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2022/05/31 14:45

【ユーロビジョン2022】ウクライナ代表のKalush Orchestra、優勝トロフィーを売却し祖国のためにドローン購入

 【ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022】で優勝したウクライナ代表のKalush Orchestraが、ロシアの侵攻と戦う同国軍のドローン購入資金を調達するために、優勝トロフィーを90万ドル(約1億1,500万円)で売却した。

 ロイター通信によると、オークションを主催したTV司会者のSerhiy Prytulaは、集まったお金はウクライナ製のPD-2ドローン3機の購入に充てられると発表した。

 クリスタル製のマイク形トロフィーはFacebookでオークションにかけられ、バンドは、「皆さん素晴らしいです!このオークションに寄付してくれた一人一人に感謝し、そして我々のトロフィーを90万ドルで購入し、正当な所有者となった(暗号通貨取引所の)Whitebitのチームには特に感謝します」と綴った。

 2022年5月29日の競売は、独ベルリンのブランデンブルク門で行われた医療と物資の資金調達を目的としたチャリティー・コンサートへのバンドの出演と同時だったと英BBCが報じている。このコンサートでは、バンド・メンバーのOleh Psiukが、ロシアによるウクライナ侵攻によって2月24日に始まった戦争に慣れないよう人々に呼びかけた。BBCによると彼は、「平和が訪れるまで、常に一面を飾るべきだ」と述べた。

 Kalush Orchestraは、5月14日に開催された【ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022】の決勝戦で「Stefania」のパフォーマンスを披露し、一般投票で圧倒する形で優勝した。6人の男性からなるこのバンドは、同音楽コンテストに出演するために特別に出国許可を得ていた。18歳から60歳のほとんどのウクライナ人男性は、戦いに必要な場合に備えて出国が禁じられている。