2023/06/26
モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が通算14週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
1位に初登場した3月18日~6月3日付まで12週連続首位をマークして、先週(6月24日付)2週ぶりに返り咲き、今週で通算14週目の首位を獲得した『ワン・シング・アット・ア・タイム』。首位獲得週が14週を上回ったのは、2011~22年に24週を記録したアデルの『21』以来の快挙で、リパブリック・レコードがリリースした作品としては、2016年に13週を記録したドレイクの『ヴューズ』を上回り、史上最長記録を達成した。
『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週の集計期間(2023年6月16日~6月22日)にアルバム・ストリーミングが103,500(1%減少)、アルバム・セールスが4,500(1%減少)、トラックによるユニットは2,000(2%減少)をそれぞれ記録して、合計110,000ユニットを獲得した。週間ストリーミングは全36曲で1億3,904万回を記録している。
初登場から今週までの順位と各週のユニット数は以下のとおりで、 週間ユニットは16週連続で10万を突破した。ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年12月以降、週間ユニットが16週間10万を突破したのは、昨年同16週を記録したバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』と並ぶ史上最長記録となる。
3月18日 501,000ユニット(1位)
3月25日 259,000ユニット(1位)
4月1日 209,500ユニット(1位)
4月8日 197,000ユニット(1位)
4月15日 173,000ユニット(1位)
4月22日 167,000ユニット(1位)
4月29日 166,000ユニット(1位)
5月6日 149,000ユニット(1位)
5月13日 138,000ユニット(1位)
5月20日 141,000ユニット(1位)
5月27日 134,500ユニット(1位)
6月3日 129,000ユニット(1位)
6月10日 126,000ユニット(2位)
6月17日 117,000ユニット(2位)
6月24日 111,500ユニット(1位)
7月1日 110,000ユニット(1位)
続いて今週2位には、韓国のボーイズ・グループ=ATEEZの『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』が初登場。Billboard 200でのTOP10入りは、『THE WORLD EP.1 : MOVEMENT』(2022年8月13日付 / 最高3位)、『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』(2023年1月14日付 / 最高7位)に続く3作目で、その2作を上回り最高位を更新した。
『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』は、初週アルバム・セールスが101,000、アルバム・ストリーミングが4,500(全6曲で632万回)をそれぞれ記録して、累計105,500ユニットを獲得。週間ユニット、週間セールスいずれもグループの最高記録を更新した。なお、101,000枚は今週の最高売上(トップ・セールス)で、週間セールスが10万枚を突破したのは、2023年のチャートで10作目(うち7作がK-POPアルバム)の快挙となる。
多くのK-POPアルバムと同様に、『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』も特典の異なる数種類のパッケージで販売されたCDの売上が全体の97.5%を占めていて、デジタル・ダウンロードは残りのわずかだった。現時点ではアナログ盤(LP)とカセットテープはリリースされていない。
今週3位にデビューしたのは、米ジョージア州出身のラッパー=ガンナの新作『a Gift & a Curse』。本作は、2022年1月にリリースした前作『DS4Ever』から約1年半ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、その全4作とコンピレーション・アルバム『Slime Language 2』を含む5作目のTOP10入りを果たした。
3位『Drip or Drown 2』(2019年)
1位『Wunna』(2020年)
1位『Slime Language 2』(2021年)
1位『DS4EVER』(2022年)
3位『a Gift & a Curse』(2023年)
『a Gift & a Curse』の初動ユニットは85,000で、その内訳はアルバム・ストリーミングが84,000、アルバム・セールスは1,000、トラックによるユニットは残りのわずかだった。アルバムの週間ストリーミングは、全15曲で1億1,265万回を記録している。
4位は、先週に続いてテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(60,000ユニット / 13%減少)が同位をキープ。シザの『SOS』(48,000ユニット / 3%減少)は先週の8位から5位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(46,000ユニット / 1%増加)も9位から6位に上昇し、メトロ・ブーミンによるサウンドトラック『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(42,000ユニット / 22%減少)は5位から7位、リル・ダークの『オールモスト・ヒールド』(41,000ユニット / 17%減少)は7位から8位にそれぞれ順位を下げた。
続いて今週9位には、米カリフォルニア州出身のロック・バンド=クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの新作『イン・タイムズ・ニュー・ロマン…』が初登場して、以下に続く4作目のTOP10入りを果たした。
5位『ララバイズ・トゥ・パラライズ』(2005年)
1位『ライク・クロックワーク』(2013年)
3位『ヴィランズ』(2017年)
9位『イン・タイムズ・ニュー・ロマン…』(2023年)
『イン・タイムズ・ニュー・ロマン…』は、初週アルバム・セールスが36,000、アルバム・ストリーミングが4,000(全10曲で568万回)をそれぞれ記録して、合計40,000ユニットを獲得した。セールス36,000枚のうち21,000枚がアナログ盤による売上で、LPは7種類のバージョンが販売されている。
先週10位に再浮上したテイラー・スウィフトの『ラヴァー』は、6%増加の40,000ユニットを獲得して今週も同位をキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月30日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
2位『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』ATEEZ
3位『a Gift & a Curse』ガンナ
4位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
5位『SOS』シザ
6位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』メトロ・ブーミン
8位『オールモスト・ヒールド』リル・ダーク
9位『イン・タイムズ・ニュー・ロマン…』クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ
10位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
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