2013/04/19
2005年のデビューから約8年、キャリア史上初のセルフ・タイトルで初の首位獲得となった、パラモアの『パラモア』がナンバーワン・デビューの、4月27日付アルバムチャート。
2007年のセカンド・アルバム『ライオット』が15位、2009年のサード・アルバム『ブラン・ニュー・アイズ』では2位と、惜しくも首位を逃したが、今作で念願の首位デビューを果たしたパラモア。メンバーの脱退を経て3人編成となり、初の試みで挑んだ新作がナンバーワンというのも彼らにとって嬉しい再スタートとなり、テレビ番組等、精力的にプロモーションした甲斐あってか、10万枚を超える初動枚数を獲得している。
以下、トップ10内は5曲(パラモアを含め6曲)の初登場アルバムがランクインしているが、内4作がカントリー・アルバムと、先日のカントリー・ミュージック・アワードによる影響が大きく反映した結果に。2位に初登場したのはブラッド・ペイズリーの10作目となるスタジオ・アルバム『ホイール・ハウス』。1999年のデビュー作から、うち6作がトップ10位入りを果たし、今作で7作目の記録を打ち出した。内3作が最高位2位留まり、今作で初のナンバーワンに輝くか、ということも期待されていたが、わずか僅差(どちらも10万枚超え)でパラモアの初動枚数には届かなかった。
4週連続の首位には至らなかったものの、こちらもほぼ僅差で3位に後退した、ジャスティン・ティンバーレイクの『20/20 エクスペリエンス』を間に挟み、4位には相変わらずの強さをみせるブレイク・シェルトンの『ベースド・オン・ア・トゥルー・ストーリー』が、停滞中。シングルチャート(HOT100)では、36位に「シュア・ビー・クール・イフ・ユー・ダイ」、40位には「ボーイズ・ラウンド・ヒア」をランクインさせ、カントリーチャートに留まらず、ポップへのクロスオーバー・ヒットもアルバムのヒット要因として挙がるだろう。
続く5位にも、カントリー界からエリック・チャーチがランクイン。カントリー・ミュージック・アワードでは6部門にノミネートし、内2部門を受賞。満を持しての新作も好評で、前作首位を獲得した『チーフ』(2011年)に続く、トップ10入りを果たした。テネシー州で録音されたライブ・アルバムで、リスナーからの評価も高い。先週の2位からダウンしたものの、バンド・ペリーのセカンド・アルバム『パイオニア』も、5万枚以上をセールスして6位にランクインしている。
また、トップ10以下も13位に停滞中のフロリダ・ジョージア・ライン(シングル「クルーズ」が11位)、「クラッシュ・マイ・パーティー」が大ヒット中のルーク・ブライアンが15位に、5位にライブ・アルバムがデビューしたエリック・チャーチの『チーフ』は、2011年のリリースにもかかわらず、25位から18位に上昇している。以下、トップ200位までみてもカントリー・アルバムの上昇が目立ち、まさにアワード効果が反映した、アルバムチャートだといえるだろう。
カントリー勢には敵わず、といえど5万枚以上をセールスして7位にデビューしたのが、ヒップホップ・シーンからタイガの『ホテル・カリフォルニア』。「ラック・シティ」(2012年最高位7位)で大ブレイクを果たしたタイガの3作目のスタジオ・アルバムで、前作の4位には届かなかったものの、2作連続のトップ10入りを果たしている。
9位、10位には共にロックシーンからのデビューとなり、9位には今年のサマー・ソニックに出演予定のヴォルビート、5作目の新作となる『アウトロー・ジェントルメン・アンド・シェイディ・レディース』が、10位には5月に来日予定(オズフェスト・ジャパン2013)のストーン・サワーの新作『ハウス・オブ・ゴールド・アンド・ボーンズ パート2』がランクインした。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像