2022/05/29
5月30日、日本武道館にて【Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル】を開催するJuice=Juice。そんなグループとしての大一番直前に同公演をもって卒業するサブリーダー・稲場愛香と新メンバーである有澤一華、入江里咲、江端妃咲へのインタビューを敢行! Billboard JAPAN総合アルバムチャート1位を獲得したアルバム『terzo』の話に始まり、卒業していく先輩と見送る後輩たちの想い、最初で最後の現体制ツアー⇒日本武道館、それぞれの未来について等々語ってもらったので、ぜひご覧頂きたい。
◎Juice=Juice(稲場愛香/有澤一華/入江里咲/江端妃咲)インタビュー
<「本当にありがとうございます!」という気持ちでいっぱい>
--稲場愛香さん卒業前最後のアルバムであり、有澤一華さん、入江里咲さん、江端妃咲さんにとっては加入後最初のアルバムとなる『terzo』。Billboard JAPAN総合アルバムチャート1位を獲得するなど、大勢の方に聴かれているこの状況についてはどんな感慨を持たれていますか?
稲場愛香:私にとってもすごく特別なアルバムなので、とにかくたくさんの人に聴いてもらいたい気持ちが強かったんですけど、このような結果を頂けて本当にビックリしました! 新メンバーから卒業された先輩方の歌声まで入っている「プラトニック・プラネット」(Ultimate Juice Ver.)が収録されていたり、かなりスペシャルな内容のアルバムになっているので、発売前からファンの方がすごく喜んでくれているのは知っていたんですよ。でも、まさか1位を獲れるなんて思ってもいなかったので、とにかく嬉しかったですね。たくさん宣伝してくれたスタッフさんたちにも感謝ですし、何より手に取って聴いてくれた皆さんへの「本当にありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。
江端妃咲:私たち新メンバーにとって初めてのアルバムで、アルバムチャート1位を頂けたことはすごく嬉しいんですけど、それがどれだけ凄いことか最初はピンと来ていなかったんですよ。でも、よくよく考えたら、その期間、日本で最も手にとって聴いてもらえたアルバムということじゃないですか。だから私もビックリしています! 歴代の先輩方の想いもしっかり受け継いでいきたいと思いましたし、その為にももっといろいろ経験して知っていきたいなと思いましたし、今回のアルバム『terzo』を通していろんなことを学びました。
--今回のアルバムのどんなところが好きですか?
有澤一華:私は「GIRLS BE AMBITIOUS! 2022」が好きなんですけど、元々はオリジナルメンバーの5人の先輩方の自己紹介的な楽曲で、それが今現在のメンバー9人の歌として生まれ変わったんですよ。私の自己紹介的な歌詞を頂けたことももちろん嬉しかったですし、今のこの9人のJuice=Juiceでしか聴けない楽曲をアルバム『terzo』に残せたことが何より嬉しくて。今は配信サイトでダウンロードしてスマホで音楽が聴ける時代ですけど、私もこのアルバムをCD作品として購入したくてポチっとしちゃったというか……なんて言うんだろう? 普通にポチっとしちゃう作品なんですよ!
稲場愛香:ポチっとしちゃうアルバム(笑)。
--メンバー自らポチっとしちゃうほどの名盤であると(笑)。
入江里咲:アルバム『terzo』のDisc2には新曲も多数収録されていて、私たち3人はまだ3曲分しかミュージックビデオに参加できていないぐらいのキャリアなんですけど、今回さらに6曲の新曲のレコーディングにも参加することが出来たので、Juice=Juiceのメンバーとして、そうやって形として残るものが増えていっていることも純粋に嬉しいです。
<私も後輩が入ってきたら稲場さんのように接したい>
--そんな最新作を携えたツアーの最終公演【Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル】@日本武道館をもって稲場さんが卒業されます。昨年末の単独インタビュー(https://bit.ly/3lJxBhS)の時点では「卒業はもう少し先かな」と思っていたので、驚きました。
稲場愛香:あのインタビューを通して「これからも続けてくれますよね!」という気持ちはヒシヒシ感じていたんですけど(笑)。
--想いが少し漏れていましたかね(笑)。
稲場愛香:かなり前から会社の方にも相談していたことではあるので、自分の中では「卒業します!」と突然決めて発表した感じではないんですけど、やっぱりファンの方からは「早いよ!」「まだ続けてほしかった」という声も頂いていて。でも、私はダンスや歌を始めてから今年でちょうど20年になるんです。そういう節目や自分の年齢と対峙したときに「もっといろんなことに挑戦して、人としてもっと成長したいな」と思ったんですよね。その為には、自分自身の意思でここから一歩離れて、次のステージへと進んでいかなきゃいけない。それで卒業を発表させて頂いたんです。
--ファンの皆さんのリアクションにはどんな気持ちになりました?
稲場愛香:発表直後は「ビックリ」とか「悲しい」とか「イヤだ」という言葉をたくさんもらって「申し訳ないな」という気持ちもあったんですけど、同時にそこまで想ってくれて「ありがとう」という気持ちになったりして。とは言え、自分で卒業を決めておきながら、しばらくは卒業する実感を持てずにいたんですよ。でも、最後のツアーが進んでいくにつれて「ここの会場に来るのもこれで最後になるのかな」「この場所で皆さんにお会いできるのは最後かな」と思ったり、どのお仕事もすべて「最後の○○」みたいな感じになっていくので「今までありがとうございました!」と伝える機会も増えていきますし。あとは、私の卒業後のJuice=Juiceの撮影などのスケジュールが入っていたりすると、私だけそれには参加しないわけじゃないですか。それで「あー、そうだよな」と思ったりして、そうやってだんだん卒業を実感するようになっていきましたね。でも、日本武道館の卒業公演だけはどんな気持ちになるのか想像がつかなくて、ワクワクドキドキしている状態です。
--稲場先輩が卒業することに対してどんな気持ちですか?
入江里咲:卒業すると聞いたときはビックリしましたし……稲場さんにはダンスを教えて頂いたり、相談に乗って頂いたり、私にとってはいつも支えて下さっていた存在なので、すごく寂しいんですけど……稲場さんが卒業された後に心配かけないよう自立していかなきゃなと思っています。
有澤一華:ツアーのリハーサルのあとに稲場さんから私たちへ卒業の報告があって、私はその場で大号泣してしまったんですけど、そしたら稲場さんが私のそばに寄ってきてくれて、それで余計に寂しくなってしまって「もう!」みたいな感じになっちゃって(笑)。
稲場愛香:一華ちゃんに「もう!なんで!」って怒られました(笑)。
有澤一華:そのリハーサル期間、稲場さんには助けられた部分もたくさんありますし、アドバイスもたくさん頂いて、それによって距離が縮まっていった感覚もあって。でも、最後のリハーサルの日にその卒業報告があったから、すごく寂しくなってしまったんです。ただ、それ以降も稲場さんは普段通り接してくれて寂しさを紛らせてくれていたんですよね。そんな優しい先輩だからこそ、武道館での卒業公演は稲場さんをしっかり見送りたいなって。
江端妃咲:稲場さんは私たちのことをすごく知ろうとして下さっていて。今ではどの先輩の前でも素を出せるようになったんですけど、加入当初はまだ猫をかぶっていたんですよ。でも、稲場さんは新メンバー3人の輪の中に積極的に入ってきて下さって、一緒にふざけたりしてくれていたんですよね。私はそれがすごく嬉しくて。リハーサルのときも自分の休憩時間を割いて、私たちにいろいろ細かく指導してくれたりしていましたし……本当に感謝してもしきれない存在なんです。なので、卒業してしまうと思うとすごく寂しいんですけど、私も後輩が入ってきたら稲場さんのように接したいなと思っています。
--今、新メンバー3人の話を聞いていてどんな気持ちになりました?
稲場愛香:他のメンバーに比べると一緒に居た時間は短いんですけど、その中でも本当に大きな絆が生まれたり、愛情が芽生えたりしていたので、3人に対しても「もっと楽しく活動していってほしいな」とか「どうしたらいろいろやりやすくなるかな」とか常々考えていましたし、少しでも力になりたいなと思っていて。だからリハーサル中も練習に極力付き合ってあげたいなと思っていましたし、そうすることで私自身も気付けることがいっぱいあって成長できたんですよね。そんな中で3人がこういう風に想ってくれていたことはすごく嬉しいです。あと、今、3人の話を聞いていて、加入からわずか1年足らずでぐんと大人っぽくなったなと感じました。自分の気持ちの伝え方がすごく上手になっているし、これからもきっと大丈夫だと安心しています。卒業しても何かあったらもちろん相談してほしいですけど、今の気持ちのまま真っ直ぐ育っていってほしいなと思いますね。
<稲場愛香の新メンバー(有澤一華、入江里咲、江端妃咲)評>
--この組み合わせでのインタビューも最後になると思うので、そんな3人を見守ってきた稲場先輩から新メンバーひとりひとりの魅力を語ってもらってもいいですか?
稲場愛香:じゃあ、最年少の妃咲ちゃんから! 妃咲ちゃんのことは加入当初から「顔が好き」と思っていて(笑)。やっぱりアイドルはビジュアルもすごく大事だと思うんですけど、誰が見ても「可愛い」と思うようなルックスを持っていて、それはグループにとっても強みになるなと確信しているんです。しかもただ可愛いだけじゃなくて、ちゃんと自分磨きを怠らずにいろいろ研究していて。私が高校1年生のときはここまで研究できていなかったので、素直に凄いなと思いますね。これからパフォーマンス面もどんどん成長していくとは思うんですけど、グループにメイクやファッションのトレンドを取り入れてくれるメンバーとしての個性も発揮してくれるんじゃないかと思っています。
江端妃咲:こんなにめちゃくちゃ可愛くて、それこそ自分磨きを一切怠らない先輩からそんな風に言って頂けるなんて驚きですし、私がメイクについて研究していることを知ってくれていたのも嬉しいです!
--続いては……
稲場愛香:里咲ちゃん! 里咲ちゃんはすごくマジメな努力家なんです。ここまで努力できる子はなかなかいないんじゃないかな。一般加入だったので、ダンスも歌も未経験で本当に分からないことだらけだったと思うんですけど、ただついてくるだけではなく、ガムシャラに追いかけていくだけでもなく、その先まで見据えて努力している。それが常々伝わってくるんですよ。何事も行動に移すのが早いですし、人としてすごくしっかりしている。さっき「自立していかなきゃ」と言っていたんですけど、もう自立できているんですよ。そういうしっかりした子がグループの中に居ると、これから後輩が入ってきたときに「先輩みたいにしっかりやらなきゃ」と気が引き締まると思いますし、すごく良い風を吹かせてくれる存在だと思います。
入江里咲:自分では、ここまで言って頂けるほどのことをやれているのかと思うんですけど、でも、こうして私の頑張りを認めて下さっていることは純粋に嬉しいなって思います。なので、もっと自分のパフォーマンスについて研究して頑張っていきたいです!
--そして、有澤さん。
稲場愛香:一華ちゃんは……ヘンな天才。
一同:(笑)
--ただヘンなわけでも、ただ天才なわけでもないんですね(笑)。
稲場愛香:どちらの要素も同じだけある子で、最新シングル曲「Future Smile」のヴァイオリン演奏をはじめ特技がたくさんありますし、本当に多彩で他の人がなかなか出来ないことが出来るんです。ただ、それを「私、出来るんです!」とドヤ顔で言うわけではなく「すみません、出来るんですけど……」みたいな謙虚さも持ち合わせていて。きっと私たちが知らないだけで、まだまだいろんな才能を持っているんじゃないかと思うんですよ。本当に「魔法使えるんじゃないかな?」と思うぐらい、いろんな才能を持っている。けど、ヘンなんですよ(笑)。言葉で表現するのは難しいんですけど、独特な雰囲気を持っていて、それがグループにとって良いスパイスになっている。こういう強めなキャラな子がいると、MCもすごく盛り上がりますし。でも、ただの天然キャラというわけでもなくて、いろんなことをちゃんと考えているんですよね。なので、これからどんどん化けていく人材だと思います。
有澤一華:自分では何がヘンなのかよく分かっていなくて(笑)。でも、こうして「ヘン」と言って頂いて? 笑って下さったり、イジって下さったりしているから成り立っていると思うんですよね。なので、そのツッコミ役をよく担って下さっていた稲場さんが居なくなっちゃたら、私、野放しにされた、ただのヘンな人になっちゃうんですよ(笑)!
江端妃咲:じゃあ、私がツッコむ!
稲場愛香:妃咲ちゃんがツッコミ……大丈夫かな(笑)?
江端妃咲:がんばります!
有澤一華:お願いね(笑)。
<とにかくたのしく活動してほしい。それがいちばん>
--そんなお三方に太鼓判を押してくれた稲場先輩の卒業公演、どんなコンサートにしたいなと思っていますか?
江端妃咲:コンサートって回を追うごとに良くなっていくのがベストだと思っているんですけど、それを今回のツアー【Juice=Juice CONCERT TOUR ~terzo~】ではすごく実感できていて。「前よりも良かったかも」と思えることが多いんですよね。なので、稲場さんの卒業公演では「最強、最高」と言って頂けるぐらい、個人としても、Juice=Juiceとしても強くなった姿を見せたいなと思っています。私、お母さんから「あなたはこうすべき」みたいな大量の反省すべき点をまとめた文章を送ってもらっているんですけど(笑)、それをどんどん活かせたら成長していけると思うし、稲場さんにはこれまででいちばん成長した私の姿を見てもらって、少しでも安心して華々しく卒業してもらえたらなと思っています。
入江里咲:今回のツアーでは、横浜アリーナ公演(2021年11月24日に開催された【Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル】)と比べて成長しているといろんな方に言って頂いていて、それがすごく嬉しくて。私は先輩たちの映像を観て「私とどこが違うのか」とか研究しながら反復練習しているんですけど、少しでも先輩たちに近づきたくて頑張っているので、5月30日の日本武道館へ向けても努力を怠らず、現体制のJuice=Juiceの集大成に相応しいパフォーマンスをして、稲場さんをちゃんと送り出したいなと思っています。
有澤一華:私は今回のツアーが始まるまで「自分のことしか考えていなかったんだ」ということが分かって。1曲の中にある自分のソロパートがあったとして、お客さんは1曲すべてのパフォーマンスを観ているわけですから、ちゃんと自分の前のパートを歌っている人からバトンを受け取って、次のパートを歌う人へしっかりパスするということを意識しなきゃいけないんですよね。それが出来ていなかったことに気付いた日があって、めっちゃ反省したんです。でも、そこからはソロパートだけじゃなく1曲丸々歌う練習をするようになって、曲全体で何を表現しようとしているのか。それを理解した上でソロパートも歌うようになったんですよね。なので、武道館ではその成果をしっかり披露して、稲場さんの卒業公演に相応しいパフォーマンスが出来るよう頑張りたいと思います!
--三者三様に必死に成長しようとしている。先輩からしても頼もしいんじゃないですか?
稲場愛香:正直、私の卒業が決定した時点では「新メンバーの子たちはまだ入って間もないし、大丈夫かな?」という気持ちもあったんですけど、今回のツアーを通して自分自身と見つめ合って、どんどん成長していく様子が目に見えて分かって。それはパフォーマンスからも感じますし、楽屋での会話の中でも感じましたし、これから後輩が増えていっても、どんどん成長していってくれるんだろうなって安心感が増していきましたね。
--これからのJuice=Juiceはどうなっていくと思いますか? 或いは、どうしていきたいと思っていますか?
江端妃咲:私は先輩たちが作ってきて下さったJuice=Juiceが大好きで、その歴史をちゃんと受け継いで、私たちの後輩になる新メンバーたちへも繋いでいきたいと思うし、その中で私たちもちゃんと個性を出していきつつ、グループとしての一体感も強くしていきたいんですよね。それはすごく難しいことだと思うんですけど、それが出来るJuice=Juiceになっていきたいなと思っています。
有澤一華:私は自分にあんまり自信を持てない性格なので、ずっと何か心配しているんですけど、稲場さんが卒業されて、これから後輩も入ってくるんだろうなと思ったら、いつまでもふわふわしていられないし、まずは自分がビシっとしっかりした人間になっていかなきゃなと思っています。その上で、私がJuice=Juiceに入っていちばん学んだことは、個人プレイじゃなくてグループのみんなで「私たちがJuice=Juiceです!」という考えを持つことだったので、大好きなこのグループを大切に、このグループの為に頑張っていきたいなと思っています。
入江里咲:リーダーの植村あかりさんから言って頂いたことが印象に残っているんですけど、オリジナルメンバーの皆さんは【LIVE MISSION 220】ツアーで220本のワンマンライブをはじめその前と後もライブを重ねているわけで、400本以上位のステージを立て続けに経験されてきたと。それって凄いことじゃないですか。1曲1曲パフォーマンスしてきた数も私たちとは圧倒的に違うわけで。その偉大さを知ったときに、1曲1曲をもっともっと大切にパフォーマンスしなきゃなと思ったんですよね。なので、後輩が入ってきたらそういうことも伝えていきたいし、私は一般から加入したメンバーだから上手く出来ない人の気持ちも分かるので、そういったマインド的な面で寄り添ってあげられるメンバーになりたいなと思っています。
--どのメンバーの話も稲場さんがこれまで大切にしてきたことだし、インタビューでも語ってきたことと重なるので、ちゃんと伝承されているんだなと感じました。
稲場愛香:もしそうだったら嬉しいですね。実際、私も里咲ちゃんが言っていたように、後輩の気持ちに寄り添える先輩になりたいと思っていましたし、それに3人が気付いてくれていたことも嬉しかったですし。なので、これからも困ったことがあったらいつでも相談してほしいなと思っています。
--稲場さんはこれからのJuice=Juice、どんなグループになっていってほしいと思っていますか?
稲場愛香:とにかくたのしく活動してほしい。それがいちばんですね。端から見たら「好きなことをやっているんだから、そりゃたのしいだろうな」とか「キラキラした仕事だな」とか思われるかもしれないし、もちろんそういう面を見せていくことがアイドルの役割だと思うんですけど、その裏側ではいろんな葛藤があったり、グループ活動をしていく上で大変なことってたくさんあるし、これからみんなはいろんな壁を乗り越えていかなきゃいけない。でも、歌うことや踊ることが好きだったり、それが苦手だったとしても「アイドルが好き。アイドルってたのしい」と思えていたら絶対に乗り越えられると思うんです。なので、まずはたのしく活動してほしい。その上で、グループ全体を見たときに「自分には何が出来るかな、自分はこういう立ち位置がいいかな」みたいなことを考えながら活動していけたら、自分だけじゃなくみんなにとって居心地の良いグループになっていくと思うし、そのムードはステージ上からファンの皆さんへも伝わっていくんですよね。そしたら自然と「応援したい」と思ってくれる人が増えていくと思うし、例えば「ちょっと元気が出ないな」とか「仕事疲れちゃったな」と落ち込んでいる人たちも笑顔にしていけると思うので、そういうグループになっていってほしいですね。
<「これでサヨナラじゃないですからね!」>
--そろそろ〆に入っていきたいのですが、稲場さんのアイドルとしての活動はJuice=Juice卒業と共に完結と捉えていいんですかね?
稲場愛香:そうですね。歌とダンスをやめるわけではないんですけど、アイドルは卒業します。なので、5月30日の日本武道館では、Juice=Juiceのメンバーとしてはもちろん、ハロー!プロジェクトでの約9年間、アイドルを夢見て幼少期から活動してきた20年間の集大成を見せなければならないなって。今まで頑張ってきた自分に対して失礼にならないように頑張りたいし、これまで見守ってくれた家族やメンバー、スタッフさん、そして何よりファンの皆さんに対して感謝の想いをパフォーマンスを通して伝えられるよう頑張るので、ぜひ見届けてほしいなと思います。ただ、アイドルを卒業するからと言ってすべてが変わってしまうわけでも、終わってしまうわけでもなくて、今までの活動を基盤にこれからいろんなことに挑戦して、いろんな稲場愛香を見せていきたい気持ちでいるので、「これでサヨナラじゃないですからね!」ということは伝えておきたいです(笑)。
--どんなアイドル人生だったなと思いますか?
稲場愛香:いろんなことをひっくるめて「アイドルになれてよかったな」と思います。最終的にその気持ちがいちばん強いので、しあわせなアイドル人生だったなと思います。誰もが生きていれば良いこともイヤなこともあると思うんですけど、そのすべてがなかったら私は今の私になれていないので、何もかも必要な経験だったな思いますし、だからこそ今後もそういう風に生きていきたいですね。その為にも卒業公演は瞬間瞬間をたのしんで、みんなにも楽しんでもらえるように──がんばりまなかんしたいと思います!
Interviewer:平賀哲雄
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