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2022/09/19

【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー『Un Verano Sin Ti』通算11週目のNo.1、Nav/オジー・オズボーンが続く

 バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』が通算11週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 前週から3%減少したが、今週の集計期間中97,000ユニットを記録して首位獲得週を11週目に更新した『Un Verano Sin Ti』。97,000ユニットの内訳、94,000(3%減少) がアルバム・ストリーミング、2,000がアルバム・セールス(10%減少) 、1,000(10%減少) がトラックによるユニットで、アルバムの週間ストリーミング数は1億3,166万回を記録した。

 Billboard 200で首位獲得週が11週を上回ったのは、2016年5月~10月に通算13週をマークしたドレイクの『ヴューズ』以来、6年ぶりの記録更新となる。

 今週2位には、ザ・ウィークエンド率いる<XO Record>所属のラッパー= Nav(ナヴ)の新作『Demons Protected by Angels』が初登場し、以下に続く通算5作目のTOP10入りを果たした。

8位『レックレス』(2018年)
1位『バッド・ハビッツ』(2019年)
1位『グッド・インテンションズ』 (2020年)
6位『Emergency Tsunami』 (2020年)
2位『Demons Protected by Angels』(2022年)

 『Demons Protected by Angels』の初動ユニットは67,000で、その内訳40,500がアルバム・ストリーミング (6,013万回)、26,000がアルバム・セールス、残りの500がトラックによるユニットだった。アルバムには、トラヴィス・スコットやリル・ウージー・ヴァート、ガンナ、フューチャーなどの人気ラッパーが参加している。

 続いて3位にもオジー・オズボーンの新作『ペイシェント・ナンバー9』がデビューして、通算9作目のTOP10入りを果たしている。

6位『罪と罰』(1986年)
6位『トリビュート~ランディ・ローズに捧ぐ』(1987年)
7位『ノー・モア・ティアーズ』(1991年)
4位『オズモシス』(1995年)
4位『ダウン・トゥ・アース』(2001年)
3位『ブラック・レイン』(2007年)
4位『スクリーム』(2010年)
3位『オーディナリー・マン』(2020年)
3位『ペイシェント・ナンバー9』(2022年)

 『ペイシェント・ナンバー9』の初動ユニットは56,000で、その内訳アルバム・セールスが52,000、アルバム・ストリーミングが3,000(464万回)、トラックによるユニットは残りのわずかだった。トップ・アルバム・セールス・チャートでは1位に初登場し、キャリア31年間で初めて首位を獲得している。

 先週2位に再浮上したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は新作の登場により今週4位にダウンしたが、週間ユニットは前週から5%増加の50,000に上昇している。

 5位にデビューしたのは、 米テネシー州出身のカントリー・シンガー=ケーン・ブラウンの『ディファレント・マン』。初動ユニットは46,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが23,000 (3,100万回) 、アルバム・セールスが20,000、トラックによるユニットが3,000をそれぞれ獲得した。本作は、2018年11月にリリースした『エクスペリメント』から約4年ぶり、3枚目のスタジオ・アルバムで、EP『チャプター1』(2016年)を含む4作目のTOP10入りを果たした。

5位『ケーン・ブラウン』(2016年)
9位『チャプター1』(2016年)
1位『エクスペリメント』(2018年)
5位『ディファレント・マン』(2022年)

 続いて6位には、ヤング・ボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新ミックステープ『Realer 2』が先週の71位からジャンプアップして、以下に続く11作目のTOP10入りを果たした。

スタジオ・アルバム
7位『Until Death Call My Name』(2018年)
1位『Top』(2020年)
1位『Sincerely, Kentrell』(2021年)
2位『The Last Slimeto』(2022年)

ミックステープ
1位『AI YoungBoy 2』(2019年)
2位『Still Flexin, Still Steppin』(2020年)
1位『38 Baby 2』(2020年)
10位『Until I Return』(2020年)
2位『Colors』(2022年)
6位『Realer 2』 (2022年)

コラボレーション・アルバム
10位『Better than You』(2022年)

 Billboard 200には過去5年間で23作目のエントリーを果たし、そのうち2022年だけで4作をTOP10に送り込んでいる。

 『Realer 2』のリリース日は9月6日で、9月8日までのポイントが先週のチャート(9月17日付)、9日以降が今週のチャート(9月24日付)に振り分けられている。よって、先週のチャートで獲得した12,000ユニットから222%増加の39,000ユニットに上昇し、71位から6位にジャンプアップした。なお、本作は現時点でデジタル・ダウンロードのみ可能だが、セールスはごくわずかでユニットのほとんどがストリーミングによるポイントとなっている。

 以下、ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(38,000ユニット/ 12%減少)は先週の5位から7位、ビヨンセの『ルネッサンス』(37,000ユニット/ 9%減少)が6位から8位、ロッド・ウェーブの『Beautiful Mind』(32,000ユニット/ 11%減少)も先週の7位から9位にそれぞれ2ランクダウンした。

 10位に初登場したのは、米カリフォルニア州出身のラッパ=YeatのEP『Lyfe』。初動ユニットは30,000で、そのほとんどをアルバム・ストリーミングが占めた。週間ストリーミングは、全12曲で4,208万回を記録している。本作は、今年の3月5日付で6位にデビューした2ndアルバム『2 Alivë』からわずか半年でリリースした新EPで、それに続く2作目のTOP10入りを果たしている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月23日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
2位『Demons Protected by Angels』Nav
3位『ペイシェント・ナンバー9』オジー・オズボーン
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『ディファレント・マン』ケーン・ブラウン
6位『Realer 2』ヤング・ボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
7位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
8位『ルネッサンス』ビヨンセ
9位『Beautiful Mind』ロッド・ウェーブ
10位『Lyfe』Yeat

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