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2022/11/16

<わたしたちと音楽 Vol.2>ermhoiが語る、音楽を通して光を当てるという課題への向き合い方

 【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】の日本版実施に伴い、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』のVol.2に、トラックメーカーでシンガーのermhoiが登場した。

 ジャンルに囚われない独自の世界観を持つ作品を発表し続けているermhoiだが、自身の音楽活動について、「近いことをやっている人が少ないカテゴリーで、さらにジャンルをクロスオーバーして活動しているので、性差以上にいつも“よそ者であること”を意識させられてきました」と説明。

 そんな中、ある気づきがあったという彼女は、「周りに女性差別的な人がいたわけではないけれど、やはりマイノリティにはなりますから、価値観の違いを感じたり、ホモソーシャル的なノリに居心地の悪さを感じることもあったんですね」と述べ、「そういう気持ちをわかちあえるメンバーとコミュニティを作りたい、応援し合いたい」という目的で、同じくソロ・アーティストとして活動する小林うてなやJulia Shortreedと、2018年にBlack Boboiを結成したと続けた。

 さらに、音楽の場で昨今問題となっているセクハラや男女間の不平等について触れたermhoiは、非営利団体「抱樸」の支援ライブに参加したことで、自分が音楽を通してできることを少しずつ見つけていると語っている。「私はプロテスト・ミュージシャンとして活動しているわけじゃないけれど、音楽を通して別の問題に光を当てることもできるんだなと思えた。インディペンデントに活動しているからこそ、自分の責任で発言するかしないかの取捨選択もできているのを感じます」と彼女は話している。インタビュー全文は、特集ページにて公開中だ。今回の企画のために、ermhoiがセレクトしたプレイリストとともにお楽しみいただきたい。

 2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2022年版は3月に開催された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして今秋ローンチした。

Photo: Kae Homma

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