2013/05/10
スレイヤーのジェフ・ハンネマン(49)が5月2日に亡くなってから一週間経つが、正式な死因がアルコールに関連する肝硬変、もしくは肝臓の瘢痕化によるものだということが明らかになった。
スレイヤーのオフィシャル・サイトへ9日に掲載されたメッセージによると、バンドもちょうど今ハンネマンの死因を知ったところだといい、「彼は最近の壊死性筋膜炎感染症をはじめ、ここ何年も健康問題と闘ってきたが、ジェフや周囲の人たちは彼の肝臓の本当の状態を亡くなるまで気付かなかったようだ。いくつかの報告とは裏腹に、ジェフは亡くなった時もそれ以前にも、移植リストに挙がっていなかった。実際、彼は改善に向かっていた様子をみせ、新しいレコード制作を期待し、興奮していたようだ」と綴られている。
なお、バンドメンバーのケリー・キングとトム・アラヤは、ファンへのメッセージにてハンネマンとの思い出を綴っている。キングは「俺はジェフと最高の時間をたくさん過ごした。ツアーに出始めた時、俺たちは宵っ張りで、バスで夜通し起きていたり、外に繰り出したり、しゃべったり、第二次世界大戦の映画やホラー映画を観たり……。『フルメタル・ジャケット』なんかはセリフを全部暗記したぐらい何度も観たさ」と打ち明けている。
主にロングビーチで育ったハンネマンは、第二次世界大戦に参加した父やベトナム戦争に行った兄弟からの影響で、戦争や戦役に興味を持つようになり、それはスレイヤーの音楽にも影響をもたらした。1981年にケリー・キングと出会うと、自身たちのバンドを結成。メタル・ブレイド・レコーズと契約し、スレイヤーの初期2作品、『ショウ・ノー・マーシー』(1983年)、『ヘル・アウェイツ』(1985年)をリリースした。
2011年のはじめには、クモに噛まれたことにより壊死性筋膜炎を患い、ツアーを離脱。その病気は進行がはやく、皮膚と組織の深い層を文字通り侵食していったという。
なお、キングとアラヤはファンに向け、「スレイヤーはジェフ・ハンネマンの追悼式典を今月末、彼の家族や友人、ファンを招待して行なう予定だ。詳細は直に発表する」としている。
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