2023/03/06
エルヴィス・コステロとバート・バカラックの約30年間に及ぶコラボレーションを祝福するCD2枚組作品『ソングス・オブ・バカラック&コステロ』がリリースされた。
CD1は1998年にリリースされた二人のコラボレーション名作『ペインテッド・フロム・メモリー』発売25周年記念の2023年リマスター・アルバムで、CD2は『ペインテッド・フロム・メモリー』のミュージカル・スコアを想定して書かれた未発表曲6曲や新録曲3曲などを収録した『テイクン・フロム・ライフ』というタイトルのディスクとなっている。
1996年に映画『グレイス・オブ・マイ・ハート』のために「ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス」(【第39回グラミー賞】で<最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル>にノミネート)を共作したことをきっかけに、『ペインテッド・フロム・メモリー』が制作された。1998年にハリウッドで録音された本作はバカラックがオーケストレーションし、タイトル・トラックのみジョニー・マンデルが編曲、世界で高い評価を集め、収録曲の「アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール」は【第41回グラミー賞】で<最優秀ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル>を受賞した。
CD2『テイクン・フロム・ライフ』には3曲の新録曲が収録されている。2021年9月に米ハリウッドのCapitol Studioでバカラック指揮のもと録音した、ヴィンス・メンドーサ編曲によるバカラック&コステロの共作曲「ユー・キャン・ハヴ・ハー」と「ルック・アップ・アゲイン」、そしてエルヴィス・コステロ&ジ・インポスターズによる「テイクン・フロム・ライフ」、こちらはコステロ近作でおなじみのセバスチャン・クリスのプロデュースで2022年に録音された。
コステロは、現地時間2023年2月9日、NYグラマシー・シアターでの10夜連続公演の初日に、親愛なる友人であり、偉大なるコラボレーターでもあったバート・バカラックへのトリビュート・パフォーマンスを披露した。1963年のザ・ビートルズによるカバーを聴いて知ったという「Baby It’s You」のアコースティック・ージョン、バート・バカラックと作詞家ハル・デヴィッドがディオンヌ・ワーウィックのために共作した1963年の忘れがたいコラボ曲「Anyone Who Had a Heart」、そして1961年のドリフターズの名曲「Please Stay」をソロ・ピアノ演奏で披露したそうだ。
◎リリース情報
アルバム『ソングス・オブ・バカラック&コステロ』
2023/3/3 RELEASE
UICY-16148/9 3,960円(tax incl.)
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