2023/03/17
デフ・レパードが、英ロンドンを代表するオーケストラであるロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラと共演し、過去に発売した楽曲をドラマティックに再構成したアルバム『ドラスティック・シンフォニーズ』を2023年5月19日に発売することが決定した。併せて、先行トラックとして「アニマル」 が配信されている。
今作では、デフ・レパードの有名曲だけでなく、隠れた名曲のオリジナル・テープ音源をロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラの演奏と共に再生する手法がとられている。また、新たなボーカルとギターも追加されていて、それらが美しいオーケストラのアレンジをさらに引き立てており、ジョー・エリオットが若い頃の自分とデュエットしている箇所もいくつかある。
本作について、ボーカリストのジョー・エリオットは、「デフ・レパードは常に期待されている路線から外れるようなことを好んでやってきた。ティム・マッグロウ、テイラー・スウィフト、アリソン・クラウスなどとの共演もその一例だ。だから、ロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラが僕たちの昔の曲を使いたがっているというオファーが来た時も乗り気になった。もちろん、この試みは僕たちが初めてでは全然なかったんだけれど、僕らの曲をオーケストラ用にアレンジして、アビイ・ロード・スタジオでオーケストラと直接仕事ができる機会を棒に振るのは、あまりに勿体無い話だと思ったんだ」と話している。
ロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラは、2022年3月22日にアビイ・ロード・スタジオでレコーディングを行った。アルバムのプロデューサーはデフ・レパード、ローナン・マクヒュー、そしてニック・パトリックが務め、エリック・ゴーフェンが編曲を担当した。
ギタリストのフィル・コリンは、「ロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラとアルバムを作るという提案をもらった時には光栄に思った。でも、自分たちの過去の音源の上にオーケストラがただ音を重ねるだけのものは嫌だった。そこで、クラシック風だけども新しい、特別な何かを“Drastic Symphonies(過激なシンフォニー)”という括りの中で作り出して提示したいと思ったんだ。そのために曲に新たなパーツを足したり、以前のサウンドをミックスし直したり、またオーケストラの息吹が感じられるように、元々入っていた楽器をいくつか抜いたりという作業をして、実際には新作を作るような感じだった。その工程はとても刺激的だったし、その頂点となったのがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのロンドン、アビイ・ロード・スタジオでのレコーディングだった。この完全なチームとしての共同作業はほぼ一年掛かりだった。これは新たなデフ・レパードのアルバムであり、グレイテスト・ヒッツに誰も聞いたことのない曲が足されたアルバムであり、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のライヴ・アルバムでもある。僕たちとしては完璧なアルバムだね。この“ドラスティック・シンフォニーズ”の出来には満足しているし、誇りに思っている。早く世界の皆に聴いてもらいたいな」とコメントしている。
本作の日本盤は、CD、CD+ブルーレイ、そしてデジタル・フォーマットでリリースされる。輸入盤のみ2枚組の黒盤LP、限定の2枚組カラー盤 LP、限定の2枚組LPピクチャー・ディスクが発売される。
◎リリース情報
アルバム『ドラスティック・シンフォニーズ』
2023/5/19 RELEASE
Photo: Ross Halfin
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