2013/04/26
スペースシャワーTVがトップミュージシャンと送るプレミアムライブ番組『SPACE SHOWER TV “LIVE with YOU”』。その第4弾の出演アーティストとして布袋寅泰が登場。東京・渋谷AXを舞台に新進気鋭の映像クリエイター集団と一夜限りのスペシャルセッションを披露した。
クレーンカメラなど多数設置された会場内は普段のライブとは雰囲気が変わるが、最も異様な空気を放っていたのはステージそのもの。巨大な箱型スクリーンが客席側に向かって斜めに持ち上げられてステージに設置されており、どのような演出で箱の中のバンドがおパフォーマンスするのか期待感を高める。600名限定で抽選招待となった今回の公演のチケットを手に入れた幸運な観客たちが開演前から「HOTEI! HOTEI!」と歓声をステージに向かって叫び続ける。
いよいよ客電が落ち、ステージにシルバー生地のタイトなスーツを纏った布袋寅泰が登場すると会場が壊れそうなほど歓声が巻き起こる。手をあげて歓声に応えた彼が1曲目にチョイスしたのは「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」。白のストラトキャスターから放たれる切れ味鋭いギターが生き物のようにうねり上がって響き渡る。箱型のスクリーンには金屏風バックに泳ぐ錦鯉や、噴火する火山口といったクオリティの高い映像をが次々と映し出され、サウンドと同調し、その興奮を高める。
続いて、彼を象徴する幾何学模様のギターで「Cutting Edge」、ゼマイティスに持ち替えて「Don't Give Up!」と、最新作『COME RAIN COME SHINE』から次々と披露される。スクリーンもステージを左右対称4面に映し出し、圧倒的なサウンドと映像に言葉を失いそうになるが、全力で繰り広げられるパフォーマンスにオーディエンスも全力で拳を突き上げ応える。
「近いね。今日は。こうゆう空間いいね。昔からちょっと奇抜な表現が好きで、表現者である限り、クレイジーなロマンティストでいたいと思ってます。」と語り、「Higher」に突入。エッジの効いた男臭いリフと強靭なリズムの中で最先端映像技術とのセッションを楽しんでいるようだった。映像も音楽に負けじとキネクトを使用したモーションキャプチャーで点と点を結び合わせたエレクトリックな“HOTEI”を映し出す。
その後もファン狂乱のリフが連発する「Greatest Guitar Medley」、最初から最後まで大合唱の「スリル」、ビート・ギタリストである彼の真骨頂カッティングが心地よい「MERRY-GO-ROUND」、と人気ナンバーが連発。エレクトロと生音のグルーヴが生み出す世界の中でギターソロが弾け、映像、照明が、更にオーディエンスを煽る。凄まじい音量のコール&レスポンスも飛び出し、一体感は最高潮に達した。
本編ラストは、この日唯一のバラード「Fly into your dream」。スクリーンには青バックに一本の白線のみが映し出される。ここまでの演出から比べると大人しい映像に「やけにシンプルだな」と、少し期待を裏切られたが、思い切り術中にはまっていた。耳に付けたモニターをはずして観客の声を聞く姿にファンへの愛情を感じていると、ギターソロに突入し、映像の白い線が音と同期して振動する。視覚と聴覚を見事に演出しきった衝撃は凄まじい効果で身体を突き抜ける。力強く優しく奏でられた6本の弦の振動はすべてを包み込んでいったん終了となった。
オーディエンスの怒号のようなアンコールでステージに再登場し、「バンビーナ」を披露。「カモン!渋谷ー!!」と最近ではなかなか聞けないであろう23区内を限定したシャウトに大興奮。もちろん「レッツゴー!」もタイミングぴったりでフィナーレ。大喝采の中、一夜限りのスペシャルセッションは幕を閉じた。
この音楽と映像のコラボレーションの模様は6月1日(土)21:00からスペースシャワーTVにて、オンエアされる。
○番組情報
『SPACE SHOWER TV“LIVE with YOU”~布袋寅泰~』
初回放送:6月1日(土)21:00~
リピート放送:6月10日(月)23:00~、6月16日(日)20:00~、6月20日(木)20:00~
番組詳細:http://www.spaceshowertv.com/lwy/
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