2022/09/20
ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が通算14週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
Hot 100で首位獲得週が14週を上回ったのは、2019年4月~8月に歴代最長の19週という記録を打ち立てたリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」以来約3年ぶりで、Hot 100の集計がはじまった1958年8月4日付以降では、以下のタイトルに続く4番目の快挙を達成した。
()内は初めて首位を獲得した週
19週 リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年4月13日)
16週 マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995年12月2日)
16週 ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシート feat. ジャスティン・ビーバー」(2017年5月27日)
14週 ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(1992年11月28日)
14週 ボーイズIIメン「メイク・ラヴ・トゥ・ユー」(1994年8月27日)
14週 ロス・デル・リオ「マカレナ」(1996年8月3日)
14週 エルトン・ジョン「キャンドル・イン・ザ・ウインド」/「サムシング・アバウト・ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」(1997年10月11日)
14週 マライア・キャリー「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年6月4日)
14週 ブラック・アイド・ピーズ「アイ・ガッタ・フィーリング」(2009年7月11日)
14週 マーク・ロンソン「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」(2015年1月17日)
14週 ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022年4月16日)
ゲストを含まないソロ・アーティスト単体の曲としては「オールウェイズ・ラヴ・ユー」、「キャンドル・イン・ザ・ウインド」、「ウィ・ビロング・トゥゲザー」と並び歴代トップに浮上した。次週以降15週に記録を更新できれば、単独でトップに立つ。
1位に初登場した4月16日付からの順位変動は以下のとおりで、現時点では24週間TOP3にランクインし続けている。初登場からの記録としては、ジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」を上回り、歴代最長記録を更新して史上初の快挙を達成した。
4月16日 1位
4月23日 2位
4月30日 1位
5月7日 1位
5月14日 2位
5月21日 2位
5月28日 2位
6月4日 1位
6月11日 1位
6月18日 1位
6月25日 1位
7月2日 2位
7月9日 1位
7月16日 1位
7月23日 1位
7月30日 2位
8月6日 2位
8月13日 3位
8月20日 2位
8月27日 2位
9月3日 1位
9月10日 1位
9月17日 1位
9月24日 1位
また、初めて首位を獲得した週(4月16日付)から最後に獲得した今週(9月24日付)までのブランク記録としても、ホリデー・ソングを除く歴代最長記録を塗り替えた。なお、ホリデー・ソングではマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」(2019年12月21日~2022年1月8日付)が2年3週間、チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」(1960年9月19日~1962年1月20日付)が1年4か月という記録を保持している。
「アズ・イット・ワズ」は、今週の集計期間中(9月9日~15日)前週とほぼ同率の6,820万回を記録して、エアプレイ・チャートでも通算6週目の首位をキープしている。これで、初めて首位を獲得した週(5月21日付)から今週(9月24日付)までのブランク記録を19週間に塗り替え、1998年にグー・グー・ドールズの「アイリス」が記録した同19週と並び、歴代2位タイに浮上した。なお、トップはザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(2020年)が打ち出した28週間となる。
一方、ストリーミングは1,440万回(9%減少)、セールスも3,000(13%減少)にそれぞれ数字を落とし、ストリーミング・ソング・チャートでは5位から6位、デジタル・ソング・セールス・チャートでは21位から24位に順位を下げた。
続いて2位は、今週もスティーヴ・レイシーの「バッド・ハビット」が同位をキープ。ストリーミングは2%減少の1,960万回に下降したが、エアプレイは7%増加の3,500万回に上昇していて、ラジオの伸び次第では今後順位の上昇も見込める。また、ロック&オルタナティブ・ソング・チャート、ロック・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートでそれぞれ4週目、R&Bソング・チャートとR&B/ヒップホップ・チャートではそれぞれ3週目の首位を獲得し、5つのチャートで1位を獲得した初のタイトルを3週目に更新した。
今週3位には、先週の7位からニッキー・ミナージュの「スーパー・フリーキー・ガール」が上昇し、再TOP3入りを果たしている。9月9日に「Queen Mix」と題したリミックスをリリースしたことで、ストリーミングが6%増加の1,980万回、セールスは130%増加の14,000に跳ね上がり、ストリーミング・チャートでは先週の3位から1位に、通算2週目の首位を獲得した。セールス・チャートでも4位から2位に上昇し、ラップ・ソング・チャートでは5週目の首位をキープしている。
4位は、先週最高位を更新したニッキー・ユーア&デイジーの「サンルーフ」が同位をキープ。続いて5位には、先週の6位からポスト・マローンの「アイ・ライク・ユー(ア・ハピアー・ソング) with ドージャ・キャット」が上昇し、最高位を更新した。ポスト・マローンのTOP5入りは、2019~20年に3週間首位を獲得した「サークルズ」以来約2年半ぶり、通算8曲目で、ゲストのドージャ・キャットは、昨年7月に最高3位を記録した「キス・ミー・モア feat. シザ」以来約1年ぶり、3曲目のタイトルとなる。
先週10位に再TOP10入りしたモーガン・ウォレンの「ユー・プルーフ」は、9月9日に公開されたミュージック・ビデオの反響を受け今週6位に上昇し、初登場した5月28日付と同位の最高位に返り咲いた。なお、Hot 100では2020年8月に同6位を記録した「7 サマーズ」の2曲が、現時点での最高位となる。
「ユー・プルーフ」は、ストリーミングが6%増加の1,640万回、セールスが13%増加の5,000、エアプレイも13%増加の3,040万回にそれぞれ上昇し、カントリー・ソング・チャートでは5週目の首位をマークした。
以下、リゾの「アバウト・ダム・タイム」が5位から7位にダウンして、先週8位にTOP10入りしたワンリパブリックの「アイ・エイント・ウォーリード」は同位をキープ。ハリー・スタイルズの「レイト・ナイト・トーキング」は3位から9位に順位を落とし、フューチャーの「Wait for U feat. ドレイク&テムズ」が先週の11位から10位に再TOP10入りした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月23日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
2位「バッド・ハビット」スティーヴ・レイシー
3位「スーパー・フリーキー・ガール」ニッキー・ミナージュ
4位「サンルーフ」ニッキー・ユーア&デイジー
5位「アイ・ライク・ユー(ア・ハピアー・ソング)」ポスト・マローン with ドージャ・キャット
6位「ユー・プルーフ」モーガン・ウォレン
7位「アバウト・ダム・タイム」リゾ
8位「アイ・エイント・ウォーリード」ワンリパブリック
9位「レイト・ナイト・トーキング」ハリー・スタイルズ
10位「Wait for U」フューチャー feat. ドレイク&テムズ
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