2023/02/07
スウェーデン出身のシンガーソングライター、THE TALLEST MAN ON EARTH(ザ・トーレスト・マン・オン・アース)が、4月14日にニューアルバム『HENRY ST.』をリリースする。
Kristian Matssonのプロジェクト、The Tallest Man On Earthは4年ぶりとなる同ニューアルバムより、リードシングル「Every Little Heart」のミュージックビデオを公開している。
2020年、Matssonはニューヨークを離れ、スウェーデンにある自分の農場に戻り、庭で野菜を育てることで思考を紛らわせた。孤独を強いられたこの時期、想像力豊かな作品は簡単には書けず、書けたとしても暗闇についての作品が生まれることに気づいたという。
2021年の終わり頃、再びツアーを始めたときにインスピレーションは戻ってきた。「動いているときは自分の本能に集中でき、また白昼夢を見ることができるんだ。狂ったように書き始めたんだ」とMatssonは説明する。やがて彼は曲のコレクションを手に入れ、後に『Henry St.』となるものを明らかにした。同アルバムは、Matssonが自身の頑固な楽観主義と「この世界での人間のあり方」を探求したものだそうだ。
The Tallest Man On Earthの6作目となる『Henry St.』は、初めてバンド編成で録音したアルバムとのこと。「私はずっとDIYな人間で、自分が何をやっているのかわからないから全部自分でやってしまおうという気持ちが主な原動力だった」とMatsson。しかし今、他人と一緒に創作するときに放出されるエネルギーに憧れ、友人を誘って演奏するようになった。
Sylvan EssoのNick Sanbornがプロデュースしたこのアルバムには、Ryan Gustafson(ギター、ラップスチール、ウクレレ)、TJ Maiani(ドラム)、Bon IverのCJ Camerieri(トランペット、フレンチホルン)、Phil Cook(ピアノ、オルガン)、Bon Iver/yMusicのRob Moose(弦楽器)、Adam Schatz(サックス)らが参加。Matssonは「彼らはすべてを開放してくれて、僕が書いた曲が何を必要としているかを理解してくれたんだ。多くの曲をスタジオでライブ録音し、演奏し、楽しみ、そしてお互いに本当にオープンになったんだ」と語る。
先行シングル「Every Little Heart」は、2年間の沈黙の後、音楽を作ることへの自信、恐れを知らない気持ちから生まれたという。「でも、もちろん私の中にはまだ小さな悪魔がいる。この曲では、自分では自然に感じた転調をいくつか書いたんだけど、聴く人によっては不自然に聞こえるかもしれないと心配した。そしてTJ Maianiがそれを聴いたとき、彼はすぐにこのドラムビートを始めたんだ。私は最初少し驚いたけど、彼にとってはまったく自然なことだった。それは曲に完璧にフィットしていた」と説明する。
この他、Matssonは今回のアルバムについて「『Henry St.』は私の頭の中にある様々なノイズを網羅した、今までで最も遊び心のある、最も私らしいアルバムだ」、「物事を考え過ぎると、オリジナルのアイデアから遠ざかってしまう。そして、一人でいるときは考えすぎてしまうんだ」、「音楽から離れたことで、音楽を作ること、演奏することが私の一生の仕事であることを学び、とても感謝している。新たな自信と遊び心を与えてくれた。これが私の仕事。無条件でそうなんだ」などと語っている。
◎リリース情報
アルバム『Henry St.』
2023/4/14 RELEASE
https://thetallestmanonearth.ffm.to/henryst
Photo by Stephan Vanfleteren
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