Billboard JAPAN


NEWS

2022/08/22

【米ビルボード・アルバム・チャート】ロッド・ウェーブ首位デビュー、ミーガン・ザ・スタリオン初登場4位

 米フロリダ州のラッパー=ロッド・ウェーブの新作『Beautiful Mind』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『Beautiful Mind』は、2021年4月10日付で1位を獲得した前作『SoulFly』から約1年4か月ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は2作目、デビュー作から4作連続のTOP10入りを果たしている。

10位『Ghetto Gospel』(2019年)
2位『Pray 4 Love』(2020年)
1位『SoulFly』(2021年)
1位『Beautiful Mind』(2022年)

 『Beautiful Mind』の初動ユニットは115,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが113,000、アルバム・セールスが2,000、トラックによるユニットはわずかだった。アルバムの週間ストリーミングは、全24曲で1億5,773万回を記録している。

 本作は今年1月にリリースされたリード・シングル「Cold December」が翌2月にソング・チャート“Hot 100”で38位まで上昇し、自身6曲目のTOP40入りを果たした。『Beautiful Mind』は、元々6月3日にリリースが予定されていたが延期となり、最終的に8月12日が正式に発売された。

 先週4度目の返り咲きを果たしたバッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』は2位にダウンしたが、週間ユニットは前週から1%減少の108,000で安定している。一方、ビヨンセの『ルネッサンス』は今週も3位をキープしているが、ユニット数は29%減少の64,000に大きく下降した。

 続いて今週4位には、8月12日にサプライズ・リリースしたミーガン・ザ・スタリオンの新作『Traumazine』がデビュー。初動ユニットは63,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが54,000 (全18曲 / 8,572万回) 、アルバム・セールスが8,000、トラックによるユニットが1,000をそれぞれ獲得した。

 『Traumazine』は、2020年11月にリリースしたデビュー作『Good News』から約1年半ぶり、2枚目のスタジオ・アルバムで、コンピレーション・アルバム『Something for Thee Hotties』、EP『Suga』、ミックステープ『Fever』の3作を含む通算5作目のTOP10入りを果たした。その他、2018年に発表したEP『Tina Snow』が最高166位にランクインしている。

10位『Fever』(2019年)
7位 『Suga』(2020年)
2位 『Good News』(2020年)
5位 『Something for Thee Hotties』(2021年)
4位 『Traumazine』(2022年)

 本作からは、デュア・リパとのコラボレーション「Sweetest Pie」(15位)や、「Plan B」(29位)、ラッパーのフューチャーをゲストに招いた「Pressurelicious」(55位)がソング・チャート“Hot 100”でヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。その他、ゲストにはシンガーのジェネイ・アイコやラッキー・デイ、今年ブレイクしたフィーメール・ラッパーのラトーなどが参加している。

 先週2位に初登場したヤング・ボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新作『The Last Slimeto』は、アルバムのユニット数が54%減少の50,000に急落し、今週5位に下降した。モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(48,000ユニット/ 1%減少)は先週の4位から6位、ハリー・スタイルズの『ハリーズ・ハウス』(43,000ユニット/ 1%減少)も5位から7位にそれぞれ順位を下げたが、ユニット数は安定している。

 今週8位には、ザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』が先週の36位からジャンプアップして再TOP10入りした。本作は、過去のヒット曲を中心に構成されたベスト・アルバムで、「ブラインディング・ライツ」や「セイヴ・ユア・ティアーズ」などは、4thアルバム『アフター・アワーズ』(2020年)と本作のどちらにも収録されている。曲のTEAとSEAポイントは、その週セールスが多い方に割り当てられ、今週は『ザ・ハイライツ』のセールス(1,000)が、『アフター・アワーズ』(1,000未満)を上回ったため、本ベスト盤が急上昇した。それにより、週間ユニットは前週から76%増加の28,000に上昇している。

 以下、フューチャーの『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』 (28,000ユニット / 4%減少)が先週の7位から9位に、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(25,000ユニット / 1%減少)も9位から10位にそれぞれランクダウンした。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月26日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Beautiful Mind』ロッド・ウェーブ
2位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
3位『ルネッサンス』ビヨンセ
4位『Traumazine』ミーガン・ザ・スタリオン
5位『The Last Slimeto』ヤング・ボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
6位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
7位『ハリーズ・ハウス』ハリー・スタイルズ
8位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
9位『アイ・ネヴァー・ライクド・ユー』フューチャー
10位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>ゴスペラーズ、30周年記念フルオーケストラツアー完走 5人とマエストロ、管弦楽、編曲家の美学が結晶

  2. 2

    【ビルボード】TM NETWORKトリビュート盤がアルバム・セールス首位獲得 SEVENTEENベスト盤はハーフミリオン突破

  3. 3

    Official髭男dism「Pretender」ストリーミング累計9億回再生突破

  4. 4

    水樹奈々/上坂すみれ/宮野真守/蒼井翔太ら29アーティストが出演、アニソンの歴史と未来を体現した【KING SUPER LIVE 2024】オフィシャルレポート到着

  5. 5

    【ビルボード】Aぇ! group『≪A≫BEGINNING』78万枚でシングル・セールス首位、本年度2番目の初週記録<5/20訂正>

HOT IMAGES

注目の画像