Billboard JAPAN


NEWS

2022/08/27 12:00

80年の時を経て実写化、教科書にも載る“歌のディズニーの原点”「星に願いを」に注目

 ディズニーの名曲「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」を生んだ『ピノキオ』の実写映画が、ディズニープラス・デイの9月8日より、Disney+で日米同時配信される。

 ディズニーは、1992年に【アカデミー歌曲賞】を受賞し、ディズニーを代表するラブソングとなった『美女と野獣』の「ビューティー・アンド・ザ・ビースト」、翌年の1993年の受賞曲でもある『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」、そして2014年に同賞を受賞し、当時話題をさらった『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」など、多くのアカデミー受賞曲を持つ。

 数ある名曲の中でも、最初に【アカデミー歌曲賞】を受賞したのが1940年に誕生した「星に願いを」だ。リー・ハーラインによる作曲、ネッド・ワシントンによる作詞で誕生した本曲は、シンプルながら誰の心にも響く歌詞とメロディーが世界中で親しまれ、その後、世界中のディズニーテーマパーク内のパレードやショーで使用されるほか、1985年に公開された『コルドロン』からディズニー映画のオープニング映像の音楽として抜擢。2006年にリニューアルした現在のオープニング映像は、美しい城の映像とともに流れる「星に願いを」が感動を呼び、“映画を鑑賞する前からディズニーの世界観に浸れるオープニング”として人気を博している。

 そして「星に願いを」は、矢沢永吉、松田聖子、平井堅など、日本人を含む世界中のアーティストによってカバーされ、音楽の教科書に掲載、そして学校や合唱団のコンクールなどでも定番曲など、ディズニーという枠を超えて愛される名曲となった。

 そんな「星に願いを」の<輝く星に 心の夢を 祈ればいつか叶うでしょう>という歌詞は、『ピノキオ』の物語において「本当の人間の子どもになりたい」と願うピノキオの夢を表現する。ある晩、妖精ブルー・フェアリーの魔法によって命を授かった木彫りの人形ピノキオは、良心となるジミニー・クリケットに善悪を教えてもらいながら、ゼペットの本物の子どもになるべく、あらゆる誘惑や試練が待ち受ける大冒険に挑む。

 さらに「星に願いを」の歌詞に込められたメッセージは、『ピノキオ』の物語だけでなく、『ピノキオ』以降のディズニー作品全てに通じる“夢と魔法”のファンタジックな世界観をも表している。

 80年の時を超えて実写化されたピノキオの願いを叶える物語では、風変わりなおじいさんのゼペットをトム・ハンクスが演じ、ピノキオに命を与える妖精ブルー・フェアリー役にはシンシア・エリヴォが抜擢。ジミニー・クリケットにはジョセフ・ゴードン=レヴィット、ピノキオ役にベンジャミン・エバン・アインワース、そしてコーチマン役にルーク・エヴァンズが登場する。


◎公開情報
『ピノキオ』
2022年9月8日より、Disney+で独占配信
(C)2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved