2023/04/03
坂本龍一が、3月28日に71歳で死去していたことが分かった。
所属レーベルcommmonsを通じて、4月2日の夜に「2020年6月に見つかった癌の治療を受けながらも、体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動を続け、最期まで音楽と共にある日々でした。これまで坂本の活動を応援してくださったファンのみなさま、関係者のみなさま、そして病気治癒を目指し最善を尽くしてくださった日米の医療従事者のみなさまに、あらためて深く御礼申し上げます。」と伝えられた。また、文書は「最後に、坂本が好んだ一節をご紹介します;Ars longa,vita brevis(芸術は長く、人生は短し)」と締めくくられている。
坂本龍一は1952年 東京に生まれ、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学、在学中にピアニストとしての活動をスタートした。1978年に高橋幸宏、細野晴臣とともにYellow Magic Orchestra(YMO)を結成し、世界的な成功を収める。1983年には大島渚監督『戦場のメリークリスマス』に出演、音楽も手掛け英国アカデミー賞作曲賞を受賞する。また、ベルナルド・ベルトリッチ監督『ラストエンペラー』では、日本人として初めてアカデミーオリジナル音楽作曲賞を受賞したほか、グラミー賞など数々の賞を受賞する。
2014年に中咽頭癌を発表するも、2015年に山田洋次監督『母と暮せば』とアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽制作で復帰を果たす。2017年には8年ぶりとなるソロアルバム『async』を、またインスタレーション『IS YOUR TIME』を発表、2023年6月公開の是枝裕和監督『怪物』に書き下ろし曲を2曲提供した。
環境や平和問題に対しても積極的に活動し、森林保全団体「more trees」の創設や、「stop rokkasho」、「NO NUKES」などの活動で脱原発支持を表明、また「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行った。
— commmons (@commmons) April 2, 2023
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