2023/04/12
メタリカが、現地時間2023年4月10日から米TV番組『ジミー・キンメル・ライブ!』でのレジデンシーを開始した。
自分たちが世界最古の“ボーイ・バンド”だと冗談を飛ばしたり、新作アルバム『72シーズンズ』から「ルクス・エテルナ」を演奏するなど、番組は盛り沢山な内容となった。「番組の収録スタジオに集まっているファンの中に、現在50代後半~60代前半であるメンバー達が活動を開始した頃と同年代の人たちもいる」と司会のジミー・キンメルが指摘すると、ラーズ・ウルリッヒ(Dr.)はオーディエンスに“本当の年齢は秘密にするように”とお願いした。
若い世代が増えている要因の一つとして、今では象徴的なシーンになったドラマ『ストレンジャー・シングス』最新シーズンで「マスター・オブ・パペッツ」が流れる場面をジミーは挙げた。ジェイムズ・ヘットフィールド(Gt./Vo.)は「あの曲は1980年代に“ストレンジャー・シングス”のために書いたんだ。未来を知っていたんだよ!」と冗談交じりに話した。
ジェイムズはドラマ内の楽曲使用を許可したことに関して「考えるまでもなかった」とした上で、それがきっかけで「マスター・オブ・パペッツ」に惹かれる人が出てきていることに関して「信じられない」と話した。ラーズは「1986年に作曲した9分間のヘヴィメタル・ソングだ。ドラマきっかけで曲を知った殆どの人たちより25~30年前に生まれてるんだ。意味がわからないよ。この状況を予想できた人なんていないと思う」と付け足した。
ロバート・トゥルージロ(Ba.)の息子、タイはカーク・ハメット(Gt.)の指導を受けた上で同シーンで使用された音源のギター・ソロ部分を演奏している。そこから発想を得たカークは、弟子をとっていずれ自分のポジションを継いでもらうこともありだと話している。ジミーはそれに対し、メンバーの子供たちが全員なんらかの形で音楽に関わっていることにメンバー自身は喜んでいるのか尋ねた。
ジェイムズは「いや、俺の息子は(ミュージシャンではなく)ドラマーなんだ」と間接的にラーズをいじりながら、「いや、全然嬉しくないね!」と質問に答えた。ジミーがさらに「メンバーの子供同士でバンドを組んだら?」と聞くと、ラーズは「ちょっと無理がある」と返した。
メタリカは他に、自分たちの楽曲をマーチング・バンドにカバーしてもらうコンテスト『For Whom The Bell Tolls』や、あらたに立ち上げたアナログレコードの生産工場、そして4月末からスタートするツアーのセットリストの組み方に対するラーズのこだわりについて語った。
ラーズは「難しいのは、2日分のセットリストの構成だ。被りがあってはダメなんだ。常に白いキャンバスからスタートするから、それは楽しいよ」と説明。ジェイムズは「ここにいる誰かさんはセットリストや物事の組み立て方に取り憑かれてる。友よ、なんとかなるよ!」と再びラーズをいじった。
その後、バンドはニュー・アルバム『72シーズンズ』からパワフルな第1弾シングル「ルクス・エテルナ」を演奏した。メタリカは『ジミー・キンメル・ライブ!』に4月13日まで出演する。12日の放送では「マスター・オブ・パペッツ」を演奏する予定で、ジミーによるとこれは番組史上最長のパフォーマンス曲となる。
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