2023/01/31 10:30
マイリー・サイラスの「フラワーズ」が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
先週1位に初登場した「フラワーズ」は、今週の集計期間中(2023年1月20日~2023年1月26日)にストリーミングが5,980万回(14%増加)、エアプレイが4,080万回(22%増加)、セールスは65,000(6%減少)をそれぞれ記録して、2週目の首位をキープした。
ストリーミング・ソング・チャートとデジタル・ソング・セールス・チャートでもそれぞれ2週目の1位を獲得し、エアプレイ・チャートでは18位から11位に上昇。ストリーミング・チャートでは、その週最も伸びた曲に贈られるStreaming Gainerを獲得している。
「フラワーズ」は、米NBCで大晦日に放送されたカウントダウン特別番組『Miley's New Year's Eve Party』でリリースが発表され、TikTokでも話題となりヒットに繋げた。3月10日に発売予定のニュー・アルバム 『エンドレス・サマー・バケーション」からのリード・シングルということもあり、人気も上々。今週記録した週間ストリーミング(5,980万回)は、2021年9月18日付でドレイクの「Way 2 Sexy feat. フューチャー&ヤング・サグ」が記録した6,730万回以来の高記録を打ち出している。
週間ストリーミングが2週連続で5,000万回を上回ったのは、2021年1月23日付で7,610万回、翌30日付で5,970万回を記録したオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」以来約2年ぶりで、2週連続で5,000万回を上回り、さらに翌週再生数が上昇した曲としては、2020年1月18日付で6,820万回、翌25日付で7,720万回を記録したロディ・リッチの「ザ・ボックス」以来、約3年ぶりの快挙となる。
続いて2位もシザの「キル・ビル」が3週連続で同位をキープ。週間ストリーミングは3,410万回(2%減少)、エアプレイは3,800万回(29%増加)、セールスは2,000 (17%減少) をそれぞれ記録して、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートではそれぞれ7週目の首位を獲得した。収録アルバム『SOS』も、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で初登場から7週連続で1位を記録している。
3位もテイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」がキープし、TOP3は今週も女性アーティストが独占した。メトロ・ブーミンの「Creepin' with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ」も先週に続き4位にランクインし、前週から16%増加の6,720万回を記録して、今週エアプレイが最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを獲得した。5位もサム・スミス&キム・ペトラスの「アンホーリー」が同位をキープしている。
先週に続き6位にランクインしたデヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサの「アイム・グッド(ブルー)」は、前週から2%増加の8,500万回を記録して、エアプレイ・チャートでは1位に輝いている。エアプレイ・チャートでの首位獲得は、デヴィッド・ゲッタにとって初のタイトル(TOP10入りは7曲目)で、ビービー・レクサにとっては2018年に5週を記録した「メント・トゥ・ビー with フロリダ・ジョージア・ライン」に続く2曲目(TOP10入りは4曲目)の快挙。同曲にサンプリングされたエッフェル・65の「ブルー(ダ・バ・ディ)」も、2000年に記録した最高6位を上回り、間接的に初の首位を獲得したことになる。
「アイム・グッド(ブルー)」はポップ・エアプレイ・チャートでも2週目の首位をキープし、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでも1位に浮上した。後者での首位獲得もデヴィッド・ゲッタにとって初、ビービー・レクサにとっては前述の「メント・トゥ・ビー」に続く2曲目のタイトルとなる。その他、ダンス/エレクトロニック・ ソング・チャートでは19週目の首位を獲得した。9位は、ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が先週の10位から再浮上している。
今週10位にランクインしたのは、米ロードアイランド州クランストン出身のシンガーソングライター=JVKE(ジェイク)の「ゴールデン・アワー」。TikTokでバイラル・ヒットしたことにより、エアプレイが4%増加の2,910万回、ストリーミングが前週と同率の1,400万回、セールスは2%増加の2,000にそれぞれ上昇し、Hot 100では先週の11位から10位に自身初のTOP10入りを果たした。
JVKEの所属するレーベル<AWAL>からリリースされた曲としても、2018年に最高27位を記録したラウヴの「アイ・ライク・ミー・ベター」を上回る最高位更新と初のTOP10入りしたタイトルとなる。
「ゴールデン・アワー」は、その他ポップ・エアプレイ・チャートでも先週の11位から10位に上昇し、昨年7月に最高35位を記録した「ディス・イズ・ホワット・フォーリング・イン・ラヴ・フィールズ・ライク」に続く2曲目のランクインと初のTOP10入りを果たしている。
ロードアイランド州出身のアーティストによるTOP10ヒットは、1977年にNo.1をマークしたビル・コンティによる「ロッキーのテーマ」や、1984年に7位を記録したジョン・カフェルティ&ザ・ビーバー・ブラウン・バンドの「オン・ザ・ダーク・サイド」、2001年に最高2位まで上昇したブルー・カントレルの「ヒット・エム・アップ・スタイル」などがある。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月3日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「フラワーズ」マイリー・サイラス
2位「キル・ビル」シザ
3位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
4位「Creepin'」メトロ・ブーミン with ザ・ウィークエンド&21サヴェージ
5位「アンホーリー」サム・スミス&キム・ペトラス
6位「アイム・グッド(ブルー)」デヴィッド・ゲッタ&ビービー・レクサ
7位「ダイ・フォー・ユー」ザ・ウィークエンド
8位「Rich Flex」ドレイク&21サヴェージ
9位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
10位「ゴールデン・アワー」JVKE
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