2022/11/21
若き日のボブ・ディランが高校時代のガールフレンドに宛てて書いた、感動的で時に先見性のある私信のコレクションが、オークションで約67万ドル(約9,400万円)でポルトガルの有名書店に落札された。
ポルトガルのポルトにある、“世界で最も美しい本屋”を自称するLivraria Lello書店は、合計150ページに及ぶ42通の手書きの手紙のセットを全て揃った状態で保管し、ディランのファンや学者が研究できるようにする予定だと、オークション・サイトのRR Auctionが2022年11月18日に声明で述べた。
バーバラ・アン・ヒューイット宛のこれらの手紙は、米ミネソタ州ヒビング出身のディランがまだ出生名のボブ(ロバート)・ジマーマンとして知られていた1957年から1959年の間に書かれたもので、あまり知られていない彼の人生のある時期について洞察を与えてくれる。
驚くべきことに、ディランは手紙のいくつかで、いつか名前を変え、100万枚のレコードを売りたいと書いている。それから数十年が経ち、現在81歳のディランは約1億2,500万枚のレコードを売り上げており、2016年には【ノーベル文学賞】を受賞した。
また、手紙にはヒューイットへの想いが綴られていたり、彼女を故バディ・ホリーのライブに誘っていたり、ちょっとした詩の断片が記されているほか、車、服、音楽など、いつの世の高校生たちが気にするようなことが書かれている。
これらの手紙は、2020年にヒューイットが亡くなったあとに娘が発見した。ディランの筆跡で宛名が書かれたオリジナルの封筒は、ミネアポリス・セントポール郊外のニューブライトンにあるヒューイット家の新居に送られていた。
このオークションではほかにもディランの記念品がいくつか出品され、ミネソタ大学在学中に書いた24編の“題名のない詩”のセットが約25万ドル(約3,500万円)で落札されたり、最も古いサイン入り写真が24,000ドル以上(約330万円)で落札されたりした。
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