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2023/05/27

レジェンド作曲家が語る『リトル・マーメイド』の新しい魅力

 数々のディズニー楽曲をディズニーと二人三脚で世に送り出してきた作曲家のアラン・メンケンが、『リトル・マーメイド』の実写化に伴い、アニメーション版から楽曲もアップデートしたことを明かした。

 1991年に公開された『リトル・マーメイド』は、ディズニー映画の第二黄金期の扉を開くきっかけとなった作品で、主題歌の「アンダー・ザ・シー」は【アカデミー賞】で<歌曲賞>、アラン・メンケンも【アカデミー賞】で自身初の<作曲賞>を受賞した。

 その後アランは、ディズニー映画の音楽を手掛け、次々とオスカーを受賞。『美女と野獣』(1992)ではベルと野獣の切なくも甘い瞬間をドラマチックな音楽で彩り、『アラジン』(1993)では新しい世界に飛び出そうとするアラジンとジャスミンの冒険をテンポ感のある音楽で物語を盛り上げた。

 『リトル・マーメイド』からは、アリエルが人間の世界に憧れる気持ちを切なくも力強く歌いあげる「パート・オブ・ユア・ワールド」や、海の世界の楽しさを軽快なテンポに乗せた「アンダー・ザ・シー」が誕生。アニメーション版からの変化について、アランは「今回は歌詞にいろいろ調整を加えています。長い時を経て、人々の感覚は変わりました。20年か30年前には面白いと思ったことが、今は注意が必要となります。昔なら問題ないと思ったことも、今は違ったりするのです」と、時代の移り変わりに合わせて、より現代にフィットするようにアップデートしたという。

 さらに、本作の音楽に込めたメッセージについて、「今回はもっとモダンな『リトル・マーメイド』にしました。しかし一番大事なところは変わりません」と、現代的な要素を足しつつも、人々に夢や希望を与える『リトル・マーメイド』のコアな部分は大切にしたと話す。100年の歴史を誇るディズニーと、映画音楽の歴史に名を刻みながら、今も進化を続けるアラン・メンケンは、どんな『リトル・マーメイド』を見せてくれるのか。『リトル・マーメイド』は6月9日より全国劇場公開スタート。


◎公開情報
『リトル・マーメイド』
2023年6月9日(金)より、全国公開
監督:ロブ・マーシャル
出演:ハリー・ベイリー、メリッサ・マッカーシー、ジョナ・ハウアー=キング、ハビエル・バルデム
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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