて今週2位には、7月21日に全米公開された映画『バービー』のサウンドトラック『バービー・ザ・アルバム』がデビューした。

 サウンドトラックによる首位獲得は、昨年の1月~3月に通算9週を記録したディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』以来約1年5か月ぶりで、劇場版のサウンドトラックとしては、ビヨンセが主演を務めた『ライオン・キング:ザ・ギフト』が2019年8月3日付で2位にデビューして以来の最高位を更新している。

 『バービー・ザ・アルバム』は、初週アルバム・ストリーミングが70,000(全19曲で9,381万回)、アルバム・セールスが53,000、トラックによるユニットは3,000をそれぞれ記録して、累計126,000ユニットを獲得した。サウンドトラックによる週間ユニット数としては、2019年3月9日付で129,000を記録した『アリー/スター誕生』以来の高記録を達成している。

 サウンドトラックによる週間ストリーミングとしては、2018年2月24日付で『ブラックパンサー ザ・アルバム』が記録した1億3,895万回以来、過去5年間での最高値(9,381万回)を更新した。

 今週記録した週間セールス53,000枚のうち33,000枚がアナログ盤による売上枚数で、アナログ盤の週間セールスとしては、ルミネートが1991年に集計を開始して以来、劇場版のサウンドトラックによる最高記録を達成している。本作のアナログ盤は計6種類で販売され、売上を促進させた。

 『バービー・ザ・アルバム』からは、ニッキー・ミナージュとアイス・スパイスによるリード・シングル「バービー・ワールド(with アクア)」がソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りを果たした。その他、ビリー・アイリッシュやデュア・リパ、リゾ、サム・スミスなど人気アーティストが多数参加していて、出演者のライアン・ゴズリングによる曲も収録されている。

 上位2作が初登場したことで、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』は先週の2位から3位に順位を下げたが、週間ユニットは先週とほぼ同率の103,000を記録して、初登場から21週連続で10万ユニットを突破した。

 初登場から2週連続で1位を獲得したテイラー・スウィフトの『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』は、前週から35%減少の79,000ユニットに落ち込み今週4位にダウン。ペソ・プルマの『Génesis』(53,000ユニット / 4%減少)も3位から5位、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(49,000ユニット / 4%減少)も4位から6位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(47,000ユニット / 1%減少)も5位から7位にそれぞれランクダウンした。

 続いて今週8位には、米ミシガン州出身のロック・バンド=グレタ・ヴァン・フリートの新作『スターキャッチャー』が初登場して、通算3作目のTOP10入りを果たしている。初動ユニットは45,500で、その内訳はアルバム・セールスが41,000、アルバム・ストリーミングが4,500(全10曲で583万回)だった。

 以下、シザの『SOS』(42,000ユニット / 2%減少)が7位から9位、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(42,000ユニット / 3%減少)も6位から10位にそれぞれランクダウンしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月4日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Get Up』NewJeans
2位『バービー・ザ・アルバム』サウンドトラック
3位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
4位『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』テイラー・スウィフト
5位『Génesis』ペソ・プルマ
6位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
7位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
8位『スターキャッチャー』グレタ・ヴァン・フリート
9位『SOS』シザ
10位『ラヴァー』テイラー・スウィフト

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