2022/11/23
11月25日に公開される音楽ドキュメンタリー映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』では、ジャスティン・ティンバーレイク、クリス・マーティン(コールドプレイ)、マーク・ロンソン、ノエル・ギャラガー(exオアシス)、エリック・クラプトンら豪華アーティスト達が多数登場し、ビー・ジーズへのリスペクトを語っている。
バリーと双子の弟ロビンとモーリスのギブ3兄弟によるビー・ジーズは、半世紀を超えるキャリアにおいて全世界で2億枚以上のレコードセールスを記録。全英・米No.1ヒットを20曲、トップ10ヒットを70曲生んだ。『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』は、そんな名曲の数々を生み出し続けたビー・ジーズの3兄弟を描いた音楽ドキュメンタリーだ。
映画公開を前に、本編で登場するアーティスト達から寄せられたコメントの一部を紹介する。
俳優としても活躍するジャスティン・ティンバーレイクは、ビー・ジーズの歌唱法を「管楽器みたいなボーカルだよね。パンチが効いててさ。それがバリーの声だ」とし、名曲「ジャイヴ・トーキン」(1975)を「アレンジ面からいうとあの曲の3人はまるで人間トランペットだ」とコメント。「僕はシラフだよ」との言葉を添えつつ、「彼らは音楽史上に燦然と輝いている。ビートルズやディランに比肩する存在だ。彼らの作品は屈指の名曲ぞろいだ。“ビー・ジーズは最高”それだけさ」と称賛している。
弟リアムとの確執で惜しまれながらオアシス解散を体験したノエル・ギャラガーは、そのハーモニーの素晴らしさを語る。ビー・ジーズの曲を初めて耳にした時、「“何者だ?” 衝撃だった。誰の曲か聞いたら“ビー・ジーズだ”と」。「初期のビートルズみたいな王道のポップだがそれだけじゃない兄弟の声だ。兄弟の歌声は誰にも買えない楽器だ」とし、「楽器を買えばバディ・ホリーの音は真似できる。だけど誰もビー・ジーズのようには歌えない、3人の声のブレンドだ」と讃えている。
一方、「兄弟関係はとても複雑なんだよ。感情的になりやすいし、ひとりだけ注目されたりする。仲間内ならいいけど世界が相手になれば事情は変わる」と語るのは、ジョナス・ブラザーズのニック・ジョナスだ。兄弟で活動することの難しさに直面し、解散や活動休止を経験しながらも半世紀を超える活動を続けた3兄弟に敬意を表している。
また、ビー・ジーズのマネージャーだったロバート・スティグウッドは「彼らの才能は誰の目にも明らかだった」と語る。実はロバートはクリーム時代のエリック・クラプトンのマネージャーでもあった。エリックは「ビー・ジーズの3人はロバートの変わらぬお気に入りで、まったく妬ましいほどだった」と、当時嫉妬心を抱いたことを告白している。
そんなエリック・クラプトンについて、バリー・ギブは「エリックに言われたよ。“僕はマイアミで録音した。君たちも英国でなく米国で録音しろ。環境を変えたほうがいい”」とアドバイスを受けたと振り返る。名盤『461オーシャン・ブルーバード』(1974)をレコーディングしたエリック・クラプトンのアドバイスを機にマイアミに向かったビー・ジーズは、彼らの原点であるR&Bを追求しファルセット・ボイスを発見することになるのだ。
※家の写真は『461オーシャン・ブルーバード』に使われたマイアミの家。
◎映画情報
『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』
11/25(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて公開
監督:フランク・マーシャル
製作:ナイジェル・シンクレア、ジーン・エルファント・フェスタ
脚本:マーク・モンロー
出演:バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイクほか
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