2013/04/19 17:43
【第66回カンヌ国際映画祭】においては、ジェイ・Zと1920年代のラップ、ジャスティン・ティンバーレイクがかき鳴らす1960年代のフォーク・ミュージック、そしてリベラーチェの物語などが異彩を放ちそうだ。
コーエン兄弟監督のフォーク・ミュージック映画『インサイド・ルウェイン・デイヴィス(Inside Llewyn Davis)』は、5月15~26日に開催される【第66回カンヌ国際映画祭】のコンペティション部門で世界初公開される。ジャスティン・ティンバーレイクが出演する同映画は、マーカス・マムフォードとT・ボーン・バーネットが音楽を担当。フォーク・ミュージックのブーム真っ只中だった1960年代初期を舞台に、今は亡きデイヴ・ヴァン・ロンクの回想に基づいた作品となっている。ちなみに、CBSは未だ同映画の一般公開日を発表していない。
同映画祭の初日を飾るのは、既にその時までにアメリカで劇場公開されているであろう、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』だ。ジェイ・Zがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた同映画のサウンドトラックは、彼の新曲をはじめ、ウィル・アイ・アム、ラナ・デル・レイ、フローレンス・アンド・ザ・マシーンに、ビヨンセとアンドレ3000によるエイミー・ワインハウスのカバー、また、エミリー・サンデーとブライアン・フェリー・オーケストラによる「クレイジー・イン・ラヴ」などがフィーチャーされている。
5月26日にHBOで放送開始予定の、スティーブン・ソダーバーグ監督によるリベラーチェ(アメリカのピアニスト、エンターテイナー)の伝記作品『ビハインド・ザ・キャンデラブラ(Behind the Candelabra)』も、同映画祭で初公開される。マイケル・ダグラスとマット・デイモンが出演する同映画についてHBOは、「エルビスの前に、そしてエルトン・ジョン、マドンナ、レディー・ガガの前に、リベラーチェが居た」と売り文句を付けている。
カンヌの“Un Certain Regard(ある視点)”部門のオープニングを飾るのは、ソフィア・コッポラ監督の『ザ・ブリング・リング(The Bling Ring)』になりそうだ。コッポラの前作同様、音楽的要素を備えた同映画は、『マリー・アントワネット』、『ロスト・イン・トランスレーション』、『ヴァージン・スーサイズ』と同じく音楽監督をブライアン・レイツェルが務めており、再びタッグを組んでいる。
なお、他に音楽的な作品では、J.C.チャンダー監督、ロバート・レッドフォード主演でセリフが全くない作品『オール・イズ・ロスト(All Is Lost)』が挙げられる。エドワード・シャープ&ザ・マグネティック・ゼロズのリーダーであるアレックス・エバートが、同映画でコンポーザーとしてデビューを果たし、エンディング・クレジットの曲も彼が作曲している。
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