2022/09/20 15:45
マライア・キャリーが、2022年9月16日に公開された米ローリング・ストーンのポッドキャストで、1995年にチック(Chick)という芸名で密かに録音したオルタナティブ・ロック・アルバム『Someone’s Ugly Daughter』(サムワンズ・アグリー・ドーター)のリリース計画について語った。
マライアは最近、自身のボーカルが前面に出ているバージョンを見つけたことを明かした。彼女は、「そのバージョンを探していたんですが、順調に進んでいます。実際に持っているんです。これは私のはけ口で、誰もそのことを知りませんでした。そのボーカル(音源)を探す旅から何が起こるかはっきり決まるまで、ほとんどの人はむしろ知らない方がいいと思っています」と述べている。
このグランジ時代のスタジオ・アルバムの存在を初めて彼女が認めたのは、2020年の自伝『ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー』の中でだった。そこで彼女は、エピック・レコードからリリースされたこの音源には、クラリッサ・デーン(Clarissa Dane)という友人の歌声がフィーチャーされており、「Demented」(ディメンテッド)や「Malibu」(マリブ)といったチックの楽曲のミュージック・ビデオも彼女をメインに撮影されていた。これらの音源でマライアはバック・ボーカルを歌っていた。
この秘密のプロジェクトは、マライアの5thアルバム『デイドリーム』と並行してレコーディングされた。「“オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー”や“ワン・スウィート・デイ”、最終的には“ファンタジー”とか、その時代の楽曲に取り組んでいる間に、たまたまそこにいたギタリストに”これ弾ける?”と言って(歌い)、(チックの楽曲を)書いていたんですよ」と彼女はポッドキャストで明かしている。
当時彼女は、このアルバムを本当はそのままリリースしたかったという。「どうでもいいや、私だってことを発見してくれればいい」と思っていたそうだが、「でもその考えは、踏みにじられたり、潰されたり、いろいろあったんですよ。(なので)クラリッサが入って、一緒に1曲書いて、ほかの楽曲にも1曲か2曲参加してくれたんです」と明かしている。
彼女は今、チック名義のアルバムに“第二の人生”を与えることに前向きで、「この発掘されたバージョンは、そう、私たちが聞くべきものになると思うんです。でも他のアーティストが私と一緒にこのアルバムに取り組んでいるバージョンも作っています。このアルバムを中心に何か作るかもしれません。私には意外な面がたくさんあるんですよ」と語っている。
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