Billboard JAPAN


NEWS

2023/04/11

音楽×ビールで日本を元気に、金爆/フジファブリックら【サントリー生ビール新発売記念ライブ】レポート到着

 202344日、Zepp Osaka Baysideにて無料配信ライブイベント【音楽とビールの力で日本を元気に! サントリー生ビール新発売記念ライブ】がおこなわれた。

 同イベントは、株式会社Zeppホールネットワークとサントリー株式会社が公式ドリンクパートナーを締結したことにより開催が実現。Zepp44日にサントリーが発売した新商品『サントリー生ビール』を会場の公式ビールとして採用した。

 ライブイベントに出演したのは、ゴールデンボンバー、フジファブリック、フレンズ、星グランマニエ(氣志團)。4組は演奏だけではなく、『サントリー生ビール』を手にしながら、MCの綾小路 翔(氣志團)、茂木淳一とトークも繰り広げた。

 イベント冒頭では綾小路が「44日は『サントリー生ビール』の発売日。ミュージシャン的に言うとデビュー日なんです」と音楽にたとえながら新発売の「サントリー生ビール」を一口飲み、「これ、今日何本飲んじゃおうかな。みんなもきっとディスプレイの向こう側で乾杯してくれていると思います」と早くも気に入った様子。茂木も「『サントリー生ビール』は一口目からグッとくる飲みごたえがあるのに、後に重たく残らない。ずっと爽快で飲みやすいんです」と紹介した。

 ライブのトップバッターをつとめたのは、渋谷区にある町をモチーフとした「神泉系バンド」を自称するフレンズ。ボーカル・えみそんの「一緒に踊ろうよ」の掛け声で始まった「夜にダンス(Short version)」では、メンバーそれぞれが軽快に体を揺らしながら演奏。続く「NIGHT TOWN」も爽やかな聴き心地で、春にぴったりの曲調。「バンバン」と撃ち抜くような振付が印象的な最新曲「ヤッチマイナ!」まで、計3曲で盛り上げた。 

 綾小路、茂木とのトークコーナーでは、えみそんが元ギャルだったことが話題に。「神泉系バンド」というキャッチコピーの由来についても、えみそんは「渋谷系ってありますよね。そのムーブメントを一駅隣で起こしたいなって思って。あと私はパラパラを踊っていたことがあるんで、渋谷でのパーティーへ行くちょっと前のワクワク感を『神泉』という言葉であらわしました」と経歴をまじえながら語った。またそのバンド名にちなんでえみそんが「(メンバー同士で)釣りも一緒に行く」、ベースの長島涼平も「逆にメンバー以外に友だちがいないくらい」と結束力の固さを口にすると、綾小路は「いいな、(活動を)二十何年もやっていたら、メンバーも普段遊んでくれなくて寂しいんですよ」と本音を漏らした。

 2番手に登場したのは、綾小路から「ビジネスフレンズバンド」と紹介されたゴールデンボンバー。「金爆」のライブはとにかく激しく動き回ることもあって、1曲目「Hey Yo!」でもボーカルの鬼龍院翔が曲中「ここで頭を振るのですが、そうすると生ビールがこぼれてしまいますので」と注意する一幕も。鬼龍院の「私たちなりの、生ビールに合うチルいライブをやります」とMCをはさんで披露した「また君に番号を聞けなかった」では、応援団風の振付などでイベントをヒートアップさせ、さらに途中からギターの喜矢武豊、ドラムの樽美酒研二がそれぞれサントリーの飲料のキャラクター、なっちゃん、ペプシマンに扮装。「令和」ではメンバーが肩を組み合って歌い踊り、「女々しくて」では樽美酒が流行りのペッパーミルのポーズを見せるなど、やりたい放題のライブだった。 

 その後のトークコーナーでは、綾小路から「ゴールデンボンバーで乾杯とかしないの?」と尋ねられると、鬼龍院は「普段、一緒にご飯にいかないんで…」と苦笑い。ライバルはいるのかと質問されると、鬼龍院は「(自分たちの音楽スタイルに)似た人がいないから、ライバルというか似た人がいたらいいなって。だからフレンズさんのライブを観ていたら『こういうのいいな』『音楽っていいな』と思いました」とうらやんだ。一方、綾小路はこの日の、なっちゃん、ペプシマンの衣装を作るなど唯一無二のパフォーマンスを絶賛。鬼龍院は「サントリーさんの思い出とかをメンバーと話しながらやった」と明かし、綾小路から「『サントリー生ビール』のヒーローを勝手に作っちゃおう」と提案された。

 3番手で出演したのは、氣志團でギターを担当している星グランマニエ。バンド時の雰囲気とは打って変わり、好青年風な服装でギターの弾き語りを披露。1曲目「喧嘩上等」も原曲が氣志團のものとは感じられないほど澄んだ歌声で歌い上げ、2曲目には1980年代にサントリー「CANビール」のCMで使用された松田聖子の「SWEET MEMORIES」をカバー。曲途中には、氣志團のメンバーである早乙女 光もハーモニカを吹きながら登場し、より情感あふれるムードを漂わせた。ラストは、綾小路もギターを持って参戦。「うちの子ががんばっています」と星を抱きしめて奮闘を労いながら、氣志團のオールディーズ調のロックナンバー「ごきげんラプソディ」をセルフカバーした。

 トークでは綾小路が、「うちは、あんた(がボーカル)の方が売れる可能性があるぞ」と星のソロ演奏に太鼓判を押した。星は「緊張しちゃうんで」と謙遜したが、綾小路は「この人をもっともっと世の中に知らしめるんだという気持ちを持っていたはずなのに、自分たちのバンドの母体のことで精一杯になり、アクションができていなかった」と反省し、あらためて星の“売り出し”に意欲を見せた。

 トリをつとめたのはフジファブリック。「破顔」では山内総一郎がギターをかき鳴らすなど激しい演奏を見せ、次曲「楽園」でも山内が曲終わりに吠えるように叫び歌うなど、序盤からハードな場面が続いた。MCでは山内が「『サントリー天然水』のウェブCM(の楽曲制作などを)やらせてもらったり、大阪での15周年記念ライブのときにご協力してもらったり、プレモル(『ザ・プレミアム・モルツ』)のイベントに出させていただいたり。何かとお世話になっています」と感謝を告げ、「次にやる曲、心を込めて歌いたい曲です」と「若者のすべて」をパフォーマンス。同曲演奏後「新しいものを作るのは、そのプロセスに努力や汗や涙とかいろんなものがあります。今日こうやって(『サントリー生ビール』が)華々しくデビューしたということは、心からおめでとうと言いたいです。我々も最後は新しい曲を贈りたいと思います」と、特徴的なリズム展開をみせる「ミラクルレボリューション No.9」で締め括った。

 綾小路、茂木とのトークでは、綾小路と山内が飲み友だちであることが判明。山内が「すごい時間まで飲んでいます」と言えば、綾小路も「出勤している人と逆方向で帰っています」と朝まで飲んでいることを明かした。さらにここでこの日の出演者が全員、トークに合流。綾小路は「ここはそういう場なんです。みんなが仲良くなってほしい」「フェスのときに舞台袖で、仲間のバンドがライブを見てて、演奏が終わったらみんなでハグするじゃん? あれがうらやましくて、今日から俺たちもそういうのをやろうね」と楽しそうに交流し、「(飲みすぎて)ダメになったら配信を落として」とスタッフにお願いして笑わせるなど、もはや打ち上げ状態となってイベントは幕を閉じた。

TEXT:田辺ユウキ
PHOTO:ハヤシマコ

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  2. 2

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  3. 3

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  4. 4

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  5. 5

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

HOT IMAGES

注目の画像