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2023/05/31 19:00

LANA「ありのままの自分でいい」愛娘やGEM時代からの盟友・伊山摩穂も共に踊ったツアーファイナル大成功

 アイドル時代からキレのあるダンス&ボーカルで注目を集め、現在はアコースティックスタイルとダンススタイルの二刀流で活動しているソロアーティスト・LANA。念願のファーストアルバム『LANA』をリリースし、本作を携えた東名阪ツアーの最終公演を5月28日 東京・Shibuya eggmanにて開催した。

<アイドル時代の自分も肯定「ありのままの自分でいい」>

 ギターで弾き語りながらピアノとエモーショナルな歌声を響かせる「acoustic style」、多くのダンサーを従えてバキバキに歌い踊る「dance style」と、昼夜の2部構成で臨んだ今回のツアー。千秋楽となった東京公演もスタイルによって楽曲の表情が変わっていく、クリエイティヴィティの高いステージを展開していたのだが、そこには今までの自分の歴史をすべて肯定しながら、パフォーマンスもMCもありのままのLANAで勝負している彼女がいた。

 「今回のツアーは新曲を毎公演披露してきたんですけど、それはいろいろ準備をしているうちに「こういう曲を歌いたい」「この曲は今届けなきゃ」と思ったからで、それもあってそのときそのときに溢れてくる感情で毎回ライブが出来たんですよね。なので、1公演1公演、レベルアップできている感覚もあって。マインド的にも、以前はヘンに格好付けようとする自分がいて、元アイドルであることを消すようにライブしているところがあったんですけど、今はアイドルであったことも誇りに思えるようになって「可愛らしく表現する自分がいてもいいじゃん!」みたいな。要するに「ありのままの自分でいい」と。そしたらお客さんの盛り上がり方も全然変わって。心の底から「我ながら成長したな」って思えたんですよね」(終演後コメント)

<「ピンチヒッターの神様」GEM時代からの盟友も登場>

 その胸の想いのすべてを吐き出すように歌う「acoustic style」では、ファンのみんなが「感動した!」と伝えたくなるほどのライブを繰り広げ、一方の「dance style」では、本人もダンサーもオーディエンスも「楽しくて仕方ない!」気持ちを溢れさせながら、天井知らずで盛り上がっていくステージを展開。しかも、共にライブを盛り上げるダンサーの中には、LANAいわく「ピンチヒッターの神様」伊山摩穂の姿もあった。ふたりはアイドルグループ・GEMで共に活動していた時代からの同志で、今もまほらなとしてコラボを度々行っている盟友である(6月10日にも新宿Motionにて【ウチらマブダチ!~Vol.2~】なるイベントを開催する)。

 「ダンサーの子がひとり体調不良で出られなくなってしまって。そのときに「摩穂なら完璧にやり遂げてくれる」という安心感があったから、ダメ元で頼んだんですよ。そしたら「いいよ!」って言ってくれて! でも、2日前にお願いしたからすごく大変そうでした(笑)」「しんどかった(笑)。でも、久々にめっちゃ踊りました!(伊山摩穂)」「有難い。ファンの人もまほのことをほぼほぼ知っているから、めっちゃ喜んでくれたし。本当に助かりました!」(終演後コメント)

<愛娘・らいちゃんまで登場! まさかの親子パフォーマンス>

 そんなツアーファイナルを飾るに相応しい豪華編成で繰り広げられた夜公演は、冒頭からダンサーたちと全身全霊かつ満面の笑みで「泣きたいときは素直に泣けばいいよ そばにいる」と歌い踊るLANAと、そんな彼女にエメラルドグリーンのサイリウムを揺らしながら「オイ!オイ!」と全力でレスポンスするオーディエンスという、双方の強い絆を感じさせる華々しい光景が創造されていった。

 「今日はツアーファイナル、東京にお越し下さって本当にありがとうございまーす! いつもLANAって不安症だから「みんな来てくれるかな?」って前日とか心配になっちゃうんですけど、みんな来てくれてありがとう! 嬉しい!」とゴキゲンなLANA。そして、ダンサーをひとりずつ紹介し、後半からの参加となる伊山もいったんステージに招いて絡んでいくのだが、なんとこの公演にはもうひとりダンサーが用意されていた。「次は「あなたが大人になったら」という曲をやりたいと思うんですけど……らいちゃんは気まぐれでステージに上がってくるらしいから」と愛娘の登場を示唆すると、曲中に本当にらいちゃんが現れて照れながら一緒に踊ってみせる。そんな愛らしい娘を抱きかかえて歌うLANAの表情は完全なるママ。まさしくありのままの自分で親子共演を実現し、そのふたりにファンもケチャを贈り続けていた。

<生まれ変わったLANA──史上最大にキラキラ輝いた日>

 溢れる愛情を乗せて表現する。これがLANAのアイデンティティだとするならば、バラードブロックも彼女の真骨頂と言えよう。「私はみんなのことを家族だと思っているので、何かあったらすぐにLANAに言ってほしいし、何かあったらLANAの音楽で癒されてほしい。そんな想いを込めて歌いたいと思います」と「糸愛」を歌い出すと、例えば「離れていたって側にいるよ。と願いながらボクはここで歌うよ」などのフレーズたちがこの日はファンひとりひとりへのメッセージのように響き渡る。それは続く「生きて」も同様で、「届け! 届け! 言葉にならない想い あなたに歌い続けるから」「生きて! 生きて! あなたが生きた今日は誰かの希望になるから」というフレーズは紛れなく大切なみんなへの切なる願い、彼女なりの意思表明であった。

 歌だけでも人の心を震わせられるようになったLANAだが、そこにダンスが加わるとさらに人々を鼓舞させることができる。ライブ後半戦では、盟友・伊山もメンバーに加わり、幕間VTRでレクチャーされた振り付けを共に踊るオーディエンスとも一丸となって、この日初披露となった「DANCIN NOW!!!!」を皮切りにノンストップで乱舞。曲を追うごとにパフォーマンスと会場の熱気が倍増していき、ダンスが激しくなるとボーカルをどうしても抑えることになるアーティストも少なくないわけだが、LANAの場合は「acoustic style」「dance style」の両方を極めようと特訓してきたこともあり、歌もダンスも連動して爆発的にエモーショナルになっていく。そして、それが求心力となってダンサーたちもそれこそ「楽しくて仕方ない!」状態で踊り倒し(伊山もニッコニコの笑顔でバッキバキに踊っていた)、客席のテンションも限界突破した盛り上がりを見せる。

 この光景を生み出せた要因は、前述したフィジカル的な理由だけでなく、やはり彼女が「ありのままの自分でいい」マインドでパフォーマンスする表現者に生まれ変わったからだろう。その結果、アンコールで愛娘も含む全メンバーで披露した「キミとボクのミライ」に至るまで、この日のLANAは史上最大にキラキラ輝いていた。

<タレント系の仕事にMVの撮影も? LANAのミライ>

 そんなアイドル時代も含めたすべての過去の自分を凌駕してみせた彼女だが、この先はどんなミライを歩もうとしているのだろう。 

 「大好きな音楽はもちろんこれからも軸として続けていくんですけど、最近はそれ以外のことにも挑戦していきたくて。例えば、今は『I LOVE mama』という雑誌の専属モデルをやらせてもらっているので、タレント系の仕事にも挑戦していきたいし、そうやって活動の幅を広げていろんな人に見つかりたいんです。なので、今後はもっと自分をアピールしていきたい。そして、肝心の音楽活動では、ツアーが終わって落ち着くと思うので、MVとか撮りたいんですよ! アルバムもリリースできたので、その音源で自分を広められるような企画をどんどん考えていこうと思ってます!」(終演後コメント)

取材&テキスト:平賀哲雄

◎イベント情報

・【LANA 1st album『LANA』リリースイベント~in アリオ上尾~】
2023年6月04日(日)アリオ上尾
LIVE 10:15~ / 特典会 10:55~
場所:屋外イベント広場
※観覧無料

・【ウチらマブダチ!~Vol.2~】
2023年6月10日(土)新宿Motion
出演者:LANA&伊山摩穂
OPEN 11:30 / START 12:00
チケット:前売 4000円(+1D)当日4500円(+1D)

・【1st album 『LANA』☆RELEASE PARTY☆】
2023年6月10日(土)新宿Motion
OPEN 17:00 / START 17:30
1st album「LANA」のリリースを記念して
収録曲全曲のフルライブを開催
通常チケット:3500円(+1D)
アルバム持参チケット:2500円(+1D)
(アルバム持参で1000円引き!)

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