2023/02/22 10:00
マイリー・サイラスの「フラワーズ」が5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
1月28日付で1位に初登場した「フラワーズ」は、今週の集計期間中(2023年2月10日~16日)、エアプレイが8,580万回(15%増加)、ストリーミングが3,370万回(13%減少)、セールスは22,000(18%減少)をそれぞれ記録して、通算5週目の首位をキープした。
ストリーミング・ソング・チャートでは2位にダウンしたが、デジタル・ソング・セールス・チャートでは4週目の1位を獲得。エアプレイ・チャートでは、その週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを3週連続で獲得し、先週の4位から1位に上昇した。
エアプレイ・チャートでの首位獲得はマイリーにとって初の快挙で、登場5週目で1位に到達したのは、2016年6月に同5週で達成したジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」以来、約7年ぶりの最短記録となる。なお、エアプレイ・チャートの集計が始まった1998年12月以降、5週以内で1位に到達したのは以下の5曲しかない。
5週目 マイリー・サイラス「フラワーズ」(2023年)
5週目 ジャスティン・ティンバーレイク「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」(2016年)
4週目 アデル「ハロー」(2015年)
5週目 デスティニーズ・チャイルド「サバイバー」(2001年)
5週目 TLC「ノー・スクラブス」(1999年)
ジャンル別では、ポップ・エアプレイ・チャートでも「パーティー・イン・ザ・U.S.A」(2009年)、「レッキング・ボール」(2013年)に続く3曲目の1位を獲得した。2000年代、2010年代、2020年代の3つの年代で1位を獲得したのは、マイリーの他にマルーン5、テイラー・スウィフトの2組がいる。エアプレイ(総合)同様、ポップ・エアプレイ・チャートでも5週以内で1位を獲得したのは「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」以来、約7年ぶりとなる。
続いて2位もシザの「キル・ビル」が6週連続で同位をキープ。ストリーミング・チャートでは4週目の首位を獲得し、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートではそれぞれ10週目の首位をマークした。3位は、メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」が先週の5位から再浮上している。
今週4位にランクインしたのは、イギリス出身のシンガー=ピンクパンサレスと、米ニューヨーク州出身のラッパー=アイス・スパイスの「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」。昨年11月末にリリースした「ボーイズ・ア・ライアー」のリミックスとして2月3日に発表したのが「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」で、そのリミックスの反響により、ストリーミングが54%増加の3,110万回(今週のStreaming Gainer)、エアプレイが258%増加の210万回、セールスは58%増加の1,000にそれぞれ跳ね上がった。
「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」は、先週14位に初登場して今週4位に、登場わずか2週目でTOP10入りを果たしている。2組のアーティストによるコラボレーション・ソングがTOP10入りするのは、昨年9月に最高4位を記録したニッキー・ユーア&デイジーの「サンルーフ」以来で、同曲がTOP10入りするまでに要した10週より8週早くランクインした。
なお、ピンクパンサレスとアイス・スパイスいずれにとっても「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」が初のTOP10入りで、両者にとって初めてランクインした曲が登場2週以内でTOP10に到達したのは、2021年2月27日付で3位でデビューしたリル・ティージェイ&6LACKの「Calling My Phone」以来となる。
先週3位に初登場したモーガン・ウォレンの新曲「ラスト・ナイト」は5位にダウンしたが、 カントリー・ソング・チャートでは2週目の首位をキープしている。
以下、サム・スミス&キム・ペトラスの「アンホーリー」が先週の4位から6位にダウンし、ザ・ウィークエンドの「ダイ・フォー・ユー」が8位から7位、テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」が7位から8位に順位を入れ替えた。先週6位に再浮上したビヨンセの「カフ・イット」は9位に、デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサの「アイム・グッド(ブルー)」も9位から10位にそれぞれひとつ順位を下げている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月24日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「フラワーズ」マイリー・サイラス
2位「キル・ビル」シザ
3位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
4位「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」ピンクパンサレス&アイス・スパイス
5位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
6位「アンホーリー」サム・スミス&キム・ペトラス
7位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド
8位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
9位「カフ・イット」ビヨンセ
10位「アイム・グッド(ブルー)」デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサ
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