2022/11/22
鞘師里保の2ndツアー【RIHO SAYASHI 2nd LIVE TOUR 2022 UNISON】全国6都市ツアーの初日公演が、11月21日にZeep Hanedaで開催された。
DJ UPPERCUTの「MO SICK」が終わると照明が暗転し、浮かび上がる一人のシルエット。「Merging Merging キミと没入したら自由になれたね」とZeep Hanedaに響いたのは、歌うことへの覚悟が込められた、まるで宣言のような力強い歌声だ。「過去の自分との融合して、さらに動いていく」という 『UNISON』のコンセプトに最も直結している「MERGE」から2ndツアーは幕を開けた。
骨太な重低音と共にスタートした2曲目「WE THE ONES」。起伏に富んだ展開に加え、英語詞と日本語詞が縦横無尽に行き来する。さらにドラムンベースのサビに乗った一糸乱れぬダンス。早くも疾走感がマックスとなり、初披露ながらクラップする振付では会場全体が一丸となって揺れた。初日とは思えない客席のノリに応えるように鞘師のボルテージも加速。冒頭から披露した新曲2曲の熱量から、鞘師のこの公演にかける熱量ががダイレクトに感じられた。
ツアー初日、MC第一声は、緊張しながらも喜びを隠しきれない笑顔とともに「今日この日を心待ちにしていました。会えてうれしいです!」。鞘師の声が会場中に響き渡ると、ツアーの始まりを心待ちにしていたオーディエンスは温かい拍手で迎えた。会場中をじっくり見渡しながら「誰のことも置いていきませんので、しっかりついてきてください」と更に嬉しそうに語る姿には1stツアーを経て一皮、いや二皮三皮むけた鞘師がいた。
続く「Take a Breath」「Melt」では以前のツアーに増して成長した歌唱力が披露された。それに加えて、華麗なステップからのカーテンを使った緩急豊かなセクシーな演出など、確実にエンターテインメントの総合力がパワーアップしている。今日の公演は確実に、鞘師里保の革命だったと言える。
その後は鞘師としては初披露のヘッドセットマイクでのパフォーマンス。「両手を使えるといつもの150倍の体力が必要になっちゃうので大変。大丈夫でしたか?」と鞘師自身はオーディエンスのリアクションを気にしていたが、歌唱力もパフォーマンスもこれまでのレベルとは違いすぎて、会場は大興奮と共に異様な空気に包まれていた。
その後、一転して静寂に包まれたステージに力強いアカペラではじまる「LAZER」。鞘師が初めて振り付けに挑戦したこの曲は、当時「踊るのと生み出すのは全然違って大変だった」と語っていたことが嘘のように、照明、ダンス、歌声全てが一体となって会場中が鞘師里保という多幸感に包まれていた。楽曲制作について、いつも等身大の自分が楽曲にフィットするように制作してきたが、その中でも今回の『UNISON』は、ようやく過去と現在の自分がユニゾンでき、自分を信頼して作ることができた一枚だと語った。
アンコールでは、終始名残惜しさを残しながら笑顔で歌う鞘師。客席に向かって「踊りますよー!」の掛け声で会場が一斉にペンライトを振りだし、真っ赤なペンライトが鞘師のパフォーマンスと相まって全員が笑顔で初日終演を迎えた。
2ndツアーは名古屋、大阪、仙台、福岡、広島を経て、12月29日のZeep Haneda公演まで続く予定だ。
◎公演情報
【RIHO SAYASHI 2nd LIVE TOUR 2022 UNISON】
2022年11月21日(月)東京・Zepp Haneda
2022年11月30日(水)愛知・名古屋DIAMOND HALL
2022年12月1日(木)大阪・心斎橋BIGCAT
2022年12月10日(土)宮城・仙台PIT
2022年12月17日(土)福岡・Skala Espacio
2022年12月18日(日)広島・BLUELIVE HIROSHIMA
2022年12月29日(木)東京・Zepp Haneda
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