2023/01/19
ヴァニティ・フェア(VF)誌が、“現代文化の形成に貢献した”伝説的人物を称える新しい年次プロジェクト<Icon Issue>のキックオフとして、マドンナが同誌のイタリア、スペイン、フランス版の表紙を同時に飾った。3か国同時に同じ人物が表紙を飾るのは史上初の試みだ。
この大規模なプロジェクトには、フォトグラファー・デュオのルイージ&イアンゴが手掛けた、“図像と、マドンナがその芸術的道程を通して守ってきた価値観”を表現する膨大な写真のポートフォリオが含まれる。ある挑発的な表紙で彼女は、剣で刺された心臓が胸の前に描かれた泣く聖母マリアを演じているほか、女性ばかりの『最後の晩餐』でイエス・キリスト役を演じている画像などがある。
同誌はプレビューで、この作品のための2日間の撮影には80人以上の協力者が参加したと述べ、将来的には展覧会やショートムービー、都市型アート・パフォーマンスもスピンオフされると明かしている。キャリアを通じて高級ファッションと関わりがあるマドンナは、今回もジョン・ガリアーノによるメゾン・マルジェラ、グッチ、ドルチェ&ガッバーナ、ジャン=ポール・ゴルティエなどのデザインで、いつもコラボレーションしているスウェーデン人スタイリスト、B・アカーランドの演出のもと撮影に臨んでいる。
この企画のための独占インタビューで、マドンナは家父長制に対する自身の長年の戦いと、過去40年にわたり世間の注目を浴びながら自分の信念を貫くために支払わなければならなかった代償に焦点を当てながら、フェミニズム、セクシュアリティー、宗教、多様性について語っている。
40周年を記念する【セレブレーション・ツアー】の日程を発表した翌日、彼女はステージへの復帰と、長い間制作中である伝記映画の計画について話した。「私はまたショーを作ろうとしていて、自分の人生についての脚本にも数年間取り組んできました。今は自分にとって良い時期です。アイデアを集めたり、インスピレーションを得たり、クリエイティブな人たちと付き合ったり、映画を見たり、アートを見たり、音楽を聴いたりしています」と彼女は同誌に語っている。
ライブネーションがプロデュースする35都市のツアーは、7月15日にカナダ・バンクーバーのロジャース・アリーナで北米をスタートし、米デトロイト、シカゴ、ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルス、ダラス、サンフランシスコを回り、10月7日にラスベガスで幕を下ろす。その後、10月14日の英ロンドンO2アリーナを皮切りに、12月1日のオランダ・アムステルダムのジッゴ・ドームまで欧州公演が予定されている。彼女の伝記映画の公開日やタイトルは、今のところ発表されていない。
ガリアーノは同誌に対し、「マドンナのキャリアは聖書のような次元、宇宙のような広がりをもっています。初めて彼女を見たとき、彼女はすでに飛び抜けて素晴らしく、恐れを知らず、誠実さと芸術的なプライドを持っていました」と述べており、インタビューを行ったVFの欧州編集長のシモーネ・マルチェッティ(Simone Marchetti)は、「マドンナはファッション撮影に参加するだけでなく、彼女が過去40年間に体現してきた価値観を表現する芸術的プロジェクトに参加することを受け入れてくれました。それぞれの画像は、過去数十年の文化に対するマドンナの並外れた貢献を振り返るようなものです。これらのページは、議論、進歩、そしてここにとどまらないコミットメントの節目です。私たちはヴァニティ・フェアの毎号で、このコミットメントを伝え、説明し、説明しようと努力しています」とコメントしている。
撮影された写真は、9月にイタリア・ミラノのパラッツォ・レアーレ美術館で開催されるルイージ&イアンゴの展覧会に出展される。VFのイタリア版は1月18日発売、スペイン版とフランス版は1月25日に発売される。
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