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2023/01/30

<ライブレポート>LE SSERAFIMが日本初の単独イベントを開催、FEARNOTと楽しんだ和やかな時間

 BTSなどのレーベルも擁するHYBE初のガールグループLE SSERAFIMが、日本1stシングル『FEARLESS』発売を記念したデビュー・ショーケース【LE SSERAFIM JAPAN DEBUT SHOWCASE 'FEARLESS'】を1月25日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催した。本公演は、グループ初の日本単独イベントで、日本1stシングル『FEARLESS』の予約購入者の中から選ばれた、2,000人の幸運なファンが会場に集結した。本稿では、そのデビュー・ショーケースの様子をお伝えする。

 会場は、「FEARLESS -Japanese ver.-」のミュージック・ビデオを彷彿とさせるチェス盤のようなステージとなっており、2,000人のファンがLE SSERAFIMの登場を心待ちにしていた。開演時間になり暗転すると、白いスモークが立ち上り、背後のモニターがゆっくりと上昇していく。そして、純白の衣装で統一された、LE SSERAFIMのメンバーたちが姿を現し、流れるように「Blue Flame -Japanese ver.-」を披露。洗礼された美しいダンスに一気に会場が魅了されていく。さらに、途中バレエ経験者であるKAZUHAが足を高く上げ、ターンする豪華な振り付けに会場から歓声が沸き起こった。 

 そして、曲が終わりメンバーは一時退場。その後、登場したMCの古家正亨が軽やかなトークでLE SSERAFIMの紹介を行い、再びメンバーがステージに登場した。リーダーであるKIM CHAEWONが「せーの」と声を出し、メンバー全員で「こんばんは、LE SSERAFIMです!」と日本のFEARNOT(ピオナ/ファンの名称)に元気よく挨拶をする。続いて、マスコミに向けたフォト・セッションが行われた。撮影は、KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEの順番に行われ、一番得意なかっこいいポーズ、自分だけの“FEARLESS”ポーズに加え、ピースやマンネ(末っ子)らしい可愛いポーズなど、メンバーそれぞれに違うお題が課せられ、それぞれが愛嬌たっぷりのポーズを行い、会場を盛り上げた。また、フォト・セッションの途中、立ったままの観客に対し、SAKURAが「アリーナ席の皆様、長くなるので座っても大丈夫ですよ」とファン想いな一面を見せ、MCが「優しい、流石プロ!」と感服するシーンもあり、和やかな雰囲気でフォト・セッションが終了した。

 続いて、トーク・セッションへ。まずMCからKAZUHAへ「今日のこの舞台、緊張したと思いますけど眠れましたか?」と質問。KAZUHAは「今日のショーケースのことを考えると、緊張と期待でワクワクしてなかなか眠れなかったですけど、今日のためにたくさん練習して準備してきたので、皆さん楽しんでもらえたらいいと思っています!」と今回のショーケースへの想いを語った。次に「韓国でデビューしたときと、日本でデビューしたときと、気持ちしとしては違いがあると思いますが、SAKURAさんはどのような気持ちですか?」と聞かれると、SAKURAは「私は日本でデビューした経験もありますけど、今日はもっと特別に感じられて少し緊張もあるのかなって思います。振り出しに戻ってLE SSERAFIMとして新しくスタートを切るということで不安もありますけど、FEARNOTが応援してくれると信じているのでワクワクしている気持ちもあります。」とファンを信頼した想いの籠ったコメントをした。

 さらに、日本1stシングルの収録曲についてもメンバーが解説。HUH YUNJINが「FEARLESS -Japanese ver.-」について「過去に捕らわれず、揺らぐことなく前に進む私たちLE SSERAFIMの力強い姿を表現していて、私たちを最もよく見せてくれる曲だと思います」と流暢な日本語で解説し、会場からは拍手が起こった。また、「Blue Flame -Japanese ver.-」については、HONG EUNCHAEが「韓国デビューアルバムに収録されたカップリング曲の日本語バージョンです。オリジナル・バージョンに私たちのメンバーのCHAEWONさん、YUNJINさんが直接作詞に加わり、愛着がある曲です」と少したどたどしくも力強く解説した。コメントの後には、MCが「お父さん嬉しい!ほっとしています」と安堵する場面もあり、会場からは笑いが起こった。

 3曲目に収録された初の日本オリジナル曲「Choices」についてはKAZUHAが「LE SSERAFIM初の日本オリジナル曲です。レトロなHIP HOPとR&Bサウンドが特徴で、ストリート・カルチャー感もありスタイリッシュな魅力を存分にお見せできる曲です。そして、LE SSERAFIM初のドラマ・タイアップ曲でもあり、ドラマ『三千円の使いかた』の主題歌となっています。」と丁寧に語った。

 加えて、「FEARLESS -Japanese ver.-」のミュージック・ビデオについて解説もあり、SAKURAが「恐れることなく前に進む LE SSERAFIM の様子を左右、上下、対角線、直線どこでも動かせるチェスのクイーンに見立てて撮影しました」と的確に解説すると、思わずMCも「流石です! 解説が凄すぎます」と感服した様子を見せた。また、ミュージック・ビデオのお気に入りのシーンについてHUH YUNJINが「韓国語ver.のFEARLESSミュージック・ビデオとは一味違うイメージで撮影したんですが、撮影するときも楽しく取り組めました。お気に入りのシーンはたくさんありますが、最後にIM FEARLESSとLE SSERAFIMの赤いLEDセットからロゴにつながるシーンが印象深かったです」と韓国語で答えた。

 また、ジャケット撮影時のエピソードをKIM CHAEWONが「韓国のジャケットとは違う感じで表現し、私たちの新しい魅力をお見せしたいなと思いました。ホワイト・バッカリスでは、開拓という花言葉を持つバッカリスのようにLE SSERAFIMが追求する方向性をお見せしようとしました。ピンク・ムスクでは、より人間的で愛らしい姿をお見せできるように努力ました。そして、撮影前にお互いにどんなポーズが似合うのか研究して準備したことが記憶に残っています」と語った。そして、最後にKIM CHAEWONが「このシングルは私たちが日本でファンの皆さんに披露する最初の音楽なだけに、私たちが追求する堂々たる自由な姿をお見せしたいと思っています。これからも素晴らしいパフォーマンスと良い音楽をお届けできるよう頑張りますのでご期待ください」と日本語で締めくくると、会場から大きな拍手が送られた。

 イベントが中盤に差し掛かると、FEARNOTから事前に集めた質問コーナーが展開された。まずは「『First Love』最高でした! ほかに歌ってみたい日本の曲はありますか?」という質問に対し、KIM CHAEWONは嬉しそうに笑顔を見せたのち、「映画『君の名は。』の主題歌『なんでもないや』を歌いたい」と回答。MCの「ちょっと歌ったりすることってできますか?」とのリクエストを快く受け入れ、「なんでもないや」のワンフレーズが歌われると、美しい歌声に会場が酔いしれた。

 続いて、「日本オリジナル曲『Choices』の好きな歌詞はありますか? また、ラップパートで難しかった点はありますか?」との質問に、SAKURAは「最初のA, B, or A, Bと歌う部分が癖になるパートだなって思います。あと、こんなにたくさんのラップパートは初めてだったし、凄く速かったんですけど、上手くできてよかったです」と語った。また、ラッパーとしての今後の活躍について聞かれた際には「機会があれば私はなんでも挑戦するので頑張ります!」とコメントし、会場からは期待を込めた拍手が沸き起こった。

 さらに、作曲も手掛けるHUH YUNJINに対しては「どんなときにメロディや歌詞が浮かんできますか? YUNJINの作曲センスはピカイチだと思います」と質問が上がった。これに対しHUH YUNJINは日本語で「光栄です」と答えたのち、「私は日常の中で色々なところからインスピレーションを受けています。メンバーと一緒にいるときや、FEARNOTの皆さんの前でステージを披露したり、コミュニケーションをとっているとき、また、昔のことを思い出したときに浮かんできます。ですから、場所とかは特に関係なくたくさんのアイディアが浮かんでくるのですが、やはり良い影響を与えてくれる方が周りにたくさんいるので、自然に湧いてくるのかなと思います」と語った。

 KAZUHAには「関西弁喋ってもらいたい」というストレートな質問が送られた。これに対してKAZUHAは「FEARNOT、いつも応援してくれてありがとう。 これからもずっといっしょにいよな! 大好きやで!」と笑顔でラブコールを送り、会場のFEARNOTたちをノックアウトさせた。次に、HONG EUNCHAEにペンネーム“ウンチェにお年玉をあげたい”さんから「最近覚えた日本語はなんですか? また、好きな日本語があれば教えてください」との質問が届いた。これについてHONG EUNCHAEは、「最近覚えた日本語は、コンビニでよく聞いた『カードをお取りください』」とコメントし、好きな日本語については「なんでこんなに美味しいの?」と感情を込めて回答し、会場は笑いに包まれた。

 最後の質問では、「授賞式などで、想像を超えるパフォーマンスを見せてくれますが、皆さんが意識していることはありますか?」というクリエイティブな質問が飛んだ。これにはリーダーのKIM CHAEWONが「現状に満足することなく、どうすればより良いパフォーマンスができるかをステージに立つ直前まで考えています」とプロフェッショナルな回答で質問コーナーを締めくくった。

 イベントは終盤へ突入し、“CHECKMATE KINGを取れ!”と題したゲームが始まった。用意された五つのミッション「MCとじゃんけんをして勝つ」「早口言葉“新人歌手新春シャンソンショー”を言い切る」「サイコロで偶数を出す」「10秒を正確に測る」「MCが言う言葉をスマホで入力し送信」を行ったのち、最後は全員でランダムプレイ・ダンスを制限時間の123秒以内にクリアするというものだ。また、一人でも失敗すると最初からやり直しというペナルティもあり、緊張感が漂うなかゲームがスタート。途中HONG EUNCHAEが10秒を正確に測るのに苦戦し、KIM CHAEWONが何度も“新人歌手新春シャンソンショー”と絶叫し、会場はその度に爆笑に包まれた。そして、無事全てのミッションをクリアし会場からは拍手が沸き起こった。

 そして、最後の「FEARLESS -Japanese ver-」を披露する前に、メンバーからFEARNOTへ挨拶が行われた。(HONG EUNCHAE)「私にとって今日はとってもドキドキする嬉しい日だったんですがFEARNOTと一緒に過ごせてよかったです。ありがとうございます!これからの活動にも期待してください!」、(KAZUHA)「今日は寒いなか、私たちのSHOWCASEに来てくださって本当にありがとうございました。これからも皆さんに会える機会がたくさん増えるように一生懸命頑張っていくのでこれからも応援よろしくお願いします。暖かくして気をつけて帰ってください。」、(HUH YUNJIN )「日本でデビューすることができて本当に嬉しいですし、これからの活動が楽しみです。これからもFEARNOTの皆さんと一緒にいたいです! 大好きだよー!」、(SAKURA)「今日は寒いなか、そして平日にもかかわらず私たちのデビュー・ショーケースにお越しいただいて本当にありがとうございました。これからFEARNOTの皆さんともっともっと素敵な景色を見れたら嬉しいと思うのでこれからもずっと一緒に歩んでください。上のほうにいる皆さんも、横にいる皆さんもちゃんと見えてましたよ! 今日は本当にありがとうございました」、(KIM CHAEWON)「今日は日本でデビュー・ショーケースにお越しくださったFERNOTの皆さん、ありがとうございます。これからの日本でのLE SSERAFIMの活動もたくさん期待してください。」、そして最後にメンバー全員で「以上、LE SSERAFIMでした。ありがとうございました。」と挨拶し深々とお辞儀をした。

 最後にメンバーは「FEARLESS -Japanese ver-」を披露。会場からのクラップのなか、圧巻のパフォーマンス力で踊りきり、公演は終演した。FEARNOTにとって、忘れられない特別な時間となったことだろう。また、デビュー・ショーケースの模様が、ライブ配信サービスTwitchのAmazon Music Japanチャンネルで2月20日20時から配信されることが決定しており、舞台裏を映したメイキング映像や、この配信でしか見ることができないスペシャル・インタビューも独占公開されるとのことだ。詳しくはオフィシャル・ホームページをチェックしてほしい。

Text by Hironari Kagehi

◎セットリスト
【LE SSERAFIM JAPAN DEBUT SHOWCASE 'FEARLESS'】 
2023年1月25日(水)
東京・TOKYO DOME CITY HALL
1.Blue Flame -Japanese ver.-
2.FEARLESS -Japanese ver.-
 
(P)&(C) SOURCE MUSIC

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