Billboard JAPAN


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2022/11/16

『第73回NHK紅白歌合戦』初出場組のチャートイン記録をおさらい

 12月31日に放送される『第73回NHK紅白歌合戦』の出演アーティストが発表された(https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/118942)。

 今回、初出場となるアーティストは全10組。本記事では、ビルボートジャパンチャートの記録とともに、初登場アーティストを紹介する。(以下50音順)


■IVE
 元IZ*ONEのユジンとウォニョン、日本人メンバーのレイ、そしてガウル、リズ、イソの6人からなる韓国のガールズグループ。2021年12月にシングル『ELEVEN』でデビューを飾ると、ユニークな楽曲と優雅なパフォーマンスで一躍注目を集めた。また2ndシングル『LOVE DIVE』は、TikTokでダンスチャレンジがブームとなり、ハッシュタグ「#LOVEDIVE」が入った動画は1週間で再生回数2億回を突破した。

 2022年10月には「ELEVEN -Japanese ver.-」で日本デビュー。ビルボードジャパンのストリーミング集計では、「ELEVEN」と「LOVE DIVE」がそれぞれ累計再生数1億回を突破している。日本国内で複数曲が1億回を突破しているK-POPアーティストは、BTS、TWICE、そしてIVEの3組のみで、日本でも注目度の高いグループである。

<コラム>K-POP第4世代の筆頭? 次世代のガールクラッシュ? 日本デビュー控えるIVEの魅力とは
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3697


■ウタ
 8月6日に公開された映画『ONE PIECE FILM RED』に登場する“歌姫”のキャラクター。声優は名塚佳織、歌唱はAdoが担当している。映画公開後の2022年8月17日公開の総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”では、主題歌および劇中歌がトップ3を独占し、ビルボードジャパン史上初の快挙を成し遂げた。

 中田ヤスタカが楽曲提供した主題歌「新時代」は、“HOT 100”で通算6度の首位を獲得。ストリーミングの累計再生数は2億回を突破している。さらにVaundyが提供した「逆光」、Mrs. GREEN APPLEが提供した「私は最強」、FAKETYPE.が提供した「ウタカタララバイ」がそれぞれ1億回再生を突破しており、一キャラクターを超えた活躍で旋風を巻き起こした。

<インタビュー>Adoにとってもチャレンジングな経験になった『ONE PIECE FILM RED』歌姫・ウタを振り返る
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3620


■Aimer(エメ)
 独持のハスキーボイスが国内外、老若男女問わず支持を集めているシンガー。2011年にシングル『六等星の夜』でメジャーデビューし、『機動戦士ガンダムUC』や『Fateシリーズ』など、人気アニメの主題歌を多く担当してきた。

 2022年はTVアニメ『鬼滅の刃』遊郭編オープニング・テーマ「残響散歌」が、総合ソング・チャート “JAPAN HOT 100”にて史上最長記録となる7週連続首位を獲得。上半期チャートでも自身初の首位に輝いた。同曲のストリーミング累計再生数は、2.6億回を突破している。

 「残響散歌」の他にも、2016年9月にリリースした4thアルバム『daydream』の収録曲「カタオモイ」は、ラブソングの新定番としてカラオケやYouTube・TikTokのカバーで人気を集めている。なお同曲はストリーミングで1.7億回を記録している。

<2022年上半期JAPAN HOT 100首位記念インタビュー>Aimer「残響散歌」が総合首位「たくさんの方に聴いていただけて、ただただ嬉しい」
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3560


■Saucy Dog
 2013年結成のスリーピースロックバンド。2021年8月にデジタルリリースした楽曲「シンデレラボーイ」がストリーミング・サービスを中心に大ヒット。2022年上半期の総合ソング・チャート “JAPAN HOT 100”では7位に輝いた。現在、同曲のストリーミング累計再生数は3.1億回を突破している。

 国内のロックフェスでは2021年時点ですでにメインステージを任されることも多かったが、「シンデレラボーイ」のヒットと、人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』への出演が後押しし、今年、本格的なブレイクを果たした。2017年5月にリリースした1stミニアルバム『カントリーロード』の収録曲「いつか」は、彼らの代表曲の一つとしてファンから長く親しまれており、ストリーミングの累計再生数は2億回を超えている。

<ライブレポート>Saucy Dog、満員の日本武道館で響かせた力強いエール
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/113371/2


■JO1
 韓国の人気オーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたグローバルボーイズグループ。2020年3月にシングル『PROTOSTAR』でデビュー後、日本のみならず韓国の音楽番組やアワードにも出演し、活動の枠を広げている。

 2022年10月にリリースされた最新シングル『MIDNIGHT SUN』は、初週で602,958枚を売り上げ、6作連続でシングル・セールス・チャート首位を獲得した。また、これまでリリースしたシングル表題曲はすべて総合ソング・チャート “JAPAN HOT 100”でトップ3入りしている。

<ライブレポート>JO1、JAMとの【KIZUNA】を深めた初の全国アリーナツアー終幕
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/118321/2


■なにわ男子
 西畑大吾、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜、藤原丈一郎、大橋和也からなる7人組グループ。2018年より関西ジャニーズJr.のグループとして活動をスタートし、2021年11月にシングル『初心LOVE(読み:うぶらぶ)』でデビューを果たした。

 同シングルはリリース初週で632,655枚を売り上げ、シングル・セールス・チャートおよび総合ソング・チャート “JAPAN HOT 100”で1位を獲得。さらに表題曲はTikTokでダンスチャレンジがブームとなり、国内週間楽曲ランキング“TikTok HOT SONG Weekly Ranking”では2週連続で首位に輝いた。

 また、2022年4月にリリースされた2ndシングル『The Answer/サチアレ』も初週で534,004枚を売り上げ、2作連続ハーフミリオンを達成。7月にリリースされた1stアルバム『1st Love』は、初週で722,777枚を売り上げた他、総合アルバム・チャート“HOT Albums”のルックアップ指標(PCにCDを読み取った回数)では、リリース以来18週連続でトップ5をキープするロングヒット作となっている。

【深ヨミ】なにわ男子『1st Love』今年度最多初週セールスで首位獲得 最も売れた地域は?
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/114537/2


■Vaundy
 作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像もディレクション、セルフプロデュースするマルチアーティスト。2019年9月にYouTubeにて発表した「東京フラッシュ」が早耳リスナーの間で話題となり、2020年にはSpotify『Early Noise 2020』に選出、2021年には『バズリズム02』の年始恒例企画“これがバズるぞ ! 2021” 1位を獲得した。

 ストリーミング集計では、2022年11月現在までに計7曲が累計再生数1億回を突破。総再生回数は16.7億回を超えている。計7曲の1億回突破は、Official髭男dism、YOASOBI(計12曲)、BTS(計10曲)、あいみょん(計9曲)、back number、Ado(計8曲)に続く、歴代5位の曲数となる。

Vaundy「花占い」自身7曲目のストリーミング累計1億回再生突破
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/113731/2


■BE:FIRST
 SKY-HI主催のオーディション『THE FIRST』から生まれた、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOによる7人組ダンス&ボーカルグループ。2021年11月にシングル『Gifted.』でデビューし、今夏は【SUMMER SONIC】【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】【FUJI ROCK FESTIVAL(ゲスト出演)】の3大フェスに出演した。

 デビュー曲「Gifted.」は、総合ソング・チャート “JAPAN HOT 100”で首位を獲得。さらに、Twitterの楽曲に関する投稿を集計する米ビルボードの“Hot Trending Songs”でも世界1位をマークした。また2022年3月にデジタルリリースされた「Bye-Good-Bye」は、ストリーミング累計再生数1億回を突破している。

<コラム>記録更新が続くBE:FIRST 1st AL『BE:1』への期待に加えて「成長度合い」にも注目
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3637


■緑黄色社会
 長屋晴子(Vo.)のハツラツとした歌声と、親しみやすいサウンドが持ち味のフォーピースバンド。2012年に愛知で結成され、2013年に10代限定ロックフェス【閃光ライオット】で準優勝。2018年にミニアルバム『溢れた水の行方』でメジャーデビューを果たした。

 2020年にリリースされた2ndアルバム『SINGALONG』のリード曲「Mela!」は、日本テレビ『スッキリ』内の企画「ひとつになろう! ダンスONEプロジェクト」の課題曲に起用されたことをきっかけに注目を集め、ストリーミング・ソング・チャートでは2020年10月以降、108週連続でトップ100を走り続けている。なおストリーミングの累計再生数は、2.3億回を突破した。

<コラム>緑黄色社会『SINGALONG』に見たポップ・アーティストとして矜持 2020年駆け抜けた夏
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3015


■LE SSERAFIM
 BTSやSEVENTEENを有する韓国の芸能事務所・HYBE所属の5人組ガールズグループ。元IZ*ONEのサクラ、キム・チェウォン、日本人メンバーのカズハ、そしてホ・ユンジン、ホン・ウンチェがメンバーとして活動しており、2022年5月に1stミニアルバム『FEARLESS』でデビューした。同作は総合アルバム・チャート“HOT Albums”で首位を獲得している。

 また、10月にリリースされた2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』の表題曲は、ストリーミング・ソング・チャートで2週連続トップ10をキープ。ミュージック・ビデオの再生回数は6,000万回を超え、Choreography ver.もまもなく1,000万回を超える見込みだ。※

<レポート>LE SSERAFIMが待望のカムバック、2ndミニALリリース記念ショーケース開催
https://billboard-japan.com/d%20news/detail/117774/2

 

※記事初出時、Choreography ver.のみ掲載しておりましたが、オリジナルVer.について追記いたしました。

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