2022/10/24 10:00
リル・ベイビーの新作『イッツ・オンリー・ミー』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『イッツ・オンリー・ミー』は、2020年2月末に発表した前作『マイ・ターン』から約2年7か月ぶり、3枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200ではその『マイ・ターン』、リル・ダークとのコラボレーション・アルバム『ボイス・オブ・ザ・ヒーローズ』(2021年6月)に続く3作目の首位獲得、以下に続く6作目のTOP10入りを果たした。
3位『ハーダー・ザン・エヴァー』(2018年)
4位『ドリップ・ハーダー with ガンナ』(2018年)
2位『ストリート・ゴシップ』(2018年)
1位『マイ・ターン』(2020年)
1位『ボイス・オブ・ザ・ヒーローズ』(2021年)
1位『イッツ・オンリー・ミー』(2022年)
『イッツ・オンリー・ミー』は、今週の集計期間中(10月14日~10月20日)アルバム・ストリーミングが209,000、アルバム・セールスが6,500、トラックによるユニットが500をそれぞれ記録し、累計216,000ユニットを獲得した。2022年の週間ストリーミングとしては3番目に高い再生数で、全23曲で2億8,897万回を記録している。
先週2位にダウンしたバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』は、今週も同位をキープ。週間ユニットも72,000(5%減少)で安定している。
続いて3位には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』がデビュー。本作は、今年の4月16日付で1位に初登場した『アンリミテッド・ラヴ』からわずか半年で発表した13枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200でのTOP10入りは以下に続く9作目の快挙 。
3位『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』(1991年)
4位『ワン・ホット・ミニット』(1995年)
3位『カリフォルニケイション』(1999年)
2位『バイ・ザ・ウェイ』(2002年)
1位『ステイディアム・アーケイディアム』(2006年)
2位『アイム・ウィズ・ユー』(2011年)
2位『ザ・ゲッタウェイ』(2016年)
1位『アンリミテッド・ラヴ』(2022年)
3位『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』(2022年)
『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』の初動ユニットは63,000で、その内訳アルバム・セールスが56,000、アルバム・ストリーミングが7,000だった。今週最大の売上枚数を記録して、トップ・アルバム・セールス・チャートでは1位に、前作『アンリミテッド・ラヴ』に続く今年2作目のNo.1タイトルを獲得している。その期間は6か月2週間で、2005年にシステム・オブ・ア・ダウンが『メズマライズ』と『ヒプノタイズ』で打ち出した6か月1週間に次ぐ最短記録を更新した。
アルバムからのリード・シングル「ティッパ・マイ・タング」は、ロック&オルタナティブ・エアプレイ・チャートとオルタナティブ・エアプレイ・チャートの2つのチャートで1位を獲得し、プロモーションに繋げた。オルタナティブ・エアプレイ・チャートでの首位獲得は通算15曲目で、同チャートでの最多記録を更新している。
モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』 (45,000ユニット / 2%減少)は4位、ザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』 (40,000ユニット / 1%減少)も5位をそれぞれキープして、アナログ盤のリリース効果で先週3位に浮上したビヨンセの『ルネッサンス』は、56%減少の33,000にユニット数を落とし、今週6位に順位を下げた。
続いて7位には、The 1975の新作『外国語での言葉遊び』がデビューして通算4枚目のTOP10入りを果たした。初動ユニットは32,500で、その内訳アルバム・セールスが19,500、アルバム・ストリーミングが13,000(1,624万回)をそれぞれ記録している。本作からは「パート・オブ・ザ・バンド」と「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」の2曲がオルタナティブ・エアプレイ・チャートでTOP20入りし、アルバムのヒットに繋げた。なお、本国UKチャートではデビュー作『The 1975』から5作連続の首位を獲得している。
8位は、先週の6位からハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(32,000ユニット / 5%減少)がダウン。続いて9位には、米イリノイ州出身のカントリー・シンガー=ベイリー・ジマーマンのデビューEP『リーヴ・ザ・ライト・オン』が初登場し、初のランクインにしてTOP10入りを果たした。初動ユニットは32,000で、アルバム・ストリーミングが27,000(全9曲で3,619万回)、アルバム・セールスが4,000、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録した。
ベイリー・ジマーマンは2020年にTikTokでブレイクし、その後リリースした「フォール・イン・ラブ」、「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」、「ホエア・イット・エンズ」の3曲がカントリー・ソング・チャートでTOP10、カントリー・ストリーミング・ソング・チャートでTOP5、ストリーミング・ソング・チャート(総合)でもTOP25にランクインして、本作の注目度を高めた。そのうち「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」は、今年6月のカントリー・ストリーミング・ソング・チャートで自身初のNo.1を獲得している。
先週8位にランクインしていたザック・ブライアンの『アメリカン・ハートブレイク』は今週10位に順位を下げたが、週間ユニットは1%増加の28,000に上昇している。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月28日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『イッツ・オンリー・ミー』リル・ベイビー
2位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
3位『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』レッド・ホット・チリ・ペッパーズ¥
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
6位『ルネッサンス』ビヨンセ
7位『外国語での言葉遊び』The 1975
8位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
9位『リーヴ・ザ・ライト・オン』ベイリー・ジマーマン
10位『アメリカン・ハートブレイク』ザック・ブライアン
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