2023/04/25
YOASOBIが4月24日、東京・新宿の東急歌舞伎町タワー内『THEATER MILANO-Za』にてTikTokライブを開催。そのオフィシャル・レポートが到着した。
<ライブレポート>
4月24日20時、心臓に響く四つ打ちとスモークの演出に乗せて、音楽ユニットYOASOBIのコンポーザー・Ayaseとボーカルのikura、そしてバンドメンバーが姿を現した。
舞台は4月14日に開業したばかりの新宿・東急歌舞伎町タワー内6Fに位置する『THEATER MILANO-Za』。2021年2月14日、YOASOBIが初めて配信限定ライブ『KEEP OUT THEATER』を歌舞伎町の工事現場で開催したことは記憶に新しいが、その場所が晴れて竣工、開業を迎え、こけら落としをYOASOBIが担うという趣向のライブだ。
事前に抽選で選ばれ会場に詰めかけた200組400名と、TikTokでの無料生配信を見守るその何百倍何千倍もの視聴者。2年前のライブを見ていたファンもそうでないファンも、その運命的なストーリーに思いを馳せながら、現在進行形のYOASOBIのライブを見られるまたとない機会に胸を踊らせている様子が伝わってくる。
1曲目は『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマとして幅広い世代のリスナーを獲得した「祝福」。そしてこの2年間変わらず音楽チャートで存在感を発揮し続ける代表曲「夜に駆ける」と畳み掛ける。3曲目は「セブンティーン」。“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが2022年から1年かけて取り組んできた直木賞作家コラボプロジェクト『はじめての』を締めくくる、宮部みゆき書き下ろしの小説を原作とした新曲だ。アグレッシブな3曲で会場のボルテージが一気に高まったところで、続くMCでは開業を迎えた東急歌舞伎町タワーに改めて“祝福”の意を示しながら、2年前でのMCでもやったという“乾杯”を再現。集まった観客、また配信で視聴しているファンとも近い距離でコミュニケーションを取ろうとする親しみやすさも感じられた。
その後も、昨年アジアを発火点に世界中のTikTokで大きなバズを巻き起こした「たぶん」から、コロナ禍の学生に寄り添い、ようやく光が見えてきたこの春を謳歌する喜びに満ちた「アドベンチャー」までヒット曲を連発。中でも、2021年のNHK紅白歌合戦でも披露された「群青」で、2年前この場所で無観客のライブから歩みを始めたYOASOBIが、日本武道館での初有観客ライブや国内外のフェス出演を経て手にしてきたライブの経験値を感じさせるようなスケール感を見せつけたのが印象的だった。ラストは先日4月12日に配信リリースされ、オープニングテーマを務めるTVアニメ『【推しの子】』とともに凄まじい勢いで数々の記録を打ち立てている新たなアンセム「アイドル」。この日最高の盛り上がりのまま、YOASOBI初のTikTokライブは幕を下ろした。
初ライブという出発点に立ち返る演出に始まり、今まさにシーンの最前線で輝きを放つその姿までもが凝縮された、極めて贅沢な1時間。現在は全国7都市14公演(追加公演含む)に及ぶ自身初のアリーナツアーを敢行中ということだが、その疲れも感じさせないエネルギッシュなステージだった。セットリストは以下の通り。
<セットリスト>
1. 祝福
2. 夜に駆ける
3. セブンティーン
4. ハルジオン
5. たぶん
6. ツバメ
7. 怪物
8. 群青
9. アドベンチャー
10. アイドル
◎公演情報
【YOASOBI TikTok LIVE】
2023年4月24日(月)
東京・THEATER MILANO-Za
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