2023/01/10
シザの『SOS』が4週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2022年12月24日付から今週(2023年1月14日付)まで4週連続、約1か月トップを維持した『SOS』は、今週の集計期間中(2022年12月30日~2023年1月5日)アルバム・ストリーミングが121,500(4%減少)、アルバム・セールスが3,000(289%増加)、トラックによるユニットは500(7%減少)をそれぞれ記録して、合計125,000ユニットを獲得した。
週間ユニットは初登場から4週連続で10万ユニットを、週間ストリーミングも4週連続で1億回を突破している。
2022年12月24日 318,000ユニット / 4億458万ストリーミング
2022年12月31日 180,000ユニット / 2億3,652万ストリーミング
2023年1月7日 128,000ユニット / 1億6,873万ストリーミング
2023年1月14日 125,000ユニット / 1億6,242万ストリーミング
今週セールスが急増したのは、1月5日に公式ウェブサイト限定で2つのデジタル・アルバムがリリースされたため。2つのアルバムには「PSA」と「Open Arms(ソロ・バージョン)」の2曲がそれぞれ新たに収録されていて、そのうち1つはカバー・アートが異なる仕様となっている。
女性アーティストのアルバムが初登場から4週以上首位をマークしたのは、2021年12月4日~2022年1月8日付まで6週間を記録したアデルの『30』以来約1年ぶりで、女性によるR&Bアルバム(R&Bアルバム・チャートにランクインした作品を定義とする)に限定すると、1993年6月5日~7月10日付の同6週を記録したジャネット・ジャクソンの『ジャネット』以来、約30年ぶりの快挙となる。なお、非連続では2007年12月~2008年2月にアリシア・キーズの『アズ・アイ・アム』も同4週を記録した。
続いて2位もテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が同位をキープ。週間ユニットは前週から10%増加の117,000に上昇し、初登場から11週連続で10万ユニットを突破した。
11月5日 1,578,000ユニット(1位)
11月12日 342,000ユニット(1位)
11月19日 299,000ユニット(2位)
11月26日 204,000ユニット(1位)
12月3日 177,000ユニット(1位)
12月10日 151,000ユニット(1位)
12月17日 143,000ユニット(2位)
12月24日 139,000ユニット(2位)
12月31日 155,000ユニット(2位)
1月7日 106,000ユニット(2位)
1月14日 117,000ユニット(2位)
『ミッドナイツ』も1月5日に公式ウェブサイトで4種の新しいデジタル・アルバムがリリースされたことで、セールスが前週から7%増加の58,000に上昇した。以前リリースしたアナログ盤やCD同様に、4つのカバー・アートを組み合わせると時計のデザインになる仕様となっている。
先週までランクインしていた5作のホリデー・アルバムが一掃されたことで、メトロ・ブーミンの『Heroes & Villains』(57,000ユニット / 2%減少)が4位から3位、ドレイク&21サヴェージの『ハー・ロス』(50,000ユニット / 4%増加)が6位から4位、バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』(50,000ユニット / 4%増加)も7位から5位にそれぞれ上昇し、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(42,000ユニット / 6%増加)は11位から6位にTOP10復帰した。
今週7位には韓国のボーイズ・グループATEEZの『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』がデビューし、2022年8月13日付で3位を記録した『THE WORLD EP.1: MOVEMENT』に続くグループ2作目のTOP10入りを果たした。
『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』の初動ユニットは41,500で、その内訳40,000がアルバム・セールス、1,500がアルバム・ストリーミング (211万回) だった。多くのK-POPアルバムと同様に、本作も異なる特典が封入された数種類のCDがリリースされていて、そのCDの売上が39,000枚と全体のほとんどを占め、デジタル・ダウンロードは1,000だった。
前述の通りホリデー・アルバムが圏外にランクダウンしたことで、8位には先週の22位からザック・ブライアンの『アメリカン・ハートブレイク』(33,000ユニット / 12%増加)が、9位には先週20位にランクインしていたリル・ベイビーの『イッツ・オンリー・ミー』 (32,000ユニット / 6%増加)が、10位にはハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』 (29,000ユニット / 4%減少)が19位からそれぞれTOP10に返り咲いた。ザック・ブライアンは、12月18日に放送された人気ドラマ『イエローストーン』にゲスト出演したことでアルバムの人気を高めている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月13日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『SOS』シザ
2位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
3位『Heroes & Villains』メトロ・ブーミン
4位『ハー・ロス』ドレイク&21サヴェージ
5位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
6位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』ATEEZ
8位『アメリカン・ハートブレイク』ザック・ブライアン
9位『イッツ・オンリー・ミー』リル・ベイビー
10位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
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