2023/04/11 10:30
モーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」が返り咲き、通算2週目の首位を獲得した今週の米ビルボード・ソング・チャート。
2023年2月6日にリリースされた「ラスト・ナイト」は、2月18日付で3位に初登場してから2月25日~3月11日付まで3週間5位をキープした後、登場5週目の3月18日付で首位に到達し、2週間2位をキープして先週の3位から今週再びトップに立った。
今週の集計期間中(2023年3月31日~4月6日)、セールスが10,000(1%増加)、ストリーミングが3,510万回(2%減少)、エアプレイが2,970万回(25%増加)をそれぞれ獲得して、ストリーミング・ソング・チャートで5週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートで3位をキープし、エアプレイ・チャートでは30位から21位に順位を上げた。
ジャンル別では、カントリー・エアプレイ・チャートで17位、ポップ・エアプレイ・チャートで21位、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで23位にそれぞれ上昇している。
カントリー・ソング・チャートでは初登場から9週連続で1位を獲得し、Hot 100との2冠を達成した。同じタイトルが両チャートを制したのは史上20曲目で、デュエットやフィーチャリングを除く男性ソロ・アーティストとしては、1981年にエディ・ラビットの「恋のレイニー・ナイト」が達成して以来、約42年ぶりの快挙となる。
カントリー・ソング・チャートとソング・チャート“Hot 100”で復数週首位を獲得したのは、前者が10週、後者が3週を記録した、テイラー・スウィフト「ウィ・アー・ネヴァー・エヴァー・ゲッティング・バック・トゥゲザー」(2012年)以来約11年ぶりで、デュエットやフィーチャリング・アーティストのない男性ソロ・アーティストの楽曲としては、それぞれ3週と2週を記録したグレン・キャンベル「ラインストーン・カウボーイ」(1975年)以来、約48年ぶりの快挙となる。
その他、ゲスト・クレジットのない男性ソロ・アーティストの楽曲では以下の5曲が達成している。
チャーリー・リッチ「朝やけの少女」(1973年)
ボビー・ゴールズボロ「ハニー」(1968年)
ジミー・ディーン「ビッグ・バッド・ジョン」(1961年)
マーティー・ロビンス「エルパソ」(1959~60年)
ジョニー・ホートン「ニューオーリンズの戦い」(1959年)
「ラスト・ナイト」が収録された新作『ワン・シング・アット・ア・タイム』は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で初登場から5週目の首位を獲得した。
2位は、先週の4位からシザの「キル・ビル」が浮上して最高位に復帰。iTunes Storeでのセールによる効果で売上が158%増加の6,000に急増し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは25位から8位に、自身5曲目のTOP10入りを果たしている。
R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでは、それぞれ通算16週目の首位を獲得していて、後者では2006年に15週を記録したメアリー・J.ブライジの「ビー・ウィザウト・ユー」を上回り、女性アーティストの曲としては歴代最長記録を更新した。
マイリー・サイラスの「フラワーズ」は先週の2位から3位にダウンしたが、今週も1億220万回(4%減少)と高記録を維持して、エアプレイ・チャートでは8週目の首位をキープしている。
メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」は先週の5位から4位、ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデの「ダイ・フォー・ユー」は6位から5位、ピンクパンサレス&アイス・スパイスの「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」も7位から6位にそれぞれ上昇。レマ&セレーナ・ゴメスの「カーム・ダウン」も8位から7位に順位を上げ、アフロビーツ・ソング・チャートでは32週目の首位を獲得した。
テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」も先週の9位から8位に再浮上し、TOP10のランクイン総週を23週目に更新した。これまでの自己最長記録は、2014年~15年に24週をマークした「シェイク・イット・オフ」で、次週10位内にランクインすればその記録と並び「アンチ・ヒーロー」も同率トップに立つ。
先週10位にダウンしたコイ・リレイの「プレイヤーズ」も今週9位に再び上昇し、ラップ・ソング・チャートで4週目の首位を獲得。10位はベイリー・ジマーマンの「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」が先週の13位から2週ぶりにTOP10復帰し、カントリー・エアプレイ・チャートでは3週目の首位をマークした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月14日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
2位「キル・ビル」シザ
3位「フラワーズ」マイリー・サイラス
4位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
5位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ
6位「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」ピンクパンサレス&アイス・スパイス
7位「カーム・ダウン」レマ&セレーナ・ゴメス
8位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
9位「プレイヤーズ」コイ・リレイ
10位「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」ベイリー・ジマーマン
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像