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2022/10/15

クイーンの発掘音源配信開始、ブリンク182にトムが復帰、カニエのツイートが規約違反で削除:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、クイーンに関する話題から。フレディ・マーキュリーが歌うクイーンの発掘音源「フェイス・イット・アローン」が、シングルとして全世界同時配信され、YouTubeではリリック・ビデオも公開となった。

 あわせてクイーンが1989年に発表したアルバム『ザ・ミラクル』が豪華8枚組ボックス・セット、2CDなどで2022年11月18日に発売されることも発表された。

 この曲の存在が初めて明らかとなったのは、今年【ロイヤル・ジュビリー・コンサート】で、レギュラー・ヴォーカルのアダム・ランバートと共にオープニングの大役を果たしたブライアン・メイとロジャー・テイラーが、英BBCラジオのインタビューに応えた際のことだ。このトラックについて、ロジャーは「僕らが少し忘れてかけていた、フレディの珠玉の小品」と表現し、ブライアンは 「美しい、胸を打つ曲」と語っている。

フレディ・マーキュリーが歌う、クイーンの新発掘曲「Face It Alone」配信開始


 2022年10月11日、ブリンク182が元メンバーであるトム・デロングの復帰、そしてワールド・ツアーの開催と新曲のリリースを発表した。

 マーク・ホッパス(Vo / Ba)は、自身がホストを務めるアップル・ミュージック・ヒッツの『After School Radio』で、この発表に対する興奮を共有した。「ブリンク182、ワールド・ツアー、新曲、新アルバム、どれも本当だ。トムが帰ってきたんだ。本当に肩の荷が下りたようだよ。この秘密を長い間抱えてたのはかなりの重荷だった」と語った。

 また、マークはトムの復帰という秘密を守ることにちなんで、「先日ドジャースの試合を観に行ったとき、ファンの人が話しかけてきたんだ。男性とその妻で、たぶん20代後半か30代前半くらいだった。一緒に写真を撮ったら、彼が“君のバンドが大好きだ。ブリンク182で育ったんだ”って話してきた。それで、“少しでも、可能性あるか?”って聞かれた。“何の?”って返すと“ブリンク182とトム・デロングのリユニオン・ツアーが行われる可能性はある?”って希望と渇望に溢れた眼差しで聞いてきたんだ。その時は、彼の肩に手を置いて、“友よ、あと3~4日だけ待ってくれ”って言いたくなったね」と発表の数日前に起きたファンとのエピソードを語った。

ブリンク182のマーク・ホッパス、トム・デロングの復帰について語る「肩の荷が下りたようだ」


  カニエ・ウェストのツイートが、Twitterのルールに違反しているとして削除された。同日、彼のインスタグラムのアカウントが同プラットフォームのポリシーに違反したため制限されたと、Metaが米ハリウッド・リポーターに認めていた。

 現地時間2022年10月8日、現在イェーとして活動するカニエは、「ユダヤ人に対してデス・コン3を行う」(軍事用語のデフコンを指し、国家安全保障上の脅威の強さを示す5段階で、1が最も深刻とされる)とTwitterに投稿した。「今夜は少し眠いけど、起きたらユダヤ人に対してデス・コン3を行う」と綴り、「面白いのは、黒人は実はユダヤ人だから、実際に私は反ユダヤにはなれない。君らは、私をもてあそび、アジェンダに反対する者は誰でも拒絶しようとしてきた」と続けた。

 投稿から1時間後には、何万ものエンゲージメントを得たこの投稿は、カニエのTwitterフィードに表示されなくなった。その代わり、「このツイートはTwitterのルールに違反しています」という通知が表示されるようになった。

カニエ・ウェスト、ツイートが規約違反として削除される


 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、スティーヴ・レイシーの「バッド・ハビット」が2週目の首位をキープした。主要チャートでは、エアプレイ・チャートで7位、ストリーミング・ソング・チャートでも2位をそれぞれキープして、デジタル・ソング・セールス・チャートでは38位から32位に順位を上げている。ジャンル別では、ロック&オルタナティブ・ソング・チャート、ロック・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートでそれぞれ7週目、R&Bソング・チャートとR&B/ヒップホップ・チャートではそれぞれ6週目の首位をキープして、5つのチャートで1位を獲得した初のタイトルを6週目に更新した。

 続いて2位は、先週3位に初登場したサム・スミスとキム・ペトラスのコラボレーション・シングル「アンホーリー」が上昇し、最高位を更新した。サム・スミスは、これで2014年に同2位を記録した「ステイ・ウィズ・ミー」と並ぶ自己最高位に、キム・ペトラスも同曲で初めてTOP10入りしたため、現時点では2位が自己最高位となる。また、タイトルに「ホーリー(holy)」が含まれる曲としても、ジャスティン・ビーバーの「ホーリー feat. チャンス・ザ・ラッパー」(2021年)が記録した3位を上回り、Hot 100での最高位を更新した。なお、それ以前には2013年にジェイ・Zの「ホーリー・グレイル feat. ジャスティン・ティンバーレイク」が4位を獲得している。

【米ビルボード・ソング・チャート】スティーヴ・レイシー首位キープ、サム・スミス&キム・ペトラスが2位に上昇


 そして、アルバム・チャートではバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が通算13週目の首位を獲得した。Billboard 200で首位獲得週が13週を上回ったのは、2016年5月~10月に同13週をマークしたドレイクの『ヴューズ』以来6年ぶりで、過去10年間では2014年1月~ 5月にかけて13週を記録した『アナと雪の女王』のサウンドトラックを含む3作のみ。なお、それ以前にはアデルの『21』が2011年3月~2012年6月までに24週という大記録を打ち出している。

 続いて、今週2位には9月30日にリリースしたスリップノットの新作『ジ・エンド、ソー・ファー』が初登場。本作は、2019年8月24日付で1位を獲得した前作『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』から約3年ぶり、7枚目のスタジオ・アルバムとなっていて、通算で6作目のTOP10入りを果たしている。本作は、ハード・ロック・アルバムにカテゴライズされる作品(ハード・ロック・アルバム・チャートにランクインした作品を定義とする)としては、今年の3月26日付で70,000ユニットを獲得して同2位にデビューしたゴーストの『インペラ』以来、約7か月間での最高位とユニット数を更新している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算13週目の首位、スリップノットが2位に続く


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