2022/08/05 09:00
ザ・ローリング・ストーンズが演奏する「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の公式ミュージック・ビデオが公開された。1968年に制作されたこの映像は、4Kで忠実に復元されている。
今回公開された映像は、マイケル・リンゼイ=ホッグ(『ザ・ローリング・ストーンズ ロックンロール・サーカス』『レット・イット・ビー』)が監督した「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の2種類のバージョン(メイクあり・なし)で、68年の春にロンドンのオリンピック・スタジオで1日がかりで撮影されたものだ。
化粧をしないストーンズが登場する最初のバージョンは、シングルとは違うテイクがフィーチャーされており、化粧をしたミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズ、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツのバージョンは、シングルからのバック・トラックにミックの新たボーカル・テイクを使用したものとなっている。
マイケル・リンゼイ=ホッグは、イギリスの音楽番組『レディ・ステディ・ゴー!』の演出を担当し、そこでバンドと一緒に仕事をするようになった。「彼らは素晴らしかった。その時は、それが何なのか分からなかったが、やっているうちに、何か足りないものがあるような気がしてきた。食事休憩のとき、ブライアン・ジョーンズがメイク・アップ・テーブルのそばに座り、顔に色を塗っては拭き取るという遊びをしているのを見て、“あれ、本当に面白い顔だな”と思い、それでミック、キース、チャーリー、ビルに言ったんだ。“あそこの化粧台に行って、顔に何か塗ったらどんな感じになるか見てみよう。ストライプでもアイメイクでも、顔全体がキラキラでも、何でもいいから”」と彼は説明する。
そして、「メイクアップ担当のリンダ・デベッタと一緒に作業していると、なんだかんだでうまくいった。1時間後、特にキースとブライアンは見違えるようになった。そして、あの宇宙人の大きなメガネを見つけたんだ。うまくいかなかったかもしれないことが、うまくいかなかったというセレンディピティのような瞬間だった」と彼は続けている。
さらにマイケルは、「撮影監督のトニー・リッチモンドと私は、別の方法で彼らを照らすことができないかと考えた。2作目では、このような影のある状態で撮影した。ミックが光の中に入ったり出たり、冒頭で彼がする小さな歩き方など、影をより効果的に使うことができた。それを組み合わせて、少し退廃的な雰囲気が出ていて、彼らが一番気に入ったのがこのヴァージョンだ。編集して再生してみると、彼らはこれらの映像をとても気に入ってくれた。彼らがそうでなかったとは思いたくはない。その後、私は15年間彼らのビデオを担当したのだから」と記している。
◎リリース情報
アルバム『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』7インチ・サイズ紙ジャケット仕様
発売中
UICY-96010 1,980円(tax incl.)
アルバム『ホット・ロックス』紙ジャケット仕様 [2CD]
発売中
UICY-79767/8 3,981円(tax incl.)
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