2022年11月10日、リゾがHBO Maxのドキュメンタリー番組『Love, LIZZO』の最初の公式トレイラーを公開した。

　90秒の映像をシェアしながら彼女は、「ちょっと、私パニック発作起こしそう」と、興奮気味にツイートしている。予告編では、彼女が実家の寝室でポップ・ソングを作っていた内気な子どものメリッサ・ジェファーソンから、フルートをロックな楽器にした世界的なポップ・スーパースターのリゾになるまでの記録が凝縮されている。

　11月24日に米HBO Maxで配信されるドキュメンタリーの予告編の冒頭で、リゾは、「私の物語のどの部分から入ってきても、私はいつも音楽を追いかけています」と述べ、「（現在の成功が）実現しなかったかもしれないところにどれだけ私が近かったか、みんなは見当もつかないでしょうね」と続けている。

　このエネルギッシュなトレイラー映像では、リゾが大規模なショーのステージに立つ前に華やかに着飾っている様子や、写真撮影で座っているところなどから始まり、デトロイトにある実家の寝室でくつろいでいる姿などを通じて、子どもの頃にポップ・ソングの創作技術を磨いていたにもかかわらず、自分の声に自信がなく、誰のためにも歌えなかったことをナレーションで本人が語っている。

　そして彼女が内気な10代前半の少女から、自信をつけつつビジネスで成功する方法を見つけようとする若者に成長する様子が映し出される。ナレーションで彼女は、「ラップして、歌って、フルートを吹くような太った黒人女性なんて誰も契約しようとしませんでした」と述べ、髪をブリーチした反抗期のティーンエイジャー風の外見から洗練されたグローバル・アーティストへと成長する様子を、今年9月末に米ワシントンD.C.にコンサートで立ち寄った際にアメリカ議会図書館所蔵の歴史的価値の高い200年前のクリスタル製のフルートを演奏した時の映像も含めて紹介している。

　このドキュメンタリーの公式プレス・リリースによると、「自分らしくあることによって、世界が切実に必要としていたムーブメントとなった先駆的なスーパースターの旅」を探求するとのことで、「苦労してやっと得た名声、成功、愛、そして国際的なスターダムへの出世を形作った瞬間を間近で目撃しながら、彼女の貧しい生い立ちから急成長に至るまでの感動的なストーリーを共有します」と記載されている。

　予告編の最後には、リゾがスタジオで、そして何万人もの観客の前で、自分の声を見つけ、ライブで彼女の中に自分を見ようと集まってくるファンの鏡となっていることに驚嘆している姿が映し出されている。彼女は、「自分らしくいられる機会を音楽は与えてくれました」と、自身のアンセム「トゥー・ビー・ラヴド」がスピーカーから流れる中、語っている。

　このドキュメンタリーは、3月25日にAmazon Prime Videoで公開された『リゾのビッグスター発掘』から数か月後に到着した、リゾにとって今年2番目の配信映像作品となる。